
新海誠監督の映画『君の名は。』がハリウッドで実写化されることが決まった。
どうせなら「日本で実写化して欲しかった」
映画『君の名は。』といえば、昨年の映画界を席巻した新海誠による大ヒット長編アニメーション作品。東京に住む男子高生・立花瀧と、田舎町に暮らす女子高生・宮水三葉の身体が入れ替わるファンタジー映画で、出会うことのないはずの2人が運命的な出会いを果たす恋愛要素が加わり、胸キュンした人も続出した。
同作の舞台は日本。作品に登場した東京のスポットや長野県の諏訪、岐阜県の飛騨高山など、“聖地”として脚光を浴びた場所は数知れず。作品と日本の地理との関連性も強いため、「日本で実写化して欲しかったな」など実写化はともかくハリウッドにしなくても……といった否定的な声も多い。また、声を当てた俳優の評価も高いため「実写化するなら神木隆之介&白石萌音でよくない?」といった意見も挙がっている。
まったくの別物にした方が面白い?
ただ、今回の実写化では『アルマゲドン』で脚本を手掛けたJ・J・エイブラムスがプロデュースに参加することに注目が集まっている。J・J・エイブラムスはSFやアクションといったジャンルを得意とし、これまでにリブート版『スター・トレック』や、『スター・ウォーズ』シリーズ、『ミッション:インポッシブル』シリーズにも携わってきた。『君の名は。』と『アルマゲドン』に“隕石が地球に衝突する”シチュエーションが共通していることから「絶対隕石を回避じゃなくて破壊する方向で歴史変えるじゃん」「最後にはスティーブン・タイラー歌いそう」など、大喜利的にハリウッド版『君の名は。』を不安視する人も見られる。
一方で、その手腕に期待する声もある。アメリカを舞台にするのなら、「青春モノにせずに、都会と田舎に住む性別を逆にした方が面白いんじゃないかな」「入れ替わりものってギミックだけ残してあとはオリジナルにすればそれなりのものができそう」など、アニメ版とはまったくの別物にすることを提案する意見も。新海監督も「ハリウッドと交わることで、もしかしたら新しい可能性のようなものを見せてもらえるのかもしれない」とコメントしている。アニメの世界観を忠実に実写化するより、いっそJ・J・エイブラムスらしさを出してアレンジを加えてしまった方が受け入れられやすいのかもしれない。
(HEW)