
毒舌家としてファンの間では有名な、V6の三宅健さん(37)。見るたび若返っている三宅さんのビジュアルは、度々“奇跡の37歳”などと表現されることもあるといいます。
今回そんな美しい37歳の毒舌家として、女性ファッション雑誌「BAILA」に登場。「一生美人への道! 30歳美容」という特集で、30代の美容について提言しています。
しかし、その発言がどうも辛口すぎて、当の30代女性だけでなく、20代や40代からも「耳が痛い!」「何様だ!」という声があがっているようです。
今回は彼の発言を紹介しながら、日常にもよくいる「美容意識高い系男子」について考えます。
知っていることを外野から突っ込まれる不愉快さ
まず、なぜ三宅さんの発言が的を射ているのに批判されるのか。それを解説する前に、三宅さんがどのようなコメントをしているのかご紹介します。
たとえばメイクを落とさず寝てしまう女性には「雑菌が繁殖した雑巾を顔の上に一枚乗せてひと晩明かすようなものだと思います」とはっきり批判。
ムダ毛処理の話しになると「すべての女子に永久脱毛をすすめてまわりたいです」と提言。
全くもって辛いなあという感じです。
彼の発言はすべて正しい美容コメント。そのため女性からの反論も「余計なお世話だ!」という感情的なものが多いようですが、これら批判が集まるのにはちゃんと理由があります。
まず、多くの女性はムダ毛やメイクについて悩み、時に苦しい経験をし、そして女同士の比較の目を乗り越え、各々で改善を図って今にいたります。「美しい」というのは、女にとって悩み、傷つき、考え続けなくてはいけない人生の課題の1つです。
もちろん三宅さんも美容にある程度精通した方だとは思いますが、それでも「女としての美の苦しみ」を経験していない人間に指摘されることというのは、不愉快以外の何でもないのです。
よくいる美容に口うるさい男性の特徴
三宅さんの発言が話題を呼ぶ構図がわかったところで、彼のような、女性の容姿やお手入れ状況を何気なく指摘してくる男性というのは一定数存在します。
たとえば会社員時代、筆者の上司は冗談で「今日すっぴんじゃん! ちゃんと化粧しなよ!」的な指摘をする人でした。
また夜のお店では「肌荒れてるぞ!」とか「お前、太った?」などと空気が悪くなるイジリを入れてくる人も。
彼らに共通していることは、「美に対するイジリが、女の不快感を誘っていることに気づいていない」という点です。
よく「イジリ」「いじられ」というキャラの役割がありますが、あくまでもイジっていいのは笑いに変えられるテーマのみ。その勘所がわからずに、彼らは美に対して指摘し、女子が適当にリアクションをとると、「女心をわかっている俺」と勘違いを起こすのです。
このような勘違いを、なぜ男性は起こすのか。それは世間ではよく「髪の毛を切ったのに、男は全く気づいてくれない」という女の不満を耳にするため、「女の容姿の変化に気付ける=わかっている俺」という図式になるのかもしれません。しかし、女が気づいて欲しいのは良い変化のみ(笑)。
たとえ三宅さんのようなイケメンだったとしても、醜い部分を指摘されるのは、嬉しくもなんともないのです。
(おおしまりえ)