review

ノーベル賞大隅良典「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」が伝わらない悲劇

ノーベル医学・生理学賞の授与が決まった大隅良典さん。

彼が科学を志したきっかけは、兄からもらった自然科学の本。
とくに、以下の三冊に影響を受けたそうだ。
ノーベル賞大隅良典「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」が伝わらない悲劇

・三宅泰雄『空気の発見』
・八杉龍一『生きものの歴史』
・マイケル・ファラデー『ロウソクの科学』(→ノーベル賞受賞大隅良典は『ロウソクの科学』で科学を志した

受賞記者会見での「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」という言葉がピックアップされた。
科学の心を持つ者にとっては、基礎研究の大切さや、それが恐ろしく長い年月を要することは当り前のことだが、これがなかなかどうして伝わらない。

なにしろ、報道によれば、鶴保庸介・科学技術担当相が4日にこう語ったそうだ。
「社会に役立つか役立たないかわからないものであっても、どんどん好きにやってくださいと言えるほど、この社会、国の財政状況はおおらかではない」
いやあ、そういうこっちゃないんですよ、マジ、この本を読んでみてよ。

ということで紹介するのは、三宅泰雄『空気の発見』
大隅良典さんが影響を受けた三冊のうちの一冊だ。

小中学生向けに科学を平易に解説した本であり、文庫本で117ページ。イラストも入っていて、読みやすい。

西条八十が訳したイギリスの詩を紹介して、目に見えない、手につかむこともできない「風」とは何だろう?という疑問からスタートする。
“このなにかを、人々は、空気と名づけました。しかし、空気は、机や、インキなどとちがって、はっきり、ものであるといってよいか、どうか、はっきりしませんでした。”

あわせて読みたい

  • ノーベル賞大村智に学ぶ「経営の真髄」

    ノーベル賞大村智に学ぶ「経営の真髄」

  • ノーベル賞を取り逃した科学者たち

    ノーベル賞を取り逃した科学者たち

  • 村上春樹に勝ったノーベル賞作家アリス・マンローの凄み

    村上春樹に勝ったノーベル賞作家アリス・マンローの凄み

  • 『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』を読んでみた

    『山中伸弥先生に、人生とiPS細胞について聞いてみた』を読んでみた

  • 気になるキーワード

    レビューの記事をもっと見る 2016年10月5日のレビュー記事
    「ノーベル賞大隅良典「『役に立つ』という言葉が社会を駄目にしている」が伝わらない悲劇」の みんなの反応 1
    • 匿名さん 通報

      むかしは虚学と実学という言葉があった。実学は説明なしでわかるだろう。実生活に役に立つ学問だ。虚学は偽学問ではない。自然の法則を追求する学問だ。そしてこれが真の学問だった。

      0
    この記事にコメントする

    \ みんなに教えてあげよう! /

    次に読みたい関連記事「本」のニュース

    次に読みたい関連記事「本」のニュースをもっと見る

    トピックス

    今日の主要ニュース 国内の主要ニュース 海外の主要ニュース 芸能の主要ニュース スポーツの主要ニュース トレンドの主要ニュース おもしろの主要ニュース コラムの主要ニュース 特集・インタビューの主要ニュース

    レビューニュースアクセスランキング

    レビューランキングをもっと見る

    コメントランキング

    コメントランキングをもっと見る

    トレンドの人気のキーワード一覧

    新着キーワード一覧

    エキサイトレビューとは?

    エキレビ!では人気のドラマやテレビアニメ、話題の書籍を人気ライターがレビュー、解説! 人気ドラマのあらすじや、話題の書籍が支持される理由の考察、国民的アニメに隠された謎の解明など話題の作品の裏話を紹介。

    その他のオリジナルニュース

    通知(Web Push)について

    Web Pushは、エキサイトニュースを開いていない状態でも、事件事故などの速報ニュースや読まれている芸能トピックなど、関心の高い話題をお届けする機能です。 登録方法や通知を解除する方法はこちら