法律違反にもなりかねない女性社員のお茶くみ問題 まだやらせている企業がある!?
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OL(女性社員)といえば、お茶を入れて、コピーを取るのがお仕事……なんていうのは過去の話。かと思いきや、Twitterに投稿されたお茶くみに関するツイートから女性のお茶くみに関する議論が盛り上がり始めているようだ。


実はまだ残っている!? 会社でのお茶くみ文化


あるTwitterユーザーが、パート先の男性に「20年くらい前まではね、毎日10時と3時に女性職員がお茶やコーヒーを入れて全員に配ってたんですよ」「だから僕はね、本当はコーヒーに砂糖とミルク入れたいのに恥ずかしくて言えなかったんです」と言われたというエピソードを紹介。




@mamesomaさんの職場では、ある時、大阪から視察に来た職員がお茶くみを見て「今どきまだそんなことしてるんですか!?」と大笑いしたためにお茶くみの文化がなくなったそう。

この投稿に、他のTwitterユーザーも反応。「いまだに私は朝・昼・夕の3回お茶汲みしてます」「就職して20年以上になるが、未だにお茶を入れている」という人もいるようで、「個人的に社員内でのお茶汲みは廃止すべきと思う 自分のことぐらい自分でして下さい」とおお茶くみに反対する人も多い。中には「堂々と気分転換できるから好きだった」「ちょっと息抜きにもなるしそんなに嫌でもなかった」とお茶くみをうまく利用している女性もいるようだ。


約25%が「コピー取りやお茶くみを任されやすい」と感じたことがある


女性にお茶くみといった雑用を任せる前時代的な職場は、どの程度残っているのだろうか。
ジブラルタ生命が20歳~59歳の就業女性2000名を対象に実施した「働く女性のホンネについての調査」(2015年7月28日発表)によると、現在の職場環境で「雑用(コピー取りやお茶くみなど)を任されやすい」と感じたことがある割合は25.6%にものぼる。同回答は「女性管理職が少ない」(25.6%)、「男性のほうが昇給・昇格が早い」(25.5%)と並び上位となっている。
法律違反にもなりかねない女性社員のお茶くみ問題 まだやらせている企業がある!?
ジブラルタ生命調べ


お茶くみは法律違反? 逆に男性が感じるアノ差別にも厚労省が回答


実は、厚生労働省の男女雇用機会均等法のQ&Aページにも女性のお茶くみに関しての記述がある。

「男性社員は忙しいので、お茶くみや掃除等の雑用は女性社員に任せていますが、何か問題はあるでしょうか?」という質問に対して、「男性労働者は通常の業務のみに従事させ、女性労働者についてのみ通常の業務に加えてお茶くみ・掃除等を行わせることは均等法に違反します」という回答が。

逆に、男性が性差を感じてしまうのが「事務職」に就こうとするとき。実際に、「Yahoo! 知恵袋」などにも「男性で事務員になるのは難しいのでしょうか?」といった質問が多数寄せられている。こちらも同じ質問が均等法Q&Aで取り扱われており、「男女を募集の対象としているにも関わらず、採用の対象を一方の性に限ることは均等法に違反します」とのことだ。
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