LDHのライブ会場での託児サービスに反響 今後広まっていく可能性は?

EXILEが所属するプロダクション、LDHが新たな取り組み「コンサートチャイルドケア」を発表し話題となった。内容はシンプルで、コンサート会場に託児サービスを設け、小さな子供を持つ親達が純粋にコンサートを楽しめるようにするというものだ。
GENERATIONSのライブツアー『GENERATIONS LIVE TOUR 2017 “MAD CYCLONE”』の7月22日長野公演から、このサービスは開始されている。


広がる小さな子を持つパパママ向けのサービス


このサービスに子持ちのファンからは「小さな子供を連れてコンサートに行くのは大変だから助かる」「託児サービスのおかげで久しぶりにコンサートに行ける!」「さすがHIROさん!」と喜びの声が上がっている。今後は、GENERATIONS以外にも、EXILEや三代目 J Soul Brothersなど他のアーティストのコンサートにサービス導入が期待されている。

託児サービスを行っているのは、LDHだけではない。サザンオールスターズ、Mr.Children、MINMI、GLAYなど様々なアーティストが、大きなコンサート時には会場に託児所を設けている。ファンに育児世代が多いことも理由だが、いずれのアーティストにも子供がいるメンバーが存在している。LDHのHIROも然り。託児サービスは、子持ちのアーティストならではのアイデアなのかもしれない。

また、託児所とは異なるが、屋外でのコンサート時に子供と一緒にゆっくり座って観覧できるファミリーシートを設けるアーティストも多い。音楽イベントというものは爆音が鳴り響くものであり、小さな子供への悪影響を指摘する声もある。だが、このファミリーシートは占有面積が大きいこともあってステージから離れた場所に用意される。音量も多少はマイルドになり、その点でも子連れのファンから喜ばれている。


託児サービスはどこにでもあるのに、なぜわざわざ会場で?


コンサートの託児サービスには、会場だからこそのメリットがある。
そもそも、コンサートに行きたいのなら別途託児所に預けて行けばいいという話なのだが、普段あまり託児所を利用しないという人もいるだろうし、自身が遊ぶために子供を預けることに抵抗がある人は多い。会場であれば、一緒に行っている感を得られ、ステージに集中したいときだけ子供を預けられる。また、会場に託児所があることで、何かあってもいざという時に駆けつける事が出来るという安心感も利用者にとっては大きなメリットになるのだ。ちょっとした違いかもしれないが、託児サービスが「会場に」ある意味は大きい。

大手のLDHのコンサートで託児サービスが成功し、さらに動員を増やすようであれば、他のアーティストが取り入れる可能性は十分。コンサートや大きなイベント時には託児所も設置されるというのが当たり前になるのかもしれない。
(沢野奈津夫@HEW)
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