これは以前、モーニング編集長・島田英二郎氏が「良い企画づくり」というテーマで自身のTwitterで記していたツイートだ。例として取り上げられているのはもちろん『聖☆おにいさん』。うん、わかりやすい! 島田氏によると「企画のいい作品」はひとこと(50字以内)で中身を説明できるということだった。
では、島田編集長は自らの雑誌で連載していたこの作品をなんと表現してくれるのだろう? 自分の文章力・企画力がないことを棚に上げる訳ではないのだが、これまで50文字でこの漫画を説明しようと思っても私にはできなかったのですよ。何が?って、先月あまりにもさらっと最終回を迎えたサライネス著『誰も寝てはならぬ』です。
「好きな漫画は?」と聞かれたとき、『誰も寝てはならぬ』と言いたいのに躊躇したこと数知れず。好きなのに言えないってもどかしい。でも、「どこが好きなの?」「何が面白いの?」「どんな作品?」と実際に聞かれても、どう説明したものかと途方にくれ、めんどくさくなって結局違う作品を挙げてしまうこともしばしば。『大阪豆ゴハン』の連載終了後漫画界から姿を消していたサラ・イイネスが、心機一転サライネスにペンネームを変更して、でも以前と何も変わらない作風で連載を始めた