
■星野源/【新春 Live 2days『YELLOW PACIFIC』】ライブレポート
2017.01.24(TUE)at パシフィコ横浜 国立大ホール
(※画像10点)
大ヒットとなった『恋』を携えて、2017年初ライブ
星野源の【新春 Live 2days『YELLOW PACIFIC』】2日目に行ってきた。本人も言っていたが、今回は昨年のツアー【LIVE TOUR 2016 YELLOW VOYAGE】の番外編といった位置づけのようだ(しかし前回はやらなかった曲もやると、そうも付け加えた)。
それはこの日、2曲目にやった「化物」などで顕著であり、彼が敬愛する細野晴臣から、さらに細野が敬愛するマーティン・デニーやレイモンド・スコットなどへも系譜的につながった表現方法とも受け取れる。簡単に言えば、大人数がひとつのイキモノであるかのように感情表現していく。こういう音楽をこれほど見事にやってのけているのは星野源だけだ。


また、音楽において、グルーヴとはなんであるのかをよく知っているのが彼である。「Night Troop」の、悪戯に展開するより緩やかに反復することでリズムの浸透力を得るかのような手法には、まさに聞き惚れた。「Snow Men」は、照明の配色が本当に綺麗でウットリ。


久々だというバンド演奏での「くだらないの中に」。でもバンドでやっても、楽曲の骨格部分を大切にして、余計な化粧は施さないのがサスガ、という感じ。そして「くせのうた」からは弾き語りのコーナーへ。「フィルム」では、彼の左手がコードを移す際のキュッという弦がこすれる音すらも魅惑の音楽の一部であったのだった。

みんな待っていた「恋」をやるかと思いつつ、「そのカップリングを」というフェイントのMCとともに演奏された「Continues」は、細野と共演した際に彼から掛けられた「あとはよろしく」という言葉を自分なりに受け止めて作ったという作品だ。



後半は「SUN」から、ダンサブルな星野源へ。ダンサーも登場し、よりステージが華やかに。今回のライブの目玉、待ってましたの「恋」は、もちろん会場全体で“恋ダンス”を。客席のみなさん、本当にお上手です。でも、ステージの上の人達(星野+ダンサー)は、さらにそれをプロフェッショナルなキレキレの動きで盛り立ててくれたのでした。

アンコールはお馴染みのニセさんが登場。ここで今回のコンサート・タイトルが“YELLOW PACIFIC”であることを思い出してみよう。ここは港街、横浜。“逃げ恥”のロケもこの周辺だったそうだ。そしてこの日のダンサーさんの衣装はマリン・ルック。さらにニセさんもそんな衣装であり、頭には船員帽が乗っかっていた。
(取材・文/小貫信昭)
≪セットリスト≫
1. ワークソング
2. 化物
3. 桜の森
4. Night Troop
5. Snow Men
6. くだらないの中に
7. 雨音
8. 地獄でなぜ悪い
9. くせのうた
10. 口づけ
11. フィルム
12. Continues
13. SUN
14. Crazy Crazy
15. 恋
16. Week End
<アンコール>
1. 君は薔薇より美しい
2. 時よ
3. Friend Ship
≪ツアー情報≫
【星野源 LIVE TOUR 2017『Continues』】
5月21日(日) マリンメッセ福岡
5月22日(月) マリンメッセ福岡
5月27日(土) 神戸ワールド記念ホール
5月28日(日) 神戸ワールド記念ホール
6月10日(土) アスティ徳島
6月11日(日) アスティ徳島
6月17日(土) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
6月18日(日) 宮城セキスイハイムスーパーアリーナ
6月30日(金) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
7月1日(土) 朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンター
7月8日(土) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
7月9日(日) 真駒内セキスイハイムアイスアリーナ
7月22日(土) 大阪城ホール
7月23日(日) 大阪城ホール
8月5日(土) 横浜アリーナ
8月6日(日) 横浜アリーナ
8月25日(金) 日本ガイシホール(名古屋)
8月26日(土) 日本ガイシホール(名古屋)
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