『TOKAI SUMMIT FINAL』公演日初日、FRONT ACTの逗子三兄弟、BRIDGET、1 FINGER、AZUの3アーティストが、この夏に相応しいアップチューンを連発して観客たちのテンションを上げたあと、MAIN ACTのトップを切ったのは、TOKAI SUMMIT発起人でもあるSEAMO。
その後はDa-iCEが登場し、7月20日にリリースした夏うた「パラダイブ」で会場を一気に夏で埋め尽くした。そしてCBCテレビ『60サンキュー』スペシャルライブとしてJASMINE、DJ RYOW、SOCKSが登場。MAG!C☆PRINCEも、彼女らの後に登場し、7,000人の観客の前で堂々としたパフォーマンスを見せつけた。
この頃から真夏の日差しは少しずつ傾き始め、会場には涼しい風が吹くようになった。MACOは、その風に乗せるように「恋人同士」「恋心」を歌い上げ、C&Kはキッズダンサーを従え「踊LOCCA」で会場に再び熱を与えた。
SKY-HIは7月27日にリリースしたばかりの「ナナイロホリデー」、AK-69は7月6日にリリースの「With you ~10年、20年経っても~」と新曲をそれぞれ披露した。
ソナーポケットの出番の頃には、会場には夕日に包まれ、鉄板曲「365日のラブストーリー。」で聴かせる・魅せるステージを演出した。
初日のトリを飾ったのは、SEAMOの盟友であるHOME MADE 家族。「キミガイタカラ」から「真夏のダンスコール」まで、SEAMOとのコラボ曲「fantastic 3」など、10年分の「TOKAI SUMMIT」への思いを吐き出すようなパフォーマンスで、ステージ上から感動を伝えた。さらにアンコールでは、SEAMO、AK-69で「N.A.M.A」を披露するという貴重な初コラボも実現し、観客たちを大いに沸かせた。
2日目はFRONT ACTにTHE BEAT GARDEN、RAYS/レオリ in あぬえぬえ∞ぶれいん、Jam9、PaniCrewが登場。
その後は、盟友・nobodyknows+は「イマイケサンバ」と、ド定番ぶち上がり曲「ココロオドル」を披露し観客をフィーバーさせ、leccaは「My measure」を披露したのち、観客と記念撮影をするなどして、会場全体で一緒に盛り上がった。
RHYMESTERは鉄板曲の「B-BOYイズム」「ONCE AGAIN」、DOBERMAN INFINITYは夏を盛り上げる「GA GA SUMMER」「JUMP AROUND∞」で観客を巻き込み、7,000人全員で飛び跳ね、客席はカラフルなタオルで彩られた。
ファンキー加藤は、登場するやいなや「MUSIC MAGIC」から「ちっぽけな勇気」までノンストップライブを繰り広げながら、ステージを降りて客席の周りを走り、さらには戻ってステージ脇の骨組みまで上りまさに全力、フルパワーでのパフォーマンスで観客を楽しませた。ちょうど、夕暮れの時に聴いた「あとひとつ」は、曲調と情景がマッチし、感動的な情景が生み出された。
RIP SLYME登場と共に「楽園ベイベー」のイントロが流れた瞬間、会場のテンションは真夏へ引き戻された。夕暮れも終わる間際の薄暗い夜で、風も涼しいはずなのに、サンサンと照りつける太陽が見える気がするほど。その後は「熱帯夜」「JOINT」で締めくくり、『TOKAI SUMMIT』のファイナルに華を添えた。
会場のテンションはこの日の大トリを務めるSEAMOに向けて大きく膨らんでいった。『TOKAI SUMMIT FINAL -10th Anniversary-』大トリを務めたSEAMOは、「ルパン・ザ・ファイヤー」で神輿に乗りこみ、観客一人ひとりの顔を見ながら会場を回ったことで、一体感を強固なものにし、「リアルありがとう」では『TOKAI SUMMIT』に来てくれた観客一人ひとり、出演アーティスト、スタッフへの思いが溢れるような渾身の歌で、会場中を一気に惹きつけた。
アンコールでは、HOME MADE 家族・nobodykows+とのコラボ曲「未来への種」、そして『TOKAI SUMMIT』で必ず最後に歌い続けてきた「Continue」を披露し、大きな感動に包まれながら終了するはずだったのだが、観客からの鳴り止まない「SEAMO」コールに応える形で、急遽ダブルアンコールとして「Cry Baby」を披露し、この日のみならず、観客たちとともに10年分の熱狂と感動と興奮を分かち合う形で『TOKAI SUMMIT FINAL』を締め括った。
2日間で計14,000人を動員した『TOKAI SUMMIT FINAL -10th Anniversary-』。今まで諦めずに開催し続けてきたフェスだからこそ、ここまで続けてくることができた。「Continue」の歌詞にはこんな一節がある。
“負けたら終わりじゃなくて、やめたら終わりなんだよね。どんな夢でも叶える魔法、それは続けること。”
『TOKAI SUMMIT』がファイナルを迎えても、SEAMOがいる限り、きっといつか絶対また会える。『TOKAI SUMMIT』は10周年と同時にFINALを迎えたが、SEAMOは「やめる」と一言も発さなかった。音楽を楽しめるONE & ONLYなフェスを追求し続けてきた『TOKAI SUMMIT』。10年間、そのスタンスを変えない姿勢は、約14,000人の観客を巻き込んで、感動と熱狂を巻き起こし、大歓声の中、幕を閉じた。
■『TOKAI SUMMIT FINAL』 オフィシャルサイト