現代女性に愛される男性にはどんな要素が必要なのか。愛され男子の模範的なモデルとなるのは、NHKで毎朝8:15から放送の『あさイチ』で、有働由美子アナウンサーとともにメインキャスターを務める「イノッチ」こと井ノ原快彦である。

#あさイチ 司会のイノッチには現代女性に愛される要素が詰まっている【愛され男子】
井ノ原快彦(イラスト:ハセガワシオリ)


■デリケートな話題でも女性を気遣うイノッチの姿に賞賛
昨年6月あさイチでは、、女性にとってデリケートな話題である「閉経」を特集した回を放送した。ゲストには40代以上の女性芸能人がズラリ。朝からシビアな話題を扱う難しい場面だった。女性ゲスト達の間で議論が盛り上がる中、「閉経」がきっかけで夫婦の仲に亀裂が入ったという一般の方のエピソードを受け、女性陣からイノッチへ難しいパスが。「イノッチだったら、(閉経を迎えた妻に対して)なんといいますか?」。こう振られたイノッチは「毎月痛かったのがなくなるんなら、よかったなぁと思いますけどね」と即答。この発言に対し、番組内外で「イノッチ優しい!」と賞賛の嵐が巻き起こった。
これに対する一般視聴者の声もポジティブなものが多いようだ。



■相手を気遣うさりげない優しさ
また昨年9月のあさイチでは、これも朝からシビアな話題である「夫ロス」(注:若くして夫を亡くした女性たちについての特集)というテーマを放送。この日のイノッチの振る舞いも話題になっている。VTRでは、2年前に突然夫を失ったという女性の胸中に迫る映像が流れ、また同じ境遇にある視聴者からのメッセージが読み上げられるとゲストである坂下千里子の目が潤みはじめる。VTRが終わる瞬間、坂下の「鼻水ふけないからさ」という声がかすかに聞こえ、イノッチの「いいよいいよ」との声が。そしてVTRがスタジオに切り替わると、坂下の手にはハンカチが握られていた。このさりげない振る舞いは、一般の女性たちからも高評価を得ている。この放送にかぎらず、番組で同じくキャスターを務める有働アナが涙する場面でもハンカチをそっと差し出すなどし、「ハンカチ王子」などと呼ばれるほどになる。



■イノッチ「自分に出来ることをやっているだけ」
イノッチが見せるさりげない対応や気遣いについて、本人はどのように考えているのだろうか。過去「週間SPA!」のインタビューで彼はこう答えている。
その場で起きることに対応しているだけで、あまりどうしようと意識したことはないです。司会のスキルで僕よりすごい人はたくさんいるし、そういう人たちを研究したこともあったけど、とてもかなわないなと思ってやめちゃいました。自分ができることしかしてないですよ。
(週間SPA! 2016年3/1号 V6井ノ原快彦が語る[男のための]ジャニーズ入門 より)

また彼は、相手への気遣いという部分についてこうも答えている。「番組の意図やスタジオの空気もあるから難しいけど、これやったら傷つく人がいるんじゃないか、おかしい流れになってないかっていうアンテナは常に張って いるかも。僕が生まれ育った団地にもジャニーズにも、本当にいろんな家庭環境の人たちがいたから、『これは僕だから大丈夫なんだ』『あの人だったら嫌か な』っていうのは、よくシミュレーションしますね。」
アイドルという職業柄、ライブでのパフォーマンスなどを通じて磨かれたファンに対する気遣いがこれを可能にさせているのかもしれない。

■男女ともに好感を持つ人が多数
そんなイノッチの振る舞いに対しては、男女ともに評価が高いようである。







現代女性に愛される男性は、女性のみならず男性からみても人間的な魅力を備えているイノッチのような人物なのかもしれない。
毎朝イノッチが見せるさりげない振る舞いに、今後も注目していきたい。
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