
10月4日にとあるTwitterユーザーが、お笑いタレントの厚切りジェイソンさんを批判しつつ、「月に呼び名をつけるのは日本だけ」といった内容のツイートを投稿。これに厚切りジェイソンさんが自身のTwitterで反論し、注目を集めている。
“月の呼び名”は日本だけのものじゃない
投稿されたのは、「厚切りジェイソンとやらが『日本人は四季があるのを自慢するけど、四季がある国は他にもあるの!』って文句付けておったが、世界中どこでも見られる月に夜ごとこんな呼び名を付けるのは日本だけだぞ」という内容のツイート。同ツイートには、他ユーザーの「小望月→十五夜→十六夜→立待月→居待月→臥待月→更待月」というツイートも引用されていた。
厚切りジェイソンとやらが「日本人は四季があるのを自慢するけど、四季がある国は他にもあるの!」って文句付けておったが、世界中どこでも見られる月に夜ごとこんな呼び名を付けるのは日本だけだぞ。 https://t.co/UqMpTczT3b
— 不忘広子 (@hirokolove_1) 2017年10月4日
厚切りジェイソンさんは今年2月に出演したテレビ番組『ボクらの時代』(フジテレビ系)で、外国人タレントが海外にも四季があるのに日本の四季に感動しなければならないことに言及。「四季はどこにでもあるよ!」と憤慨していたのだが、今回のツイートはその時のことを絡めて投稿されたよう。
すると、厚切りジェイソンさんは引用リツイートを使ってこのツイートに反論。「いや、英語でもあるよ」というコメントと、「Lunar phase(月の位相)」という英語版WikipediaページのURLを添付していた。
いや、英語でもあるよhttps://t.co/i9rLElwdkn
— 厚切りジェイソン (@atsugirijason) 2017年10月4日
https://t.co/fkvtv2Ews3
この一連のやり取りに、ネット上では「『日本の四季は世界一』って価値観はちょっと気持ち悪い」「日本が好きなのはいいけど、だからって他国を下げるのは違うと思う」「謙虚なのか愛国心ゆえに我が強いのかよくわからないな、日本人って」といった声が続出。
異常な“日本素晴らしい神話”に疑問の声
しかし、この“日本素晴らしい神話”を信じている人は少なくないよう。今年3月に経済産業省は、日本の「感性」や「価値観」を世界に発信するためのコンセプトブック「世界が驚くニッポン!」を公表。このコンセプトブックは「いろいろと香ばしすぎる」「恥ずかしい自画自賛」「他人と比較してこじつけ的に優位性を見つけないと自己肯定感を持てないような、今のこの国に溢れる病理が垣間見える…」と大炎上していた。
このコンセプトブックは日本人の自然観に関して、「雨」ひとつとっても「ザーザー」や「しとしと」といったさまざまな表現があることを例に出しながら、「日本人の価値観のベースに自然がある」ことを、“独特の感性”と表現している。