2015.11.03(TUE) at さいたまスーパーアリーナ
(※画像8点)
“夢のような10年”に捧げたLast Party
10年の活動にピリオドを打ち、この日以降、無期限の活動休止となるthe telephones。彼らの地元・埼玉のさいたまスーパーアリーナで多くのバンドを集め、盛大にLast Partyが開催された。
DJチームGetting BetterとFREE THROWが開場時から客席を盛り上げる。最初に登場したバンドは凛として時雨。ハイテンションな演奏とボーカルで冒頭から会場の熱気を高めていく。続いてはdustbox。メロディックな楽曲をスピード感あふれる演奏で走り抜け、the telephonesのカバー「A.B.C.DISCO」ではthe telephonesのメンバーが乱入し、客席が沸く。熱のこもったロックンロールで迫るTHE BAWDIESは、後半にthe telephonesの「sick rocks」をカバー。ラストの「SING YOUR SONG」ではthe telephonesのベース、長島涼平がTHE BAWDIESのスーツ姿で参加し、ここでしか見られない貴重なセッションを披露した。Syrup16gは、ボーカル&ギターの五十嵐隆が同じ埼玉出身。メランコリックな楽曲を爆音で奏で、観客もじっくりと聴き入っていた。9mm ParabellumBulletは何度も彼らと共演してきたバンド。激しいステージアクションとともに幕を開け、the telephonesのカバー曲「Monkey Discooooooo」ではthe telephonesのキーボード、岡本伸明が参加。続くサカナクションも、彼らとは長い付き合いの盟友だ。
そして、ラストはこの日の主役、the telephones。「We Are the telephones! 埼玉県北浦和から来ました。Last Party、マジでみんなありがとう!Are You DISCO?」と第一声から石毛がハイトーンで煽り、花火が炸裂する中、「HABANERO」でスタート。次々と彼らの代表曲が演奏され、途中で岡本が会場に飛び降りて走り回るなどアグレッシブなステージを展開。
「こういう場を持てたことに感謝します。いい仲間を持って俺たちは最高だと思います。あえて同世代の仲間と埼玉の先輩という、the telephonesらしいメンツで最後を飾れて幸せです」と、石毛が感謝の言葉を述べ、埼玉にちなんだ曲「SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!」を披露。
後半は「I Hate DISCOOOOOOO!!!」をはじめ、DISCOと名の付く曲が連続。この日ほど“DISCO!”を連呼することもないだろうと思えるほどの熱狂とともに、ぶっ通しでダンスナンバーを叩きつける。「Monkey Discooooooo!!!」では巨大なバルーンが会場に投げ込まれ、ラストの「LOVE&DISCO」では“10年間ありがとう!!!”と書かれた飛行船が会場を周回する演出もあり、ライブは最高潮に達して終了した。
アンコールラストの「Something Good」まで、これまで培ってきた彼らのカラーで染め上げたステージ。
最後にメンバー全員がアリーナ席を一周するウイニングランを行うと、彼らに駆け寄るファンとハイタッチを行う感動的な場面も。「夢のような10年でした。本当にありがとう!」という石毛の言葉が象徴するように、鮮やかな足跡を残した彼らの10年がこの日のライブに集約されていた。
(取材・文/岡本明)
≪セットリスト≫
●the telephones
1. HABANERO
2. sick rocks
3. D.E.N.W.A
4. Baby, Baby, Baby
5. SAITAMA DANCE MIRROR BALLERS!!!
6. electric girl
7. A.B.C.DISCO
8. Homunculus
9. I Hate DISCOOOOOOO!!!
10. oh my DISCO!!!
11. Keep Your DISCO!!!
12. Monkey Discooooooo
13. Love&DISCO
<アンコール>
1. urban disco
2. Something Good
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