
先日、婚活コンサルタントを名乗る人のつぶやきが、ネットをざわつかせ、今も物議を醸しています。それは婚活のワンポイントアドバイスとして語られたツイートでした。
「女性との初ランチデートは気軽なイタリアンが良いですよってアドバイスしたらサイゼリヤデート男子が大量発生したので、ファミレスはダメですよって言ったらカプリチョーザを判を押したように選び初めてぐぬぬ…ってなったのは苦い思い出」
どのような男性にイタリアンデートを勧めたのかは不明ですが、イタリアン=サイゼリヤと判断する男性が大量発生したそうです。ただ、その婚活コンサルタントもサイゼリヤ自体を否定したいわけではないようで、付き合っている最中に1回くらいはサイゼリヤに連れて行き、女性の価値観を見定めるようアドバイスしています。
ネットでは賛否がわかれたものの「初デートにサイゼリヤはナシ論」に賛成の人が多いようです。ただ女性的な目線でサイゼリヤチョイスに困惑する男性に補足をすると、サイゼリヤを選ぶことが悪いのではなく、そのチョイスの裏から透ける、“オトコとしての能力の低さ”が透けて見えることこそが、女を萎えさせるのだと思うのです。
オトコとしての能力の低さとは、この場合デート経験の少なさや、グルメ情報収集力の低さ(つまり情報を精査する力が低い!)、またサイゼリヤでいいやと決める決断力のなさも感じるかもしれません。
裏を返せば、デート経験数や、情報力、決断力が他で発揮できている人は、初デートにサイゼリヤを選ぼうがマックを選ぼうが、全く問題ないわけです。
極端なたとえですが、イケメンな斎藤工さんや、頭のキレる堀江貴文さんなどが、初デートにサイゼリヤを選んだとしても(まあ無いと思うけど)逆に「なんでそこを選んだんだろう?」くらいに考えるとおもいます。これこそが、デートプランから透けるオトコの能力なのです。
サイゼリヤを叩く女=偉そうな奴、と怒りを抱くことこそ、あなたの思考力の低さを露呈しているかもしれませんよ。
初デートから予約ナシは計画性のなさが露呈!
またこの原理に男女の様々なシーンを当てはめると、他にも色んな男性能力の無さが露呈する(と、相手に感じさせる)シーンがあります。
その1つが、初デートから予約ナシで計画を立てる男性です。いや、厳密には予約を入れないのですから、計画を立てるとは言えないかもしれません。また急な約束や、絶対空いているお店を目指す場合などは該当しません。
予約ナシがダメなパターンとは、過去に聞いた事例ですと、土曜のディナータイムにデートの約束をしたら、「フラフラしながら店を決めよう」と言い出した。
初デートになったら、「(その街に)詳しくないから適当に歩いて決めよう」と言われたなど、バリエーションは様々です。
土曜の夕飯時に、予約もナシにちゃんとしたお店に入れるわけないじゃん!と、多くの女性は驚くと思いますが、予約をするかしないかの判断や、デートまでのやり取りの煩雑さは、その人の対人スキルに依存するように思います。
つまり、原理は最初のサイゼリヤと同じ。予約をしない行為がダメなのではなく、そこまでのエスコート力がないのにぶっつけ本番にしようとする向き合い方がダメなのです。
よく行く馴染みの店がなきゃダメとは言いませんが、ちゃんと相手との時間を楽しみたい。そんな心意気を、デートでは感じさせることがお互い大事だと思うのです。
予告無しの行列並びや人混み、ガチ歩きはリード力と予測力が肝心!
予約なしの無計画デートと合わせて、予告無しの体力勝負デートも、実はあまり歓迎されません。
体力勝負デートの定番は、行列に並ぶとか、食べ歩くとか、デート中に徒歩や立ちっぱなしの時間が多いものを指します。
男性はあまり想像できないかもしれませんが、女性のヒールは立ってるだけでも疲れる履物です。イメージできない人は、ぜひ軽い爪先立ちでその辺をうろうろしてみてください。いつもより疲れますよね? イメージとしては、そのくらいの不安定さが、女の足元です(厳密にはもう少し楽だけど)。
だったらスニーカーで過ごせと思うかもしれませんが、足元にも気を使いたいのが女心。そのため、女性はデート内容で靴をある程度選びます。つまり、予告なしで立ちっぱなしや歩きっぱなしのデートに連れ出されると、女性としては「歩くつもりで来てないのになあ」と、ひっそり萎えているかも。
彼女の足元の心配を具体的にする必要はありませんが、サプライズとかなんとかいって、女性にやたら自分勝手なデートプラン、当日決めるようなデートをしていないか、少し振り返ってみましょう。
自分のテリトリーに引き込みアウェー感を漂わせる
また計画を立てたとしても、「俺感」が強すぎるのは、女性に「置いてきぼり感」を抱かせる原因になります。その代表が「俺の馴染みの店」に初デートで女性を連れて行き、彼女そっちのけで周りと楽しんでしまう行為です。
以前教えてくれた女性は、男性とのデートの際、仕事場の近くだったこともあり、男性がよく行く居酒屋に連れていってもらったそうです。そこまではなんの問題はなかったのですが、飲み始めると店員と仲よさそうに談笑する彼。「この前飲みにきた時さ〜」と、完全に女性が入ることもできない話題で、しこたま談笑しているではないですか。
覚めた彼女は無言で微笑み、一部始終を見守っていたそうですが、彼は後日「俺の友達とも仲良くしてくれそうなところが良かった」と彼女を高く評価していたそうです。
って、初回からそんな能力を測るな!と言いたくなる行為。初めてのデートは2人の時間を楽しむことに専念を。
多くの男性がやっちゃうデートの失敗。その多くはダメな理由が語られませんが、裏側にはきちんと女心の本音にそくした理由があります。お金をかけて、高級な場所で、超特別な時間をすごす――それができれば良いですが、本来デートは2人とも楽しい時間を作れれば大丈夫な場面です。
自分がどんなことをされたら嬉しいか、基本に忠実に、考えてみてはどうでしょう。
(おおしまりえ)