
今、グイグイきてるネトフリアクション映画『オールド・ガード』
7月10日に世界配信が開始され、4週間で視聴回数7200万回に到達する見込みと報じられた、シャーリーズ・セロン主演のアクション映画『オールド・ガード』。これが無茶苦茶面白い。はい。そうです。これシンプルに推しを見てくれという記事です。歴史の裏にいた死なない死ねない不死身のチーム
アクション映画にはよく「いやいや、こいつ不死身かよw」というキャラがしばしば登場しますが、シャーリーズ・セロン演じるアンディ(アンドロマケ)率いる一味は、刺されようが、撃たれようが、何事もなかったかのように立ち上がる文字どおりの不死者たち。
そんなチームが歴史の裏で何世紀にも渡って、人々を救うために活動していた! って設定なのですが、何世紀にも渡ってるもんで、スキタイとか十字軍とか魔女狩りとか、世界史好きのハートをくすぐるワードがボロボロ出てきます。
しかし、救っても救ってもさっぱりよくならないこの世界にアンディがほとほと嫌気が指していたそんな中、彼らが陥るかつてない危機!

最近は同性愛描写がちょっとでも出てくると、ポリコレに配慮しすぎたせいで映画がつまんなくなったとか、ポリコレは創作を殺すとか、すぐツイッターが荒れる風潮がありますが、そういう人にはもう全員観てほしい映画なのであります。
むしろその設定がメチャクチャ胸熱というか、何百年を生き続けてる彼らにとって、性別や国籍、肌の色などはもはや瑣末も瑣末。全く囚われないのであります。
カッコよすぎるぞ! シャーリーズ・セロン!
とにかくこの映画、シャーリーズ・セロンがまぁーカッコイイ。ここぞという見せ場で振り回す斧(…斧??)。棒の先に食べかけのドーナッツをブッ刺したような、もう何と形容すればいいのか分からない武器で、バッサバッサと敵をなぎ倒す!その他のメンバーも元は剣ブンブン振り回してた時代の人間だから、銃バンバン打ちながら剣でバッサバッサ切りつける! しかもこの人たちが不死身! 心の中の中学生がお祭り騒ぎを始めてしまうわけであります。
敵役は見覚えのあるあいつ!
加えて注目していただきたいのが今回の敵役。彼らの不死力を解明しボロ儲けしようと画策する製薬会社のCEO。これがもう、虫の好かないヤツを絵に描いたような憎たらしさ。何というかもう顔面が、顔面がナチュラル・ボーンいじわる。いや、ちょっと待て……、知ってる。知ってるぞ、この顔! そう、彼こそはハリポタシリーズで長年従兄のダドリー・ダーズリーを演じていたことで名高いハリー・メリング。長年培ったキャリアを存分に生かした天下一品の嫌なヤツを演じています。

そして、もう一人重要な人物として『ドクター・ストレンジ』でモルド役をやったキウェテル・イジョフォーが出てくるというハリポタファンにもMCUシリーズファンにも嬉しすぎるキャスティング。

大きな流れが動きだす予感
なんでこの映画をここまで推すかというと、これ絶対この後大きな流れが来ると思うんですよ。見終わった時の印象は、あれです。アイアンマンのラストでニック・フューリーが「アベンジャーズの話がしたい」って出てきたあの感覚。あれと似たワクワク感を覚えました。早速続編も動いているとか、いないとか。というわけで今年の夏は、エアコンガンガン効いた部屋の中でサブスク映画三昧なんていかがでしょうか。
(ウラケン・ボルボックス)
作品情報
Netflix映画『オールド・ガード』2020年 2時間5分
Netflixにて独占配信中
視聴ページ:https://www.netflix.com/title/81038963
監督:ジーナ・プリンス=バイスウッド
出演:シャーリーズ・セロン、キキ・レイン、マーワン・ケンザリ、ルカ・マリネッリ、ハリー・メリング、ヴェロニカ・ンゴー、マティアス・スーナルツ、キウェテル・イジョフォー
脚本:グレッグ・ルッカ