「タップル誕生」つぶやき機能廃止へ 男女の不満爆発するタイムライン

マッチングアプリ「タップル誕生」で「つぶやき機能」が2月27日をもって廃止される。数あるマッチングアプリの中でも、タイムライン形式で「つぶやき」が表示されるのは希少で、時にはユーザーの「病んだ」つぶやきも書き込まれるなど、こうしたサービスの意外な側面を垣間見れる興味深い機能だった。
ユーザーからは残念がる声があがっている。

「タップル誕生」のつぶやき


タップル誕生は「趣味でつながる恋活サービス」をコンセプトとする、サイバーエージェント子会社のマッチングエージェントの運営するマッチングアプリ。累計会員数は300万人を突破しており、アプリ市場データを提供するApp Annieの調査によると、2017年の国内マッチングアプリダウンロードランキングで1位を記録した。

今回終了することになった「つぶやき機能」は文字通りTwitterのタイムラインのようなもの。マッチング相手の日常をつぶやきから覗けるようになっていて、200字以内でメッセージを投稿できるほか、写真をアップロードすることもできる。投稿に「いいね」やメッセージ送信も可能だ。ただし男性からは女性の投稿、女性からは男性の投稿しか見られない。
この構造のもと、興味深いつぶやきの数々が生み出されている。

「タップル誕生」つぶやき機能廃止へ 男女の不満爆発するタイムライン


つぶやきの種類は大きく分けると4種類だ。

・日常の出来事
・マッチング相手への呼びかけ(お誘い)
・異性のユーザーに対する不満
・「病み」投稿


上から順に説明していくと「日常の出来事」は、「ケーキを食べた」とか「髪型を変えた」といった平和な内容で、運営側の理想とする使用方法だろう。
マッチング相手全体への呼びかけ」は、「いま帰宅しました。これからメッセージを返します」「土曜日に渋谷へ行くんですが、ランチしませんか〜」というように使われる。大量にメッセージが届く傾向にある女性会員にとって、つぶやきが一斉送信としての機能も果たす。

ここまではマッチングアプリを利用したことのない人にとっても想定の範囲内だろう。だが、「異性ユーザーに対する不満」は刺激的だ。例えば男性ユーザーに向けて以下のような投稿がされていた(文意を大きく変えずに編集)。

「バカとは話したくない」「そんなにエッチが大切なの?」「ヤリモクが多すぎ」「女性の返す『ありがとう』と『いいかも』は全然違う」「名前間違えられること多いんだけど」「もうすくアプリをやめるから連絡先を交換しよう、って言う人いるけど、金かけたくないだけだろ」

こうしたつぶやきは、不満をぶつけたい相手だけでなくマッチング中の全員のタイムラインに表示される。そのため身に覚えのない事象について、攻撃的な言葉を不意にぶつけられることになるのだ。


Twitterの「病み垢」のようなつぶやきも


Twitterの「病み垢」のようなつぶやきもあり、深夜に「○日に死ぬことにした」「じぶんをころしたい」などの言葉を筆者は目にしたことも。
だが、見つけた数分後には削除されていたことから、運営によるパトロール体制がしっかりしているのだろう。ネット上では女性ユーザーからも「タップルのつぶやきが女の子に対する愚痴しかなくてさすがに引いてる」といった声もあり、男女ともにネガティブな投稿が目につくケースが少なくないようだ。

とはいえ、止まっていた会話がつぶやきがきっかけに再開することもあり、楽しく利用していたユーザーも少なくなかったので 「つぶやき機能なくさないでー」「なんでなくなるんだろう」という声もあがっていた。

2018年春頃には「趣味でより気軽に仲良くなれる」がコンセプトの新機能をリリース予定という。
「タップル誕生」つぶやき機能廃止へ 男女の不満爆発するタイムライン