ヤマトがAmazon当日配送から撤退と報道 「ヨドバシの大勝利待ったなし」との声も
画像はAmazon.co.jp「Amazonプライム」のスクリーンショット。

ヤマト運輸がアマゾンの当日配送サービスから撤退する方針を固めたと4月7日付の日本経済新聞ほかで報じられた。既にヤマトはアマゾン側に荷物引き受け量の縮小と運賃の値上げを要請しているという。

運輸業界の過酷な現状が多数報じられている中でさまざまな声があがっている。


ヨドバシカメラの大勝利待ったなし!?


アマゾンの当日配送サービスは、年会費3,900円(税込)の「Amazonプライム」に入会すれば何度でも無料で利用することが可能。プライム会員でなくとも、514円(税込)で「当日お急ぎ便」のオプションを利用できる。

日本経済新聞によると、夜間配達しなければならない当日配送サービスは従業員の負担増につながるため、ヤマトは人手不足の中で配送網を維持していくのが困難と判断。アマゾンに対して当日配送の引き受け量の縮小と運賃の値上げを要請しつつ、最終的に当日配送の受託をなくす方針だという。また、アマゾンは既に一部地域では当日配送で日本郵便の利用を増やし始めたが、輸送能力がヤマトの3分の1程度のため、当時配送可能な荷物量やエリアが縮小する可能性があるとも報じられている。

今回のヤマトの方針について当日配送利用者はTwitterで「すごく便利なのにー」「プライム倍払うから維持して欲しい」とツイートしているが、「当日なんか対応せんでええねん」「元々、無理があったんだよ」「即日配送したければ自社でやればいい」と賛同する声も多い。

なかには「これはヨドバシ・ドット・コムのエクストリーム便の大勝利待ったなしか」と同様のサービスを提供しているヨドバシカメラに注目する声や、「CMでもあんな奇麗な宣伝してるけどその裏にどんな過酷さがあるかと思うと素直に見れないよ」と以前話題となったCMの見方が変わったという声、「ボク田舎者だから当日配送を経験したこと無い・・・」という悲しい声も……。


これまでのアマゾン配送の歴史とヤマトの今後


2000年に日本に進出したアマゾンは、当初日本通運の「ペリカン便」に宅配を委託。その後宅配業務は佐川急便に引き継がれていたが、2013年に佐川急便も撤退。そしてそれを引き継いだのがヤマト運輸だった。

しかし、ヤマト運輸も2016年度に取り扱った宅配便の数が過去最高の18億7000万個となるなど、人手不足が問題に。今年の4月24日からは、ドライバーによる当日再配達の受付締め切り時間を、これまでの20時から19時に変更することが決定。
また、6月中には12時から14時の配送時間指定を廃止する見通しで、20時から21時の時間指定枠も19時から21時と配送時間に幅を持たせる予定になっている。
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