■【HALLOWEEN PARTY 2015】ライブレポート
2015.10.17(SAT) at 神戸ワールド記念ホール
(※画像25点)

「みんな、(仮装していると)3倍くらい可愛く見えるね。食っちゃっていい?」(HYDE)

VAMPSが主宰する日本最大級のハロウィンイベント『HALLOWEEN PARTY 2015』。
全出演アーティストが仮装してライヴを行い、来場者も仮装して参加するこのスペシャルなイベントが今年も開幕した。本イベントは、10月17日(土)18日(日)の2日間に神戸ワールド記念ホール、翌週には幕張メッセ国際展示場9・10・11ホールで3日間と、計5日間の開催で約6万人を動員する。

初日のトップバッターをつとめたのは5日間すべてに出演するBREAKERZ。「今いちばん人気が高いと聞いたので」(DAIGO)と、AKIHIDE(Gt)が浦島太郎、SHINPEI(Ba)が金太郎、そしてDAIGOが桃太郎の“三太郎”に扮して登場、モチーフにした某携帯電話会社のCMでおなじみの台詞「パッカーン」とコールして「WE GO」からライヴをスタートさせた。

そして、「桃DAIGOです! KMI……神戸・盛り上がって・いこうぜ!」というMCと共に疾走感あふれる新曲「YAIBA」や、デビュー曲「SUMMER PARTY」など全5曲を披露。前日HYDEから「早く来てね」とメールをもらい、「この夏100km走ったんで」と、すぐにでも走ってHYDEのいる神戸に向かいたくなったことや、毎年この時期は何も決まっていなくても『HALLOWEEN PARTY』のために予定を空けていることなど、DAIGOらしいユニークな口調でHYDE、VAMPS、そして本イベントへの愛情をみせた。

『HALLOWEEN PARTY』はアーティストの転換時にもユニークな企画が行われる。BREAKERZのステージのあとに用意されていたのは、「HALLOWEEN COLLECTION」と呼ばれる、来場者による仮装ファッションショー。司会進行は、やまだひさし。この日のためにとハンドメイドで作った衣装やアイディアにとんだ仮装姿を面白おかしく紹介する。最後には、あまりにDIYすぎる(笑)エヴァンゲリオンに扮したゴールデンボンバーの喜矢武豊が登場。「エヴァンゲリオンはしゃくれているので」と、なぜか終始しゃくれ顔で話す彼は、会場中の笑いを誘っていた。


続いて登場したのは結成15周年を迎えたナイトメア。不吉なサウンドに率いられ、不気味なフロートに乗り姿を現した彼らは、なんと5人全員が『ナイトメア・ビフォア・クリスマス』のジャックの姿! 白いウィッグに目の周りを闇のごとく黒く塗りつぶし、口は耳元まで裂けたメイクで登場。バンドの代表曲の一つ「the WORLD」や、柩・咲人のツインギターやNi~yaのベースソロで魅せた「東京傷年」など6曲を披露し、結成15年を迎えた今もなお高い人気を誇るバンドの実力を見せつけた。

今年から新設された「スペシャルパフォーマー」コーナーには、HYDEお気に入りの芸人、ペレ草田が登場。布袋寅泰の絶品なモノマネで会場を笑いの渦に巻き込んだ。

そしていよいよ、VAMPSのステージがスタート! HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAの正装に身を包んだメンバーが楽器を手に、首にまわされた縄で天井から吊るされて登場するというショッキングな幕開けだ。その状態のまま、「HALLOWEEN PARTY」をジャズアレンジで演奏すると、HYDEのみが吊るされた状態で残り、足元からモクモクと煙が立ち込めたかと思うと、一気に下まで落下! そして次の瞬間、なんとステージの中央から伸びたランウェイの先に設けられたステージに現れるという、瞬間移動イリュージョンで観客を悲鳴をあげさせた。

最初のMCでは、HYDEが、「Welcome to HALLOWEEEN PARTY! よく来たね、みんな。1年ぶりにこの格好して、気持ちいいね。みんなも気持ちいい? 今年もいっぱい怖がらせてあげるから」と言うと、両手を顔の横に広げて、「ワーッ!」「ワッ!」とカメラに向かいポーズ。みんなを驚かせようとする本人の意思に反し、会場のあちこちから「可愛い!」と声があがる中、「みんな、(仮装していると)3倍くらい可愛く見えるね。食っちゃっていい? 腹へった!」「Let’s go HUNTING!」と、「HUNTING」の熱いパフォーマンスへ。
8,000人のタオルまわしが圧巻の光景を生んだ「ANGEL TRIP」、HYDEとK.A.Zが客席にフロートで現れた「TROUBLE」では、2mを優に超えるジャックオーランタンが2体、目鼻を光らせステージを闊歩した。

K.A.Zのギター回しに、HYDEが“エアーギター回し”で続き客席が沸いた「SEX BLOOD ROCK N' ROLL」、そしてラストは観客のヘドバンでカオスな状況となった「KYUKETSU -SATSUGAI VAMPS Ver-」でVAMPSのステージは終了。オープニングのこれまでにない演出や、年を経るごとにパワーアップするVAMPSとファンの仮装姿に、まだまだ『HALLOWEEN PARTY』が進化し続けるイベントであることを感じさせた。

『HALLOWEEN PARTY』最後は、全出演者が参加する、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのステージ。HYDEの指揮に合わせ、HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAのメンバーが「Penalty Waltz」を演奏する。サディスティックなHYDEはメンバーが失敗するよう、その指揮にギミックを入れてくるから大変だ。この日HYDEに集中的に遊ばれてしまったのは、ナイトメアの柩とゴールデンボンバーの喜矢武豊。必死にHYDEの指揮に食らいついていくも、突然のブレイクにテンポ変更と惑わされ、HYDEの思惑通り(笑)ミスって、DAIGOからCO2砲を食らった。その罰ゲームをケラケラと爆笑しながら見つめるHYDE……という待ってましたの光景に、会場は爆笑に包まれた。

レディー・ガガの「Poker Face」を歌いながら現れたのは、サムライ姿のanis(MONORAL)。anis司会による『HALLOWEEN PARTY』恒例の「Rhythm Game」は、第一打を担当する参加者のリズムパターンにならって、一打ずつ順番にリレーしていくというもの。リズムパターンを崩してしまうと、罰ゲームが与えられる。
ただし、その罰ゲームを決めるのはanisで、anisのご機嫌次第で如何様にもなってしまうというのも、このゲームの面白いところだ。

最初に罰ゲームをくらったのはナイトメアの咲人。これまでは箱の中に手を入れて、その中身を当てるといった、罰ゲームらしい罰ゲームが用意されていたのだが、今年は初公開の罰ゲームが登場。それは、女性のマネキンにキスをするというもので、満員の観客にキス顔を見られるという、超恥ずかしいもの。満員のお客さんを前に咲人がキス顔を披露したあとは、同じくナイトメアのYOMI、そして最後はDAIGOが罰ゲームの餌食に。しかもDAIGOは、マネキンかanisのどちらかを選んでキスをする羽目になり、DAIGOが選んだのはanis。DAIGOのキスを「優しかった(照)」と、anisが会場を笑わせた。

そしてラストのHALLOWEEN JUNKY ORCHESTRAと全出演アーティストによる「HALLOWEEN PARTY」へ。参加アーティストが客席にお菓子を投げいれながら、ステージを練り歩く様は“豪華”の一言! こうして『HALLOWEEN PARTY』初日は幕を閉じた。
(取材・文/田上知枝)

≪セットリスト≫
■BREAKERZ
1. WE GO
2. YAIBA
3. 灼熱
4. SUMMER PARTY
5. DESTROY CRASHER

■ナイトメア
1. 404
2. DIRTY
3. 極上脳震煉獄・弌式
4. the WORLD
5. 東京傷年
6. Quints

■ペレ草田<スペシャルパフォーマー>

■VAMPS
1. HALLOWEEN PARTY ‐JAZZ Ver.-
2. EVIL
3. HUNTING
4. AHEAD
5. ANGEL TRIP
6. TROUBLE
7. DEVIL SIDE:
8. SEX BLOOD ROCK N’ROLL
9. KYUKETSU -SATSUGAI VAMPS Ver-

■HALLOWEEN JUNKY ORCHESTRA
1. Penalty Waltz
2. Rhythm Game
3. HALLOWEEN PARTY

※メンバー
VAMPS / BREAKERZ / ナイトメア / ペレ草田 / 明希(シド)/ anis(MONORAL) / 喜矢武豊(ゴールデンボンバー) / 逹瑯(MUCC) / Tommy heavenly6

※MC
やまだひさし

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