ちょうど本日11月22日は「いい夫婦の日」!
この連載では、歴史上のいい夫婦、愛妻家と呼ばれる偉人達をピックアップし、その恋愛エピソードを紹介していきます。過去の武将や、歴史上の偉人達はどのように妻・彼女を愛したのでしょう。現代の恋愛に活かせるヒントがあるはずです!
さて、本連載一回目のテーマは、私が歴史上の人物の中で一番好きな「坂本龍馬とお龍夫婦」です。実はこの2人、日本で初めて「新婚旅行」に行った夫婦なんです。キスマイブサイクのランキングなら断トツで1位を取っているであろう、演出上手な龍馬のラブラブエピソードを見てみましょう!

愛する妻のために「ピストル」をプレゼントする坂本龍馬♡
そもそも2人の結婚生活は、龍馬が「(お龍の)面倒を見てやる!」と買って出る形でスタート。生粋の京美人、性格も面白いお龍に龍馬はすっかり惚れ込んでいたのです。そして有名な「寺田屋事件」ではお龍に命を救われるという場面も。そんな固い絆で結ばれた2人が、龍馬の故郷である薩摩や霧島の温泉を巡る新婚旅行に出かけることとなりました。

新婚旅行の目的は九州は鹿児島に広がる温泉につかって傷を癒すこと。時には魚を釣ったり、ピストルで雉を撃ったりして新婚旅行を存分に楽しむ2人。
するとお龍は、龍馬が高杉晋作からプレゼントされたというピストルをみて、「私も欲しい!」とおねだり。当時、アメリカ製のピストルはめったに手に入らない貴重なものでした。
思い出はきちんと「形に残す」 坂本龍馬のマメさ♡
今回の2人の新婚旅行のメインは霧島の高千穂峰頂上までの登山でした。女人禁制のこの山に、お龍は男装して登ったと言われています。頂上には神話に登場する「天の逆鉾」という武具が刺さっており、これがご神体となっているのですが、龍馬とお龍は怖いもの知らず。なんと、この逆鉾を引き抜いてしまいます。龍馬はこの時の様子を姉である乙女宛の手紙に書いています。
しかも、山の絵を描き、登ったルートを記し、朱色も使ってカラフルに。

「やれやれ、と腰をたたきながらはるばる登ってみたら、(逆鉾の側面に彫られた)なんともおかしな顔つきの天狗の面があって、2人でおおいに笑いました。この逆鉾を少し動かしてみて、左右に長く伸びた天狗の鼻の部分を両側から2人でつかんで「エイヤ」と引き抜いてみたら、わずかに四、五尺(120〜150センチ)ぐらいのものだったので、またすぐにもとに戻しました。」

実際に私美甘子もこの高千穂峰に登り逆鉾を見てきたのですが、龍馬の手紙に描かれてある逆鉾の天狗の絵が実物そっくりで驚きました! 神話にも登場する神々しい逆鉾を、こんな風にキャッキャしながらエイヤ!と抜いてしまう2人がとってもラブラブ♡で微笑ましいんです!どちらかが冷めていたら龍馬とお龍のようには楽しめません。目の前の出来事を同じように楽しめる価値観も大事ですよね!
「目を閉じて♡」 坂本龍馬が放つ渾身のサプライズ
また新婚旅行以外でも、龍馬とお龍夫婦にはこんなエピソードがあります。下関に滞在していた頃、武蔵と小次郎の決闘で有名な巌流島へデートに出かけた2人。島に上陸すると、龍馬はプレゼントがあると言い、「目を閉じて♡」とお龍に指示します。
龍馬はお龍のために大金をかけて、内緒で打ち上げ花火を準備していたのです! 2人が下関へ戻ると、「沖の方で妙な火が上がった」と騒ぎになっていました。龍馬とお龍は自分たちのサプライズ打ち上げ花火だとは言わずに、クスクス笑いをこらえながら帰宅しました。晩年のお龍も、この時の龍馬のサプライズをを懐かしそうに語っています。やっぱり、この2人は仲が良い。愛する女性のために一生懸命にサプライズを準備する龍馬は、きっと現代の女性をも虜にしてしまうでしょう!
たとえ龍馬のように、ピストルや打ち上げ花火を準備するようなお金がなくとも、相手の女性が喜ぶ演出を考えることは、現代の男性達も十分に出来ることではないでしょうか!偉人たちから愛されテクをどんどん学んで行きましょう!
(美甘子)