清水翔太 J-POPの範疇ではくくれないドープな新曲「Damage」/インタビュー

■清水翔太/New Single『Damage』インタビュー(1/3)

今後の清水翔太の動向が窺い知れる注目作登場

いつまで経っても消えることのない胸の痛み。清水翔太のニューシングル「Damage」は、そんなテーマをポエティックに描いたミッドナンバーだ。オートチューンで加工されたボーカルはノスタルジーを醸し出し、浮遊感のあるサウンドは記憶の輪郭が徐々にぼやけていくような時間の経過具合を演出。歌詞とサウンドが相乗して物憂げな世界観を作り上げていて、聴く度に心にじわっと染み入ってくる。カップリングの「sonomama」は、初トライとなるソウルフルなハウス調ナンバー。歌詞も新境地を開拓している。2曲とも、いわゆるJ-POPとは異なる質感に仕上がっているが、その背景にはどんな想いがあるのか。2016年、いや、今後の清水翔太の動向が窺い知れる注目作だ。
(取材・文/猪又 孝[Do The Monkey])

ファンの人にはこれくらいでビビらずに付いてきてほしいなって思います

――前シングル『花束のかわりにメロディーを』の取材時に今後の音楽性について訊ねたところ、「今つくってるものは相当ドープ。J-POPの範疇ではくくれないかも」と言っていましたが、本当にそんな曲が出来ましたね。

翔太:いや、これでもだいぶライトなんです。今作ってる曲はもっと攻めてますから。ファンの人にはこれくらいでビビらずに付いてきてほしいなって思いますね。

――新曲は、どんなふうに作っていった曲なんですか?

翔太:アルバムに向けていろいろ曲を作っている中で出来た曲なんですけど、単純に「すごくいい曲だな」と思ってシングルにしたんです。

――サウンドはどんな感じをイメージしていたんですか?

翔太:ビートはがっつりトラップをやりつつ、でも、いい曲っていう。仕上がりは全然違うけど、たとえばウィズ・カリファの「See You Again(feat. Charlie Puth)」みたいな、「いい曲だけどアガる」っていう方向を目ざしたんです。メロディーラインはわりと古めを意識していたから、90年代のR&Bバラードの“いい曲感”と、今どきのサウンド感をミックスさせて作った感じがありますね。

――歌詞のテーマは?

翔太:自分の人生の中で、本当に大切な存在や愛しい存在の人を失った経験がいくつかあって、その季節になると思い出したりするんですね。人にはずっと胸に残る痛みってあると思うんですよ。でも、なくしたくないっていう。その痛みがあることによって今の自分がある、みたいな。そういう自分にとって大切な胸の痛みをテーマにして書いたんです。

――胸の痛みと言っても、恋の傷心ソングというだけではないですよね。

翔太:そうですね。決してラブソングだけでは終わらないっていう。そこは意識して作りました。

――歌詞はとてもシンプルで短いですが、作詞作業はどんな感じでしたか?

翔太:全然時間はかからなかったです。というのも、最近、具体的なことを歌うことにすごくハマっていて。

――ラップの歌詞のような?

翔太:そう。今作ってる曲は、より具体的な書き方や、よりパーソナルな内容が多いので、逆にこの曲は抽象的に書いていこうと思ってたんです。無駄なことは言わずに、っていう意識があったんですよね。

――そのぶん、行間を読ませる歌詞ですよね。曲調もスロウで音数が少ないから、聴き手の感情を喚起させる隙間や余白がたくさんあるなと思ったんです。

翔太:そうですね。そこは作戦通りです(笑)。

清水翔太 J-POPの範疇ではくくれないドープな新曲「Damage」/インタビュー

――この曲をブラッシュアップしていく上でこだわった部分は?

翔太:こういうとアホっぽいですけど、乗れるかどうか。ヒップホップっていうのが今、自分の中のブームというか、大きな芯としてあって、今までみたいに「僕から君へ」みたいな王子的な曲を作ろうっていう感覚が一切ないんです。それよりもホーミーに向けた歌というか、「みんなわかるだろ?」みたいな歌というか、そっちの方向にシフトしていて。

――仲間意識とか連帯感とか、そういうことを大事にしていると。

翔太:そう。だから、この曲も仲間がみんな「俺も同じ気持ちなんだよね」って乗ってくれること。そういう系統の曲になるかどうかが重要でしたね。このトラックで泣けるバラードとか切ないバラードを作るのはたぶん簡単なんですよ。だけど、今回はそうじゃなくて、キッズたちが「わかるな」って乗ってくれる感じを大事にしていたんです。それぞれがそれぞれの想いを重ねられる曲っていう。

――ミュージックビデオもその点を意識して作ったんですか?

翔太:そうです。たとえば海外のアーティストが作る追悼のときの映像みたいな。アリーヤが死んでとか、レフト・アイが死んでとか、そういうことが起きると音楽仲間が集まって追悼の映像を作ったりしますよね。俺たちはみんな同じ気持ちでお前を思ってるよ、みたいな。そういうものを作りたかったんです。ただ、あくまでイメージですよ。実際にそういうことがあったというわけじゃないから、そこは誤解しないでほしいんだけど。

――“いろんな人間が同じ想いで集まってる感”ってことですよね。

翔太:そう。みんなそれぞれの考えがあって、それぞれのダメージを持ってるんだけど、そんな中でこのメッセージには賛同できるんだよねっていう。そういう空気感のビデオを作りたいなって。

清水翔太 J-POPの範疇ではくくれないドープな新曲「Damage」/インタビュー

――すごくシンプルなのに不思議と見入ってしまう仕上がりでした。

翔太:そうなんですよ。すっごいシンプルなんですけどね。出てくれた方が皆さん、個性的なパフォーマンスをしてくれたのですごく良かったです。

――彼らの真剣なまなざしや表情にも惹きつけられている部分もすごくあると思います。仲間同士で無邪気に遊んでいるような映像じゃないから。

翔太:なかなか他人の曲で真剣な表情とか真剣なパフォーマンスは出るものじゃないと思うから、そこは曲が持つパワーもあるのかなと自負しています。すごく良いビデオになったと思うし、なにか賞を獲らないかなって思ってるんですけどね(笑)。

――インタビュー2へ



≪リリース情報≫
New Single
『Damage』
2016.02.17リリース

【初回生産限定盤】CD+DVD
SRCL-8972~73 / ¥1,574(税抜)
【通常盤】CD
SRCL-8974 / ¥1,204(税抜)

[収録曲]
1. Damage
2. sonomama
3. 花束のかわりにメロディーを ~Piano Version~
4. Damage -Instrumental-

≪ツアー情報≫
【清水翔太 2016年 全国ツアー】
2016年5月18日(水)東京・Zepp Tokyo
2016年5月23日(月)愛知・Zepp Nagoya
2016年5月25日(水)大阪・Zepp Namba
2016年5月29日(日)北海道・Zepp Sapporo
2016年7月1日(金)千葉・市原市市民会館
2016年7月10日(日)岩手・盛岡市文化ホール 大ホール
2016年7月12日(火)福島・郡山市民文化センター 大ホール
2016年7月15日(金)宮城・仙台サンプラザホール
2016年7月21日(木) 福井・フェニックス・プラザ 大ホール
2016年7月30日(土)静岡・静岡市民文化会館 大ホール
2016年8月14日(日)香川・アルファあなぶきホール 大ホール
2016年8月17日(水)広島・広島文化学園HBGホール
2016年8月25日(木)鹿児島・鹿児島市民文化ホール 第1ホール
2016年8月27日(土)福岡・福岡サンパレス

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