back number、Perfume、miwaらCDJ16/17 初日/ライブレポート
back number (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

■【COUNTDOWN JAPAN 16/17】ライブレポート
2016.12.28(WED)at 幕張メッセ国際展示場1~11ホール、イベントホール
(※画像14点)
(C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

back number、ゴールデンボンバーから欅坂46まで、ジャンルを超越したアーティストが個性的なステージを展開したCOUNTDOWN JAPAN初日

2016年の締めくくり、そして2017年の幕開けを告げる国内最大の年越しロック・フェスティバル【COUNTDOWN JAPAN 16/17】。14回目となる今回も千葉・幕張メッセ国際展示場とイベントホールを使って12月28日から4日間に渡り開催された。
4日間合計の出演アーティスト数は179組、観客動員数はなんと181,247人。まずは初日(12月28日)の様子をお届けしよう。

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ゴールデンボンバー (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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ゴールデンボンバー (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

28日は39組のアーティストが出演。EARTH STAGE、GALAXY STAGE、COSMO STAGE、MOON STAGE、ASTRO ARENAといった5つのライブステージが用意されていたが、会場に入って最初に訪れたのは5つの中で一番大きなEARTH STAGE。恒例の渋谷陽一氏による前説が行われた後、トップバッターとして登場したのがゴールデンボンバー。普通だったら勢いよくステージに飛び出してくるところだが、いきなり巨大なスクリーンに4人が相談している画が映し出された。“今回のステージで何をやったらウケるか?”という内容で、結論として出したのが、大流行していた“恋ダンス”。星野 源の「恋」のカバーで始まるのかと思いきや……という、彼ららしい意表をついたスタートでいきなり会場を盛り上げてくれた。彼らのステージはいつもネタ満載だが、今回も喜矢武 豊が「PPAP」を歌いながら、りんご(アップル)とペヤング(焼きそば)、パイナップルとペヤングを合体させ、それを一気に食べるパフォーマンスがあったり、樽美酒 研二が縄で縛られて鞭で打たれたり、オーディエンスの期待に応える爆笑パフォーマンスを披露した。もちろん、ネタだけではなく、『フェスベスト』というフェスに打って付けの楽曲を収録した作品をリリースしたばかりということもあり、「元カレ殺ス」「抱きしめてシュヴァルツ」「また君に番号を聞けなかった」「まさし」など、アルバム収録曲からバラエティーに富んだ楽曲を次々と繰り出した。そして代表曲の「女々しくて」では大合唱に。お昼時とは思えない濃厚な時間はあっという間に過ぎていった。


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miwa (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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miwa (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

次にEARTH STAGEに登場したのはシンガーソングライターのmiwa。バンドメンバーとともにステージに現れ、「COUNTDOWN JAPAN!」とオーディエンスに呼びかけると、会場の雰囲気は一転、1曲目の「ミラクル」が始まると爽やかでキラキラしたポップな空気が会場中に広がっていった。「君に出会えたから」「ストレスフリー」でハッピーな気分をさらに充満させ、「夜空。feat.ハジ→」でしっとり聴かせ、後半は「chAngE」「again×again」といったロックテイストを感じさせる曲で再び会場を熱くさせた。終盤は代表曲のひとつ「ヒカリへ」から最新曲「結-ゆい-」へのバトンリレー。人と人との暖かい絆の歌で締めくくった。感情豊かな歌声で綴った8曲は、聴いた人たちの2016年のストレスを解消させて、2017年に向けて希望も与えてくれたのではないだろうか。

ここで別のステージに移動。COSMO STAGEではヤバイTシャツ屋さん、Aqua Timez、SKY-HI、上白石萌音、POLYSICSなどのライブが行われたが、miwaのステージを観終えてすぐに始まったのが藤原さくらのライブだった。「今日はよろしくお願いします」と挨拶をして「BABY」からスタート。スモーキーな歌声とどこかジャジーな雰囲気が感じられるバンドのサウンドで、落ち着いた雰囲気を作り出していく。2016年、ドラマに出演したことでファン層を広げ、より多くの人に彼女の歌が届くようになったが、劇中で歌った「500マイル」と共演した福山雅治が作った「Soup」も披露し、お客さんたちの手拍子で一体感を作っていった。
他にも「We are You are」や「「かわいい」」などを歌い、シンガーソングライターとしての輝き、今後への期待もしっかりと感じさせてくれた。

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KEYTALK (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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KEYTALK (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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KREVA (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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KREVA (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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ORANGE RANGE (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

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ORANGE RANGE (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

次にやってきたのはGALAXY STAGE。ナオト・インティライミはでんぱ組.inc、ACIDMANなどがこの日出演したが、その中でも異彩を放っていた1組、欅坂46のライブへ。2016年4月にデビューし、3枚のシングルをリリース。セールスも右肩上がりで、このイベントの直前、12月24日と25日には有明コロシアムで初のワンマンを成功させた。さらにデビュー年でありながらNHK紅白歌合戦初出場を果たすなど、破竹の勢いの彼女たち。ロックフェスは完全アウェイの環境だが、衝撃的なデビュー曲「サイレントマジョリティー」に始まり、キレのいいダンスで魅せる「大人は信じてくれない」、渡辺 梨加が担がれて登場する「キミガイナイ」など、その勢いとグループ一丸となったパフォーマンスを披露。「二人セゾン」「世界には愛しかない」のシングル曲2連発で締めた全7曲のステージ。ロックが好きだというメンバーの志田 愛佳は「今日はここに爪痕を残しに来たんで。来年はもっと大きな会場に行くんで幕張見てろよ!」と熱く煽るなど、アイドルというジャンルを超えて、観にきた観客を驚かせ、感動を与えてくれた。

back number、Perfume、miwaらCDJ16/17 初日/ライブレポート
Perfume (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

back number、Perfume、miwaらCDJ16/17 初日/ライブレポート
Perfume (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

そのあとは再びEARTH STAGEへ。Perfumeのライブは17時にスタートした。
2016年はPerfumeにとって“ライブ”の一年だった。春からアリーナツアーを行い、その後、アメリカのロサンゼルス、サンフランシスコ、シカゴ、ニューヨークをまわり、日本に帰って来てからはドームツアーを展開。そんな勢いをそのまま幕張に持ち込んだかのような盛り上がりと完成度の高さを感じた。「Party Maker」で始まり、映画『ちはやふる』の主題歌となった「FLASH」、「ナチュラルに恋して」「Baby Face」と、前半戦からキレのあるダンスなどでかっこいいPerfumeを見せつつも、MCではスマホゲームの『ポケモンGO』の話が止まらなくなるなど、リラックスした3人をしっかりと感じとることができた。後半も「だいじょばない」「Miracle Worker」で会場が一体となり、コール&レスポンスから入ったラストの「チョコレイト・ディスコ」を歌う3人の姿には貫禄さえ感じることができた。あ〜ちゃんが「JAPANも更新、Perfumeも更新、お客さんも更新」と言っていた通り、すべての面で過去の出演回を凌ぐステージとなった。

back number、Perfume、miwaらCDJ16/17 初日/ライブレポート
back number (C)COUNTDOWN JAPAN 16/17

そしてこの日、最後に見たのはEARTH STAGEのback number。初のベストアルバム『アンコール』のリリース日ということで、同アルバムに収録された楽曲で構成されたまさにベスト的なセットリストで臨んだ。オープニング曲の「青い春」、続く「MOTTO」で勢いをつけ、「花束」、最新シングル曲「ハッピーエンド」、2015年の冬を彩った「ヒロイン」といったback numberらしいメロディックなナンバーを聴かせ、「003」を挟んで、ベスト盤の1曲目に収録されている「高嶺の花子さん」、同アルバムのラストを飾る「スーパースターになったら」で締めくくった。アンコールはクリスマスは過ぎたけど「クリスマスソング」で熱く盛り上がり、「これからもかっこいいだけじゃない人間のままステージに上がり続けて、誰も文句言えないようなバンドになって。その時にまたお会いしましょう」とオーディエンスに語りかけ、「SISTER」を演奏。身近な恋愛を歌い、飾らない言葉で綴った歌と美しいメロディーが彼らの大きな魅力。
大きな会場でも、その言葉と歌に込めた思いは一人一人にしっかりと届いていたはず。

平日ながら4万人を超える動員を記録した初日。終演後、海浜幕張駅に続く道は、5つのライブ会場で音楽に満たされた幸せそうな顔をした人たちであふれていた。
(取材・文/田中隆信)

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