「ママっ子男子」は「マザコン」と一緒なのか? 母親と恋バナやツーショット写真も

3月16日放送の「とくダネ!」(フジテレビ系)で「ママっ子男子」が特集され、SNSなどネット上で注目が集まっている。


「ママっ子男子」と「マザコン」の違い


「ママっ子男子」とは、マーケティングアナリストの原田曜平氏が、従来の「マザコン」と区別するために名付けたもので、母親に対する精神的依存度が高くはないものの、一緒に買い物や食事をする若い男性のことを指す。
美意識の高い現代の若い男性にとって、バブル時代を過ごし、これまた美意識が高い母親がアドバイザーとなって服選びなどに協力してくれるのは、大きなメリットがあって良い関係を築けるのだという。

実際に「とくダネ!」が街頭調査を行ったところ、20歳前後の男性100人中83人が母親と仲が良かった。

具体的にマザコンと何が違うのだろうか。
ママっ子男子がマザコンと違う点は、お互いを「自立した一人の人間」として尊重し合っていること。マザコンが互いに依存し合っているのに対し、ママっ子男子は親子間が親友のようなフラットな関係。そのため母親と仲が良いことを変に隠そうとせず、堂々と公言している。周囲もマザコンなどと冷やかすのではなく、逆にうらやましがるのだそう。


母親と恋バナ、スマホにはツーショット写真


特集内では母親とスイーツを食べながら恋バナをして合コンを勧められる高校生や、スマホに母親とのツーショット写真が入っている男性、自撮りを送り合う親子などの様子が紹介された。ある10代男性は、「かまってほしいアピールをしてくるのがカワイイです」とインタビューで答えている。

ママっ子男子についてどう思うか聞かれた中年男性たちは、彼らの行動に対して「自分が女だったらドン引き」「そんなことがあったらざわつかれると思う」と驚いていたが、若い女性からは好意的な意見が多く、「家族を大切にしているっていうのは微笑ましいというかうれしい」「ママと呼んでもギリセーフ」と話していた。

ネット上ではママっ子男子もマザコンも同じという声もあり「言い方を変えて正当化するな」「普通にマザコンでしかないし気持ち悪い」「自分の世代からすると服くらい自分で選べよと言いたい」「親を大事にするのは良いことだけど、高校生になっても母親と2人でお買い物やスイーツデートとかあり得ないわ」と不快感を示す人も。
そもそも「ママっ子男子」という字面や響きが気持ち悪いという人もいた。

なかには「親であることを放棄した側には問題あるよ」「マザコンっていうか母親が息子離れできていないだけな気がする…」と、こうした親子関係を良しとする母親について指摘する人や、「パパっ子女子は好感度高いのにこれだけ叩かれるのはおかしい」「娘ならオッケーでなぜ息子はキモがられるの?」といった、「ママっ子男子」を叩くことは男女差別だと指摘する声もあった。


一方で、ママっ子男子は海外的な親子関係と考える人もいて「ママっ子男子がキモイという人は、多分アメリカのホームドラマを見たことがないのではないかな」「海外の親子関係とかこんなの多くない?」と理解を示す声もある。
編集部おすすめ