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伊良部秀輝はわがままでも傲慢でもなかった。ただ野球を愛しすぎたのだ

伊良部秀輝はわがままでも傲慢でもなかった。ただ野球を愛しすぎたのだ
『伊良部秀輝 野球を愛しすぎた男の真実』(団野村/PHP研究所)<br />42歳にしてこの世を去った伊良部秀輝。傲慢、不遜とマスコミからバッシングされつづけた男の真実の姿を明らかにしようとする一冊。
手元に1冊の「SPA!」がある。2011年7月19日号。
捨てられずにずっと取ってあるのは、伊良部秀輝、人生最後のインタビューが載っているから。
「伊良部秀輝、ロスの自宅で自殺」の報が流れたのは、その「SPA!」が発売された2週間後のことだった。

自殺の原因としてはどの新聞報道でも、
・共同オーナーを務めていたうどん店の経営不振
・家族との不仲、離婚問題
・球界へ復帰したくても受け入れてくれる場所がない孤独
という3点が挙げられていたが、これを真っ向から否定する書籍が登場した。

『伊良部秀輝 野球を愛しすぎた男の真実』
上梓したのは伊良部秀輝の代理人を務めた団野村。この本の冒頭で、うどん店は黒字だったが店のリース契約が切れたから閉店になったこと、離婚報道はデタラメで奥さんとも仲がよかったこと、そして今後の仕事についても講演や解説、野球教室などを計画し、来日の予定もあったことを記している。
では、なぜ伊良部は自殺を選んでしまったのか。著者はこれまでの伊良部秀輝の野球人生、そして伊良部自身の野球哲学を振り返りながら、その背景を改めて考察する。

伊良部秀輝、といえば最速158km/hの豪速球を武器に日米で活躍し、ヤンキース時代には日本人初のワールドリングを手にするなど、一時代を築いた投手だ。その一方で、ロッテ時代には広岡GM(当時)と何度も衝突を繰り返し、ヤンキース時代にはオーナーから「彼は太ったヒキガエルだ」と糾弾されるなど、「悪童」「わがまま」「傲慢」というイメージも強い。大阪のバーで店員を殴って逮捕されたことを覚えている方も多いだろう。

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