30歳からの戦略的趣味のススメ 無趣味をやめれば恋愛ができる?

突然ですが男性のみなさん、人に聞かれたときパッと答えられる趣味を持っていますか? 筆者は恋人募集中の男性とよく話をするのですが、久しく恋愛をしていない30歳以降の男性には、実は趣味の関わり方で共通点があるように思います。

もちろんこれからする話は、無趣味が悪いとか、趣味に没頭しすぎるのが良いとか決めつけたいわけではありません。
しかし時間も労力も限りのある大人が、これから「恋愛」という時間も手間もかかる行為を楽しく行うためには、趣味との関わり方は大きく関係していると思うのです。そこで今回は、30歳以降の恋愛現役世代なら考えたい、趣味との付き合い方についてお送りします。


「家と会社の往復」という人は“なんちゃって趣味”を持っている


たとえばマッチングアプリや婚活スポットで出会う男性と話をしていると、多く見かけるのが「家と会社の往復で〜」という、新しい出会い不足に悩む声です。確かに社会人歴が長くなるほど、生活スタイルや人間関係は固定されていくものです。
しかし、家と会社の往復を自称する方には、高い確率で「実は無趣味」な方が多いのです。いや、無趣味とは言わないまでも、「なんちゃって趣味」を作っている人もいます。

なんちゃって趣味とは、名前のごとく“凄く好きではないけれど、なんとなくやっているから無理やり趣味としてカウントしたもの”のこと。たとえば、「移動中にスマホゲームをよくやるから趣味はゲーム」。昔マンガを色々読んでいたから「趣味は読書」とか、現在最も暇つぶしとして行なっていることや、昔はハマっていたものをとりあえず趣味として認定し、相手との共通の話題を広げようとするのです。


なんちゃって趣味は恋愛において全く役に立たない!


趣味の定義は自由なので、別にこういったゆるいハマりごとを趣味にするのも、ダメとはいいません。しかし恋愛シーンにおいて「なんちゃって趣味」を設定すると、おもわぬ弊害をもたらすことがあると思うのです。

それは「なんちゃって趣味が映画やゲーム」の人と「本当に映画やゲームが趣味」の人が出会っても、フィーリングの一致が発生しにくいことにあります。
よく見かけるのが、本当に好きな人が「映画がお好きなんですね! どんなのを観ますか?」と聞いても「気になったやつを見たりとか、でも最近はあんまり見れていないんだ」と、せっかくの質問を生かす対応ができません。
そしてたいして好きじゃないと、新しい情報収集や、他人の映画に対する考え方など、本来好きだったら自然と気になることが気にならず、話が盛り上がりません。


恋愛においては趣味の一致は価値観の一致といわれ、なにかと大事に扱われますが、実はそれはあなたにとって、語り合える趣味であり、新しい刺激を欲している趣味であることが大事なのです。
なんちゃって趣味を無理やり決めて、相手と話題を少しでも盛り上げようという発想は、実はあまり効果を発揮しないのです。


「趣味シェア力」を持つと恋愛はもっとうまくいく


さらに熱量の高い趣味を持つと、様々な良い効果があります。
まず、ご自身にとって趣味という楽しさと居心地の良さを感じる居場所を用意できれば、相手をそこに誘うだけで、関係づくりにおいて非常に楽ができます。

一般的に、デートはご自身が慣れた(行ったことのある)お店へ行った方が緊張せずに良いデートができるといいますが、これは趣味の場でもいえること。
たとえばボードゲームとかサバゲなど男性的な趣味の方でも、思い切って女性をそちらの世界に試しに誘うことができれば、あなたに負担が少なく、自然なコミュニケーションが取れると思います。映画や読書であれば、得意なジャンルを1つ持つだけで、熱量の高さを自分で調整できるので、趣味の話もしやすくなります。

余談ですが読書や映画などインプット系の趣味の場合、必ずと言ってよいほど「おすすめは?」と聞かれることがあります。
このとき、なんちゃって趣味の人は自分が良いと思う作品をポンと伝えて終わりがちですが、「語れる趣味」にまで昇華できている人は、「何系が好き?」というヒアリングをしつつ、相手の好みに合わせたおすすめ作品が提案でき、この時点で会話の深まりが異なるのがわかると思います。

「恋愛には趣味の一致が大切」なんていう人もいますが、無理やり趣味を羅列するくらいなら、熱量高く語れる趣味を1つ持つ方が、恋愛を抜いても人生が豊かになるもの。
毎日家と会社の往復を自称する方は、まずはどハマりできる趣味を探してみてはいかがでしょう。
(おおしまりえ)
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