■Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION
2015.05.27（WED） at 横浜アリーナ
（※画像10点）
約2年ぶりの全国ツアー【Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION】がスタートして約2ヶ月半。ツアーが大詰めを迎えた5月27日に行われた横浜アリーナ公演で、桜井和寿は「早く聴いてほしかった。
彼がそう言うのも無理はない。3年ぶりのツアーだということ、ホームグラウンドの横浜アリーナでのライブということもあるが、今回のツアーは2年4ヶ月にも及んだレコーディングから生まれたアルバム『REFLECTION』に収録した新曲たちを、やっと目の前にいるみんなに聴いてもらえる場所だったからだ。
しかし、そのアルバムはツアー最終日の6月4日にリリースされるため、ツアー・タイトルには“REFLECTION”と記されてはいるが、新しいアルバムを引っ提げて行うツアーではない。つまり、観客たちはすでにCMやドラマ主題歌などで耳にしたことがある収録曲以外の新曲をライブで初体感し、彼らもまた新曲に対して観客がどんな反応を示すのかを、それぞれの会場で初体感しているわけだ。
新曲を立て続けに演奏したあとのライブ中盤のMCでは、「急遽、友達が行けなくなっちゃって、たまたま来ましたなんていうあなた。知らない曲ばかりだし、これからどうなっちゃうんだろうと心配しているあなた。そんなあなたにも、ちゃんと楽しんでもらえる曲を用意しております！」と、桜井。
メインステージから伸びた花道の先に設えた円形の小さなセンターステージに移動し、Mr.Childrenの全国ツアーに久しぶりに帰ってきたキーボードのSunnyと共に、みんなが知っている「口笛」「HANABI」を演奏。さすがにこのときばかりは場内が大合唱になり、センターステージの端っこに腰掛けた桜井が嬉しそうにみんなの歌声に耳を傾けていたり、中川や田原が優しい表情でゆっくりと客席を見まわしていた光景があった。
桜井がMCで、「毎日ペットの世話をしている」なんていう彼の日常生活が見えてくるような話をしたり、3曲目「旅人」の前に、鈴木が「ヨコハマ、元気かー！ 準備はいいかー！ いくぞー！」と、観客を煽ったりと、メンバーをいつもよりも近くに感じられる場面が多かったことにも驚かされた横浜アリーナ公演。これまでのMr.Childrenのライブでは、観客たちが桜井と一緒に歌っている光景があったけれど、今回のメニューには聴いたことのない曲が並んでいるため、当然その曲を歌うことができない。
でも、だからこそ観客はステージから放たれる曲に神経を集中していた。歌詞を聞き取ろうとしているのか、じっと耳を傾けている人がいたり、どんな表情で彼らが演奏しているのかを知りたくてステージを見つめている人がいたり。きっと中には、初めて聴くけど、この曲、なんか好きかもって自分の心の動きを感じ取っていた人もいただろう。最初のうちはどう反応していいかわからず戸惑っていても、ライブが進むにつれて、新曲に対する観客一人ひとりの反応が如実に変化していくのがわかった。
彼らが放った音や言葉に対して、観客の一人ひとりがいろんな角度から光を当て、その光を纏った反応がステージに向かって放たれ、それを受け止めた彼らはより高揚していく。REFLECTIONは“反射”“反応”という意味を持つが、その現象が今まさにこの場所で起こっているのだと思った。
今までずっとやり続けてきたことや常識を鮮やかに覆し、常に進化し、常に前進しているバンドの姿を見せつけたMr.Childrenの2015年の旅はまだ終わらない。アルバム『REFLECTION』がリリースされたあと、7月からは【Mr.Children Stadium Tour 2015 未完】がスタートする。この次なるツアーでは、果たしてどんなREFLECTIONが起こるのだろうと、早くも胸が高鳴っている。
（取材・文／松浦靖恵）
≪セットリスト≫
1. fantasy
2. ロックンロールは生きている
3. 旅人
4. fanfare
5. Melody
6. FIGHT CLUB
7. 斜陽
8. I Can Make It
9. 口笛
10. HANABI
11. 口がすべって
12. 蜘蛛の糸
13. REM
14. WALTZ
15. 放たれる
16. 進化論
17 足音～Be Strong
18. 幻聴
＜アンコール＞
1. Everything (It's you)
2. エソラ
3. Marshmallow day
4. 未完
≪リリース情報≫
Album
『REFLECTION』
2015.06.03リリース
【REFLECTION{Naked}】（CD+DVD+USB）
TFCC-86555 / ￥9,000（税抜）
【REFLECTION{Drip}】初回盤（CD+DVD）
TFCC-86543 / ￥3,213（税抜）
【REFLECTION{Drip}】通常盤（CD）
TFCC-86544 / ￥2,913（税抜）
≪ツアー情報≫
【Mr.Children STADIUM TOUR 2015 未完】
2015年7月18日（土）・19日（日）
福岡・ヤフオクドーム
2015年7月25日（土）・26日（日）
大阪・ヤンマースタジアム長居
2015年8月1日（土）
広島・エディオンスタジアム広島
2015年8月8日（土）
新潟・デンカビッグスワンスタジアム
2015年8月16日（日）・17日（月）
東京・東京ドーム
2015年8月23日（日）
北海道・札幌ドーム
2015年8月29日（土）・30日（日）
愛知・ナゴヤドーム
2015年9月5日（土）・6日（日）
神奈川・日産スタジアム
2015年9月12日（土）
宮城・ひとめぼれスタジアム宮城（宮城スタジアム）
2015年9月19日（土）・20日（日）
大阪・京セラドーム大阪
≪関連リンク≫
Mr.Children オフィシャルサイト
Mr.Children レーベルサイト
2015.05.27（WED） at 横浜アリーナ
（※画像10点）
約2年ぶりの全国ツアー【Mr.Children TOUR 2015 REFLECTION】がスタートして約2ヶ月半。ツアーが大詰めを迎えた5月27日に行われた横浜アリーナ公演で、桜井和寿は「早く聴いてほしかった。
やっとこの日が来ました」と感慨深い口調で言った。
彼がそう言うのも無理はない。3年ぶりのツアーだということ、ホームグラウンドの横浜アリーナでのライブということもあるが、今回のツアーは2年4ヶ月にも及んだレコーディングから生まれたアルバム『REFLECTION』に収録した新曲たちを、やっと目の前にいるみんなに聴いてもらえる場所だったからだ。
しかし、そのアルバムはツアー最終日の6月4日にリリースされるため、ツアー・タイトルには“REFLECTION”と記されてはいるが、新しいアルバムを引っ提げて行うツアーではない。つまり、観客たちはすでにCMやドラマ主題歌などで耳にしたことがある収録曲以外の新曲をライブで初体感し、彼らもまた新曲に対して観客がどんな反応を示すのかを、それぞれの会場で初体感しているわけだ。
新曲を立て続けに演奏したあとのライブ中盤のMCでは、「急遽、友達が行けなくなっちゃって、たまたま来ましたなんていうあなた。知らない曲ばかりだし、これからどうなっちゃうんだろうと心配しているあなた。そんなあなたにも、ちゃんと楽しんでもらえる曲を用意しております！」と、桜井。
メインステージから伸びた花道の先に設えた円形の小さなセンターステージに移動し、Mr.Childrenの全国ツアーに久しぶりに帰ってきたキーボードのSunnyと共に、みんなが知っている「口笛」「HANABI」を演奏。さすがにこのときばかりは場内が大合唱になり、センターステージの端っこに腰掛けた桜井が嬉しそうにみんなの歌声に耳を傾けていたり、中川や田原が優しい表情でゆっくりと客席を見まわしていた光景があった。
桜井がMCで、「毎日ペットの世話をしている」なんていう彼の日常生活が見えてくるような話をしたり、3曲目「旅人」の前に、鈴木が「ヨコハマ、元気かー！ 準備はいいかー！ いくぞー！」と、観客を煽ったりと、メンバーをいつもよりも近くに感じられる場面が多かったことにも驚かされた横浜アリーナ公演。これまでのMr.Childrenのライブでは、観客たちが桜井と一緒に歌っている光景があったけれど、今回のメニューには聴いたことのない曲が並んでいるため、当然その曲を歌うことができない。
でも、だからこそ観客はステージから放たれる曲に神経を集中していた。歌詞を聞き取ろうとしているのか、じっと耳を傾けている人がいたり、どんな表情で彼らが演奏しているのかを知りたくてステージを見つめている人がいたり。きっと中には、初めて聴くけど、この曲、なんか好きかもって自分の心の動きを感じ取っていた人もいただろう。最初のうちはどう反応していいかわからず戸惑っていても、ライブが進むにつれて、新曲に対する観客一人ひとりの反応が如実に変化していくのがわかった。
彼らが放った音や言葉に対して、観客の一人ひとりがいろんな角度から光を当て、その光を纏った反応がステージに向かって放たれ、それを受け止めた彼らはより高揚していく。REFLECTIONは“反射”“反応”という意味を持つが、その現象が今まさにこの場所で起こっているのだと思った。
今までずっとやり続けてきたことや常識を鮮やかに覆し、常に進化し、常に前進しているバンドの姿を見せつけたMr.Childrenの2015年の旅はまだ終わらない。アルバム『REFLECTION』がリリースされたあと、7月からは【Mr.Children Stadium Tour 2015 未完】がスタートする。この次なるツアーでは、果たしてどんなREFLECTIONが起こるのだろうと、早くも胸が高鳴っている。
（取材・文／松浦靖恵）
≪セットリスト≫
1. fantasy
2. ロックンロールは生きている
3. 旅人
4. fanfare
5. Melody
6. FIGHT CLUB
7. 斜陽
8. I Can Make It
9. 口笛
10. HANABI
11. 口がすべって
12. 蜘蛛の糸
13. REM
14. WALTZ
15. 放たれる
16. 進化論
17 足音～Be Strong
18. 幻聴
＜アンコール＞
1. Everything (It's you)
2. エソラ
3. Marshmallow day
4. 未完
≪リリース情報≫
Album
『REFLECTION』
2015.06.03リリース
【REFLECTION{Naked}】（CD+DVD+USB）
TFCC-86555 / ￥9,000（税抜）
【REFLECTION{Drip}】初回盤（CD+DVD）
TFCC-86543 / ￥3,213（税抜）
【REFLECTION{Drip}】通常盤（CD）
TFCC-86544 / ￥2,913（税抜）
≪ツアー情報≫
【Mr.Children STADIUM TOUR 2015 未完】
2015年7月18日（土）・19日（日）
福岡・ヤフオクドーム
2015年7月25日（土）・26日（日）
大阪・ヤンマースタジアム長居
2015年8月1日（土）
広島・エディオンスタジアム広島
2015年8月8日（土）
新潟・デンカビッグスワンスタジアム
2015年8月16日（日）・17日（月）
東京・東京ドーム
2015年8月23日（日）
北海道・札幌ドーム
2015年8月29日（土）・30日（日）
愛知・ナゴヤドーム
2015年9月5日（土）・6日（日）
神奈川・日産スタジアム
2015年9月12日（土）
宮城・ひとめぼれスタジアム宮城（宮城スタジアム）
2015年9月19日（土）・20日（日）
大阪・京セラドーム大阪
≪関連リンク≫
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