
■高橋優/New Single『光の破片』インタビュー(1/3)
高橋優の新しい名刺となりうる自信作、『光の破片』
デビューした6年前、リアルタイム・シンガーソングライターと呼ばれ、不安も怒りも表現していた高橋優。いつしかその表現とは距離も置くように見えていたが、そんなことはなかった。
(取材・文/長谷川幸信)
自分が世に発信するものへのこだわりが前より強くなっている
――2016年でデビュー6年目になりましたけど、経験や時間を重ねるたび、心境の変化や新たな考えも芽生えるものですか?
高橋:そうだと思いますね。社交的キャンペーンを個人的にしているって前に言いましたよね? 2年間ぐらい続けていたんですけど、このたび終了しました(笑)。2013年の日本武道館ライブあたりから、このままじゃいけないと自分で思って、友達から誘われたら絶対にご飯に行ったり。それが夜中でもね。そして新しい出会いとかを求め続けてきた2年間だったんですよ。そのおかげで友達も増えたし、行きつけのお店もできたりとか。社交的になったことで曲作りでも新しい視点が加わったし、刺激にもなったし、すごく良かったんですよ。でも最近、改めて曲をすごく書きたくなって、同時に自分が世に発信するものへのこだわりも前より強くなり、それを自分でおもしろがれるようにもなって。

――事実、シングルや新曲にも貪欲だし、ツイッターを見ても常にスタジオに入ってますね。
高橋:スタジオに入っている時間が、一番、心が安らぐんですよ、今。練習していること自体は疲れたり大変だったりするけど、ライブをもっと楽しくしたいんです。人に歌を聴いてもらえるときにありったけのものを見てもらいたいですからね。
――音楽に没頭しているのが楽しくなっているから、自分から何が沸き上がってくるのか客観視している自分自身もいると思うんです。
高橋:曲作りのときは、ちょっと客観視して、そしてまた熱中して、という感じですかね。客観視ばかりしていると曲は作れない。作れたとしても客観的に観ているなって、バレると思うんですよ。
――そこでニューシングル『光の破片』なんですが、収録されている4曲ともそれぞれの個性を持ったナンバーですね。例えば表題曲はどういうふうに思いながら作っていったんですか? 詞先ですか?
高橋:表題曲「光の破片」は、メロディが先だったと思いますね。漫画の『orange』をアニメ化するにあたってのオープニングテーマを作ってほしいとオファーをいただきまして、書かせていただくことになったんですよ。主題歌はコブクロさんでバラードなので、オープニングテーマはバラードじゃない感じが望ましいというリクエストもありながら。そこで最初にメロディを作ったんですね。歌詞の世界観は、漫画のほうをお話しいただく前から何度も読んでいたこともあって、自然とテーマは絞れてきましたね。人間模様のお話だなと感じていたので、それを何模様に例えよう、みたいな。

――社交的キャンペーンを続けていたこともあって、いろんな人との関わりもリンクしてきたり?
高橋:間違いなくあると思います。
――メロディも手を差し伸べるような優しさがありますね。
高橋:そうですね。
――客観視しているもう一人の自分自身は、この曲がどういうふうに伝わればいいなと考えていました?
高橋:ストレート球で王道な感じかなと思うんです。今年の流れの中で出来てきている「さくらのうた」とか「産まれた理由」みたいな感じで、カラオケとかで歌ってもらえたら嬉しいタイプの曲ですね。

――対して2曲目「TOKYO DREAM」は攻撃的な曲と歌ですが。
高橋:自分の本質的なものを赤裸々に出している曲なんです。
――詞も初期を思い起こさせるものがありました。
高橋:まさしく。一周廻って戻ってきたみたいなところがありますね。ちょっとしたいたずら心も働いていて、これも書いちゃえって。
――書く作業自体は楽しんでいたんでしょうけど、中身はポジティブとは言いがたいですよね。ねじれた気持ちを抱えつつ、この東京という街で暮らしているのかなと。
高橋:うん。そこは変わってないか、もしかしたらデビュー当時よりもねじれたのかもしれない、いろんな意味で。もちろんこの6年間は幸せだったし、いろんな人に関わってもらえている感謝の気持ちもありますよ。でもその一方で、疑問というのは尽きないんですよ。世間に対して。その疑問とか不安とか忘れたと思われていたっぽいんです、高橋優は。もう、そっちの表現はやめたんでしょって(苦笑)。
――バンドサウンドで攻めるアレンジも、今のライブスタイルの柱のひとつですからね。3曲目「誰かの望みが叶うころ」も辛辣ですが?
高橋:歌い出しとかね。万札なんて破り捨ててしまえばいい、と歌ってますから。
――インタビュー2へ
≪リリース情報≫
New Single
『光の破片』
2016.08.31リリース
【期間限定盤】CD+DVD
WPZL-31208~09 / ¥2,000(税抜)
※2016年8月31日~2016年9月30日まで出荷

【秋田CARAVAN MUSIC FES 2016開催記念盤】CD+グッズ
WPCL-12447 / ¥2,500(税抜)
※高橋エコバッグ+優レジャーシート付き / 特殊パッケージ
※完全生産限定

【通常盤】CD
WPCL-12418 / ¥1,200(税抜)
※初回プレス分のみ、アニメ『orange』着せ替えジャケット帯仕様

[収録曲]
1. 光の破片
2. TOKYO DREAM
3. 誰かの望みが叶うころ
4. 視力検査
<DVD> ※期間限定盤のみ収録
高橋優の出張サプライズ大作戦~ウエディング編~
高橋どっきりマル秘報告
メガネツインズ・セッションレコーディング密着ドキュメント「視力検査」
謎のシンガー“林卓”路上ライブまさかの第二弾!
≪ライブ情報≫
【秋田CARAVAN MUSIC FES 2016】
公演日:2016年9月3日(土)4日(日)
会場:グリーンスタジアムよこて(秋田県横手市赤坂字大沼沢48番地)
時間:10:00開場 / 12:00開演 / 18:00終演(予定)
出演:
・3日(土)
<白神STAGE> 高橋 優、チームしゃちほこ、BEGIN、ファンキー加藤、藤原さくら
<鳥海STAGE> 青木隆治、どぶろっかーず、福田彩乃
・4日(日)
<白神STAGE> 高橋 優、家入レオ、ウルフルズ、スガシカオ、レキシ
<鳥海STAGE> THE BEAT GARDEN、どぶろっかーず、はなわ
チケット:1日券¥8,640、2日間通し券¥15,780(共に税込・ブロック指定)
詳細:http://www.acmf.jp/
【風とロック芋煮会 2016】
公演日:2016年9月18日(日)
会場:福島・白河市しらさかの森スポーツ公園
時間:8:15開場 / 8:45開演 / 21:30終演(予定)
詳細:http://kazetorockimonikai.jp/2016/imonyworld.html
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