桑田佳祐 4年ぶりの年越しライブ、最終公演が大団円を迎えた!

桑田佳祐が、恒例の横浜アリーナでの年越しライブをソロ名義としては4年ぶりに開催。4日間のうちの最終公演を2016年12月31日に行なった。


昨年は新曲リリース、CM出演など、精力的に活動を行なったが、実は桑田佳祐がお客さんを前にステージに立つのは、2015年8月17日、18日のサザンオールスターズのライブツアー追加公演として行なわれた日本武道館公演以来、約1年4か月ぶり。

オープニング映像が流れ会場がどよめくと、間髪入れず桑田がステージ上に登場。久々の生桑田に、横浜アリーナに詰めかけた約15,000人のファンから、割れんばかりの歓声が巻き起こった。その後、歌謡ショーを思わせる大階段を歌いながら、ゆっくり降り定位置につくと、場内の興奮は最高潮に達した。

冒頭は、2016年に発表されたばかりの新しい曲から、約30年前のソロデビュー曲「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」まで、新旧ヒット曲のオンパレードで、一気にボルテージを上げると、その後は、ロック、ポップス、バラード、ブルース……と実にさまざまなタイプの曲目で会場を感動に包んだ。そのステージは図らずも、長年にわたってヒット曲を生み出し続け、なお進化し続けるアーティストという、凄みを見せつけるものとなった。

昨年は2枚のシングルをリリースした桑田だが、その表題曲である2曲のコントラストたるや桑田佳祐の真骨頂。世の中の度肝を抜いた斬新な楽曲「ヨシ子さん」、聴く者の涙を誘うアコースティック・ロッカバラード「君への手紙」という対照的な2曲がライブの肝となりながら、2016年に発表した新曲とともに、2013年のヒット曲「Yin Yang(イヤン)」も含め、ライブ初となる曲をふんだんに披露。

「EARLY IN THE MORNING ~旅立ちの朝~」で妖艶なダンサーと共にさらに会場を煽り、曲が終わると新年へのカウントダウンに突入! ド派手な演出で桑田と観客の約15,000人が共に新年を迎えると、会場は多幸感に包まれた。

するとその後、ステージがいきなり暗転し、お正月仕様となった白無垢パンダメイクの“ヨシ子さん”と思しき人物が登場。ステージは一気にカオスな空気へとなだれ込み、2016年世間に大きなインパクトを与えた「ヨシ子さん」がスタート。歌番組で繰り広げたド派手な世界観をさらにスケールアップし、約40人にも及ぶダンサーと共に、ファンを圧倒するスケールで披露、強烈なインパクトを残した。


ソロのデビュー曲「悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)」や、「真夜中のダンディー」といった往年の名曲から、2016年リリースした「ヨシ子さん」や「君への手紙」といった最新曲まで、合わせて全28曲を約2時間半にわたって演奏したこのライブは、2016年の集大成だったということができるだろう。

「君への手紙」の初回特典に入っていたファンに向けての手紙にも「新しい作品を来年(※2017年)にはお届けできるように頑張りますので、申し訳ありませんが今しばらくお待ちください」と書いてあり、アルバムのレコーディングにも入っていると公言している桑田。最後のMCでもファンとの逢瀬を強く約束していたように、今年はソロ活動30周年を迎えるということで、更なる活躍への期待も高まるばかりだ。

なお、この日の模様は、年明けの1月3日(火)夜8:00からWOWOWで放送することが決定している。

≪セットリスト≫
0. 悪戯されて
1. ダーリン
2. 本当は怖い愛とロマンス
3. 悲しい気持ち(JUST A MAN IN LOVE)
4. 鏡
5. 飛べないモスキート(MOSQUITO)
6. エロスで殺して(ROCK ON)
7. 東京ジプシー・ローズ
8. SO WHAT?
9. それ行けベイビー!!
10. 月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)
11. 愛のプレリュード
12. 大河の一滴
13. あなたの夢を見ています
14. 傷だらけの天使
15. Yin Yang(イヤン)
16. メンチカツ・ブルース
17. 風の詩を聴かせて
18. JOURNEY
19. 君への手紙
20. 真夜中のダンディー
21. ROCK AND ROLL HERO
22. 波乗りジョニー
23. EARLY IN THE MORNING ~旅立ちの朝~
24. ヨシ子さん
<ENCORE>
1. 幸せのラストダンス
2. 白い恋人達
3. 祭りのあと

■サザンオールスターズ オフィシャルサイト
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