SEXY ZONE「ニッポンCha-Cha-Cha チャンピオン」、福山雅治「デビュー25周年スペシャルメドレー」、AKB48「AKB48 紅白2015SP 10周年記念メドレー」、嵐「New Year's Eve Medley」 EXILE「EXILE 紅白スペシャル2015」、V6「ザッツ!V6メドレー」、X JAPAN「紅白スペシャルメドレー2015」、SMAP「This is SMAP メドレー」……ざっと数えて8曲。
近年は、誰もが知っているヒット曲が生まれにくい時代。となると、メドレーばかりになるのも仕方ないのだろうが、こうしたメドレーは紅白でいつから歌われるようになったのか。NHKのサイトで調べてみた。
ちなみに、ドリカムから始まった「紅白バージョン」は、初期は「その年のヒット曲を紅白版にアレンジする」あるいは「同年の複数ヒット曲をメドレーにする」というかたちだったが、ややこしいので全て含めておく。
実は、初めてメドレーは謳われたのは、第28回(1977年)の佐良直美「ラヴ・ミー・テンダー~ハウンド・ドッグ」。これは、エルヴィス・プレスリーをしのんでのものだった。
以下、メドレーを一気に振り返ってみよう。
★かなり長いが、分析は最終ページで!★
〇第30回(1979年) 美空ひばり「ひばりのマドロスさん、リンゴ追分、人生一路」、藤山一郎「丘を越えて、長崎の鐘、青い山脈」
〇第32回(1981年) 加山 雄三「夜空を仰いで~お嫁においで~君といつまでも」
〇第39回(1988年) 光GENJI「’88メドレー ガラスの十代~パラダイス銀河~Diamondハリケーン~剣の舞」
〇第41回(1990年) ピンク・レディー「ピンク・レディー・メドレー」
〇第42回(1991年) 山本リンダ「どうにもとまらない~狙いうち」
〇第43回(1992年) DREAMS COME TRUE「晴れたらいいね~紅白バージョン~」、米米CLUB「君がいるだけで~紅白バージョン~」
〇第44回(1993年) 少年隊「服部良一メドレー~紅白バージョン~」
〇第45回(1994年) DREAMS COME TRUE「すき~紅白バージョン~」、米米CLUB /手紙~紅白バージョン~
〇第46回(1995年) TOKIO「風になって~紅白バージョン~」、DREAMS COME TRUE「LOVE LOVE LOVE~紅白バージョン~」、松田聖子「ヒット・メドレー」、米米CLUB「ヒット・メドレー」
〇第48回(1997年) 郷 ひろみ「お嫁サンバ’97」、加山雄三 「若大将’97スペシャル」
〇第49回(1998年) 西田ひかる「ザッツ・ディズニー・ファンタジー~星に願いを~ミッキーマウスマーチほか」、ポケットビスケッツ&ブラックビスケッツ・スペシャルバンド 「POWER&Timing 大晦日MIX」、さだまさし「北の国から’98」
〇第50回(1999年) SPEED「my graduation '99」
〇第51回(2000年) モーニング娘。「ハッピーサマーウェディング大晦日スペシャル」、 ピンク・レディー「スペシャルメドレー ピンクレディー2000」アリス「アリス・ミレニアムスペシャル」
〇第52回(2001年) ウルフルズ ・Re:Japan「明日があるさ新世紀スペシャル」、ザ・ドリフターズ「ドリフのほんとにほんとにご苦労さんスペシャル」、松田聖子「瑠璃色の地球2001」
〇第53回(2002年) モーニング娘。「ここにいるぜぇ!そうだ! We're ALIVE 2002 Ver.」、 SMAP「freebird '02~夜空ノムコウ~」
〇第54回(2003年) はなわ&テツandトモ「佐賀県なんでだろう~スペシャル合体バージョン~」、美川憲一「さそり座の女2003」、和田アキ子「古い日記2003 KOUHAKU Remix」
〇第55回(2004年) モーニング娘。&W(ダブルユー)「2004年 愛・涙・キッス 紅白スペシャル」、後藤真希&松浦亜弥「冬の童謡~メリークリスマス&ハッピーニュー2005年~」、 さだまさし「遙かなるクリスマス 紅白歌合戦バージョン」
〇第56回(2005年) DEF.DIVAモーニング娘。
〇第57回(2006年) SEAMO「マタアイマショウ 紅白ミックス」、GAM&モーニング娘。「Thanks! 歩いてる 2006 Ambitiousバージョン」、美川 憲一「さそり座の女2006」、DREAMS COME TRUE 「何度でもLOVE LOVE LOVE 2006」
〇第58回(2007年) モーニング娘。&℃-ute&Berryz工房「Special LOVE Mix ~幸せの平成20周年 Ver.~」、美川 憲一「さそり座の女2007」、EXILE「Lovers Again ~紅白バージョン~」、WaT「WaT紅白セレクション」、AKB48&リア・ディゾン&中川翔子「会いたかった、恋しよう♪、空色デイズ、なんてったってアイドル」、絢香「Peace loving people ~スペシャル・ピアノ・バージョン~」、あみん「待つわ'07」、BoA「BoAウィンター・バラード・スペシャル」、坂本冬美「夜桜お七~大晦日スペシャル~」、氷川きよし「きよしのソーラン節 YOSAKOIソーラン紅白スペシャル」、 DREAMS COME TRUE「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~紅白ヴァージョン」
〇第59回(2008年) 美川憲一「さそり座の女 2008」、羞恥心 with Pabo「羞恥心~陽は、また昇る 紅白スペシャル」、SMAP「この瞬間、きっと夢じゃない 紅白SP」
〇第60回(2009年) AKB48「RIVERサプライズ! 紅白Remix」、NYC boys「紅白60回記念NYCスペシャル」、美川憲一「さそり座の女 2009」、倖田來未「2009紅白KODA SPECIAL」、 嵐「嵐×紅白スペシャルメドレー」、SMAP「そっと きゅっと~世界に一つだけの花」、 DREAMS COME TRUE「その先へ~紅白スペシャルヴァージョン~」
〇第61回(2010年) AKB48「紅白2010 AKB48神曲SP」、NYC「よく遊びよく学べ100%NYC」、郷ひろみ「GO!GO!イヤー紅白スペシャルメドレー」、倖田來未「KODA KUMI 2010 Special Medley」、和田アキ子「AKKOイイッ!紅白2010スペシャル」、加山雄三「若大将50年! スペシャルメドレー」、嵐「2010紅白オリジナルメドレー」、DREAMS COME TRUE「生きてゆくのです feat. ザ紅白スペシャルブラスバンド」、SMAP「This is love '10 SPメドレー」
〇第62回(2011年) NYC「100%勇気NYC」、AKB48「紅白2011 AKB48スペシャルMIX ~がんばろう日本!~」、藤あや子「あや子のお国自慢だよ ~がんばろな東北!!紅白スペシャル~」、KARA「KARA 2011スペシャルメドレー」、嵐「2011紅白スペシャルメドレー」、SMAP「SMAP AID 紅白SP」
〇第63回(2012年) 浜崎あゆみ「2012 SPECIAL メドレー」、NYC「NYC紅白メドレー」、ももいろクローバーZ「ももいろ紅白だZ!!」、 関ジャニ∞「初紅白!! 全力前進ジャジャジャジャーン!!!」、AKB48「AKB48 紅白2012 SP ~第2章~」、きゃりーぱみゅぱみゅ「紅白2012きゃりーぱみゅぱみゅメドレー」、 嵐「New Year's Eve Medley 2012」、SMAP「SMAP 2012' SP」
〇第64回(2013年) Sexy Zone「Sexy平和Zone組曲」、細川たかし「浪花節だよ人生は 2013」、E-girls「E-girls 紅白スペシャルメドレー2013」、T.M.Revolution「-革命2013- 紅白スペシャルコラボレーション」、水樹奈々「-革命2013- 紅白スペシャルコラボレーション」、Linked Horizon「紅蓮の弓矢 [紅白スペシャルver.]」、ももいろクローバーZ「ももいろ紅白2013だZ!!」、 関ジャニ∞「紅白2度目! 呼ばれて飛び出てじぇじぇじぇじぇ!!」、きゃりーぱみゅぱみゅ「紅白2013きゃりーぱみゅぱみゅメドレー」、福山雅治「2013スペシャルメドレー」、AKB48「紅白2013SP~AKB48フェスティバル!~」、泉谷しげる「春夏秋冬2014」、嵐「New Year's Eve Medley 2013」、松田聖子「New Year's Eve Special Love Song Medley 2013」、クリス・ハート「New Year's Eve Special Love Song Medley 2013」、SMAP「Joymap!!」
〇第65回(2014年) Sexy Zone「紅白にHITOMEBORE」、SKE48・NMB48「不器用太陽・イビサガール」水樹奈々「紅白2014スペシャルコラボレーション」、T.M.Revolution「紅白2014スペシャルコラボレーション」、 和田アキ子「古い日記〜2014紅白スペシャル〜」、椎名林檎「NIPPON ー紅白ボーダレス篇ー」、SMAP「みんなで歌おう!SMAPメドレー」、福山雅治「2014スペシャルメドレー」、嵐「2014 Thanks Medley」
改めてまとめてみると、2007年からのメドレーの多さに驚かされる。
ちなみに、メドレー曲を歌う人たちにはいくつかの法則がある。
それは先述の「同年に複数ヒット曲があった人」のほか、「久しぶりに何らかのきっかけで注目され、テレビの露出が増え、紅白に復帰したパターン」「朝ドラや大河、NHKレギュラー番組出演などのお付き合いで、その年にヒット曲はないが、出演するパターン」「追悼パターン(縁もゆかりもない人が代理で歌うことも)」「誰これ?状態だが、局と事務所とのお付き合いで出るパターン」「なぜかNHKが妙に気に入っているパターン(西田ひかるなど)」など。
様々な事情を抱えつつ、毎年増え続けるメドレー曲。今後も注目していきたいです。
(田幸和歌子)