Jazztronik 人気曲「TIGER EYES」以来10年ぶりにLOVEとタッグ/インタビュー2

■Jazztronik/New Album『Keystone』インタビュー(2/4)

――インタビュー1より

どうせやるなら、今までにやってないタイプの曲でリード曲として成り立つようなものを作りたかった

――ジャズ、クラシック、ミニマル音楽、さらにダンスミュージックにポップスと、本作にはJazztronikの音楽性が全搭載されていますが、それはそういう意図が背景にあったからなんですね。

野崎:そうなんです。


――そうして顔馴染みの面々と制作された本作ですが、「Now」で起用したすみれさんとは初顔合わせになりますね。彼女とはどんなキッカケで繋がったんですか?

野崎:すみれさんは、昨年の夏頃、知り合いから「実はすごく歌が上手いよ」と教えてもらって、彼女のCDを聴いたら本当に上手くてびっくりして。で、彼女の歌声をイメージして勝手に先に曲を作っちゃったんです。その曲を聴いてもらったら、すごく気に入ってくださって、参加していただけたんです。

――「Now」は、クラシカルな調べが印象的な優美で壮大な曲ですね。

野崎:映画音楽とかミュージカルみたいな曲調で、歌唱力がないと歌えないタイプの曲にしたかったんです。
あと、Jazztronikでアルバムを出すとなると、きっとLOVEが歌っている「Splash the Blue」のような曲をイメージされるんだろうなと思って。僕にとって「Splash the Blue」のような雰囲気の曲は過去にたくさんやってきているからラクな気持ちで制作に臨めるんです。でも、「Now」のような曲は初めてに近いし、どうせやるなら、今までにやってないタイプの曲でリード曲として成り立つようなものを作りたかったんです。
Jazztronik 人気曲「TIGER EYES」以来10年ぶりにLOVEとタッグ/インタビュー2

――その「Splash the Blue」は、まさにジャズトロ節といった曲ですね。

野崎:以前にLOVEが参加している「TIGER EYES」(2004年)は、僕のファンの中では1、2を争う人気曲なんですね。で、そこから10年ほど経って、また一緒にやりましたっていうものを敢えてやろうと話してたんです。
なので、ディスコ調の明るい感じをめざして、二人でパパッと作っちゃった感じですね。

――夏に似合う爽やかな曲ですが、歌詞は“開放感いっぱい!”な夏の恋人達みたいな内容じゃないのが印象的でした。作詞はLOVEさんが担当していますが、視点が水中から水面を見上げているんですよね。それがこれから這い上がっていこうとする心情と同調するから、実は不安や孤独を抱えている人の背中を押すような曲になってる。

野崎:最初はすごい恋愛の曲だったんです。でも、本チャンを録る日になってLOVEがガラッと歌詞を変えてきて。
最初は、後半に出てくるゆったりしたパートを渡してなかったんですけど、そこを聴かせたら、えらく気に入っちゃって、歌詞を全部、そこのイメージに変えてきたんです。

――その後半のパートは、まさに水中にいるような音に聞こえるんですよね。

野崎:LOVEもそう言っていて。あれは水の音じゃなくて、いろんな国の民族楽器を足したら、たまたまああいう音になったんですよ。

――インタビュー3へ

≪リリース情報≫
『Keystone』
2016.06.08リリース
WPCL-12396 / ¥2,778(税抜)
[収録曲]
1. Now
2. Metamorphosis
3. Lost melody
4. DGA
5. PeachBoy
6. The City Beyond-幻(maboroshi)
7. WARP ~The warp riders adventures on the dance floor~
8. Parade!
9. Splash the Blue
10. A New Phase of Life

≪ライブ情報≫
【New Album「Keystone」Release Live】
2016年7月4日(月)赤坂BLITZ
2016年7月22日(金)ビルボードライブ大阪
2016年7月23日(土)福岡スカラエスパシオ
2016年7月24日(日)鹿児島 指宿白水館・薩摩伝承館

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