review

文庫解説って誰がどうやって書いてるの? 書評家・杉江松恋が教えます

文庫解説って誰がどうやって書いてるの? 書評家・杉江松恋が教えます
『赤い糸』吉来駿作/幻冬舎文庫<br />『明日の話はしない』永嶋恵美/幻冬舎文庫
「文庫には解説がついていることが多いけど、あれってどうやって書いてるの。教えて!」
はーい。
というわけで呼び出されてきました、杉江松恋です。文庫解説たくさん書いてます。
解説者がみんな同じ書き方をしているわけじゃないでしょうけど、私の例でよければお話しますよ。商売のお内証を明かすようだけど、ま、いいよね。

0)依頼を受ける
当たり前だけど、ここから始まります。編集者からメールか電話がかかってきて依頼されます。逆に自分から編集者に「××さんの解説を書きたいからオレ予約ね!」なんて言っても聞いてもらえることはまれです。
たまたま今週、幻冬舎文庫から私が解説を書いた本が2冊出ます。1冊の吉来駿作『赤い糸』は、新人賞を獲ってデビューしたときに対談で採り上げたのを編集者が覚えてくれていたようです。もう1冊の永嶋恵美『明日の話はしない』は、単行本が出たとき帯に推薦文を書きました。そのご縁で依頼があったみたいです。ちょうどいいので、この2冊を例に引いていきましょう。

1)本を読む
これも当たり前ですが、読みます。既読だろうが書評をやっていようがなんだろうが、とにかく一回以上は読みます。読み方も人によって違うと思いますが、私の場合はポストイットを貼って必要な箇所をチェックします。
 通常の読書の場合ポストイットを貼るのは、
・あとで伏線になりそうな思わせぶりな文章。
・作者の癖がよく出ていたり、自分の琴線に触れる特徴的な文章。

あわせて読みたい

  • 「パチンコでしか生きられなかった」ひとびとの人生を描いた本

    「パチンコでしか生きられなかった」ひとびとの人生を描いた本

  • 10年20年連載しているのもいいんですけど、後進に譲れよ〈「レポ」編集長 北尾トロインタビュー前編〉

    10年20年連載しているのもいいんですけど、後進に譲れよ〈「レポ」編集長 北尾トロインタビュー前編〉

  • ヤクザに拉致されたり、政治家に恫喝されるのが編集者の仕事。『トラブルなう』

    ヤクザに拉致されたり、政治家に恫喝されるのが編集者の仕事。『トラブルなう』

  • 好きなことを書いてプロになるコツって? 第1回エキレビライターオーディション!

    好きなことを書いてプロになるコツって? 第1回エキレビライターオーディション!

  • 気になるキーワード

    レビューの記事をもっと見る 2011年10月12日のレビュー記事
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    新着トピックス

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース