
■乃木坂46/New Single『ハルジオンの咲く頃』インタビュー(1/5)
アイドルの王道ではなく、“乃木坂はつかめない”って方向性がおもしろいと思う(若月)
乃木坂46の2016年第一弾のシングルは、不動の選抜メンバーから初の卒業となる深川麻衣がセンターを務めるナンバー。ストリングを活かしたアレンジや、前向きな歌詞が印象的なこの曲について、そして卒業にまつわる思い出などの話を1期生の松村沙友理と若月佑美に訊いた。
(取材・文/西沢フミタカ)
人としての魅力があるまいまい(深川麻衣)をうらやましく思う(若月)
――『ハルジオンが咲く頃』が2016年第一弾シングルということで、まずは昨年を振り返っていただきます。2015年は乃木坂46にとってターニングポイントとなった年だと思うのですが、お二人にとってはどうでしたか?
若月:私は一年がより長く感じました。皆さん、あっという間だとよく言われますが、全然あっという間ではなくて。でも、それはありがたい意味なんです。2015年は2月の西武ドームでの『乃木坂46 3RD YEAR BIRTHDAY LIVE』からスタートして、そこからドラマ『初森ベマーズ』が始まって。私は個人でも舞台をやっていたので、それがライブだったりベマーズと被ったりしていたんです。ベマーズの撮影があって、夜、そのまま舞台の稽古だったり、稽古に行ってからベーマズの撮影だったり……。やることが多すぎて、一日がすごく長く感じました。でも得るものも、とても多かったです。加えて、秋にもメンバー何人かと舞台をやらせてもらう機会もあって、そこでもたくさんの収穫がありました。そして乃木坂のクリスマスライブもありつつ、最後に紅白もあったので、すごくいい意味で長い一年だったと思います。

松村:昨年は、みんなで“やりたいねっ”て言っていたことが、いくつか叶った年でした。初期の頃から望んでいた“いつか全員でドラマを”という話もやっと形になったし、ちょっとずつ私たちが夢見ていたことが現実的になってきた年だったなと思います。ベマーズが始まったときは、本当に乃木坂全員が主役のドラマなんだなって。それが普通に世の中に流れていて、不思議な感じでした。
――ドラマや舞台を経験することで、自分の中で変化したことなどありました?
若月:舞台上では遠くの人にもわかりやすくという意味も込めて感情表現を身体でしたりとか、台詞を伝えやすくするとか、そういうところに重点を置くんですけど、ドラマはそれよりもリアリティだとか日常を切り取ったものをつなげて物語にするんです。演技の面でも、怒っている場面では(ドラマは)内に秘めた怒りだったり、(舞台のように)外に発散するような感情表現ではないというのも知りましたし、すごく学びました。

松村:正直、ドラマよりも舞台に影響を受けました。今まで演技に苦手意識があって、自分の中でも避けてしまうというか、どこかちゃらけてしまう面があって。乃木坂で『16人のプリンシパル』っていう投票制の舞台をずっとやっていたんですけど、そのときも入り込めない自分がいて、舞台は苦手だなって思ったり。でも昨年、みんなと『すべての犬は天国へいく』という舞台をやらせてもらって、舞台に対する意識がすごく変わりました。
――おもしろくなってきた?
松村:おもしろい。今までは(舞台を)やっていても役になりきれず、別のことを考えてしまっていたんです。役じゃなくて私自身は……みたいなことばかり。でも『すべての犬は天国へいく』のときは、逆に役のことばかり考えていて、“どう演じようか?”“この子だったら、どう動くだろうな”とか。周りの子の演技も見て、すごく刺激を受けたし、舞台って本当はこういうものなんだっていうおもしろさにやっと気づきました。

――開眼した?
松村:(大きくうなづきながら)演技ってこういう感じなんだって。正直まだつかみ切れていないけど、ちょっと片鱗が見えてきました。
――なるほど。そして2016年最初のシングルとなる『ハルジオンが咲く頃』がリリースされますね。
若月:深川麻衣ちゃんが卒業ということで、(彼女にとって)初センターでラストのシングルなので、曲的にも送り出すようなイメージだったり、歌詞も彼女のことを書いているような面もあります。でも、乃木坂が4周年を迎えて、初めて出すシングルでもあるので、きっとダンスの表現の仕方だったり、みんなの変化がすごくわかるシングルになっていると思います。

――深川さんは二人にとってどういう印象の人でしたか?
松村:ひとりで生きていける人間なんだろうなって。一緒にホテルとか泊まると、まいまい(深川)は自分でちゃんとできる感じがすごくして……。
――ちゃんとできる?
松村:ホテルですぐに自分の空間を作ったり。きっと一人暮らしもちゃんとしてるんだろうなって。私はけっこう人に頼ったり、結局何もしなかったりするタイプなので、すごいなあって。

若月:みんなが口を揃えていうのは、彼女にしたいタイプ。セクシーさや可愛らしさだったり、そういうものとは違う、人としての魅力っていうのかな、上手く言い表わせないんですけど、お母さんまではいかないけど、それに近い包容力、暖かさだったり理解力だったりがあって。だからといって頭が良すぎるわけでもなく、けっこう天然だったり、計算しないところが魅力。うらやましいなって思っていました。
――うらやましい?
若月:あれだけ心から何も考えないで、自分の感情のままに人を助けたいって思ったり、誰かのためになりたいって、そういう風に思える人ってすごいなって。

――彼女の卒業はやっぱりさみしいですか?
松村:もちろんその気持ちはあるし、まいまいのポジションがこれまでの曲にもあるので、そのポジションに彼女がいないのはすごくさみしいけど。でも卒業がそんなに悲しいという印象はなくて。むしろ乃木坂をステップにして、違う世界でもっと輝ける人だと思っているので、まいまいのこれからが楽しみです。
――インタビュー2へ

≪動画コメント≫
≪リリース情報≫
New Single
『ハルジオンが咲く頃』
2016.03.23リリース
【初回仕様限定盤A】CD+DVD
SRCL-9025~26 / ¥1,528(税抜)
※全国握手会参加券 / 生写真封入
[収録曲]
1. ハルジオンが咲く頃
2. 遥かなるブータン
3. 強がる蕾
4. ハルジオンが咲く頃~off vocal ver.~
5. 遥かなるブータン~off vocal ver.~
6. 強がる蕾~off vocal ver.~
<DVD>
ハルジオンが咲く頃
強がる蕾
個人PV
【初回仕様限定盤B】CD+DVD
SRCL-9027~28 / ¥1,528(税抜)
※全国握手会参加券 / 生写真封入
[収録曲]
1. ハルジオンが咲く頃
2. 遥かなるブータン
3. 急斜面
4. ハルジオンが咲く頃~off vocal ver.~
5. 遥かなるブータン~off vocal ver.~
6. 急斜面~off vocal ver.~
<DVD>
ハルジオンが咲く頃
急斜面
個人PV
【初回仕様限定盤C】CD+DVD
SRCL-9029~30 / ¥1,528(税抜)
※全国握手会参加券 / 生写真封入
[収録曲]
1. ハルジオンが咲く頃
2. 遥かなるブータン
3. 釣り堀
4. ハルジオンが咲く頃~off vocal ver.~
5. 遥かなるブータン~off vocal ver.~
6. 釣り堀~off vocal ver.~
<DVD>
ハルジオンが咲く頃
釣り堀
個人PV
【初回仕様限定盤D】CD+DVD
SRCL-9032~33 / ¥1,528(税抜)
※全国握手会参加券 / 生写真封入
[収録曲]
1. ハルジオンが咲く頃
2. 遥かなるブータン
3. 不等号
4. ハルジオンが咲く頃~off vocal ver.~
5. 遥かなるブータン~off vocal ver.~
6. 不等号~off vocal ver.~
<DVD>
ハルジオンが咲く頃
不等号
個人PV
【通常盤】CD
SRCL-9031 / ¥972(税抜)
[収録曲]
1. ハルジオンが咲く頃
2. 遥かなるブータン
3. 憂鬱と風船ガム
4. ハルジオンが咲く頃~off vocal ver.~
5. 遥かなるブータン~off vocal ver.~
6. 憂鬱と風船ガム~off vocal ver.~
≪ライブ情報≫
【乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2016 ~東北シリーズ~】
2016年4月19日(火)福島・福島県文化センター 大ホール
2016年4月20日(水)宮城・東京エレクトロンホール宮城
2016年4月21日(木)岩手・盛岡市民文化ホール 大ホール
2016年4月22日(金)青森・八戸市公会堂 大ホール
2016年4月23日(土)秋田・秋田市文化会館 大ホール
2016年4月24日(日)山形・やまぎんホール(山形県県民会館)
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