トト子 ver.アルル?!?!
— セガ公式アカウント (@SEGA_OFFICIAL) 2017年12月22日
『ぷよぷよ!!クエスト』と『おそ松さん』のコラボ決定!
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トト子アルル。
トト子ちゃんならスケトウダラでも合う気がします。登場キャラに聖澤庄之助までいるマニアックさなので、期待できそう。

人間だった十四松
今回ネットで反応が多かったのは、十四松が大人の前だと意外と普通という部分。
十四松は今まで、理解の及ばない存在として描かれ続けてきた。
ドブ川をバタフライで泳ぐ彼のトンチンカンさは、どちらかと言うと妖精枠。兄弟から見ても「人間ではない」という感想が多いキャラだ。
ところが今回、自らが嘘を吹き込んでいた子供・栄太郎の親にあった際、彼はしどろもどろになっている。
彼はおならを連続でひねる「ファイナルヘラッシュ」という、下品な上に物理的に不可能な技をこなしていた。ここまでは、いつもの十四松だった。
栄太郎の母親に会った時、嘘をついたという行為、ニートであること、ファイナルヘラッシュが下品であること、全てを恥じている。
彼も、良識のある人間だったのだ。
となると、普段暴走しているのには何らか意味があることになる。
ここが、十四松の真の魅力につながっていく。
勇気をくれる十四松
十四松のテンションは常にアッパーだ。
小学生の栄太郎少年が、十四松にあこがれているのを見た時の会話。
トド松「あー、ハマっちゃうんだろうね」
一松「ハードドラッグみたいなもんだからね」
トド松は1期22話で、兄弟は絶対に合コンに連れて行きたくないけど、あえて言うなら、と十四松を選択したことがある。
ハードドラッグ理論だ。合コンのノリにはまる可能性があるのではないか、とトド松は考えた。
(結局十四松の下半身が興奮しすぎて、ポシャったけど)
もっとも、相手を現実逃避させるのが十四松の本質ではない。
むしろ、追い詰められた人間に救いを差し出し、現実に対面させる力を持っているのが、彼だ。
十四松は、人を楽しませるために動く。
嘘もつくけど、自分もみんなも笑顔ならオールオッケー、という道化だ。
1期9話で登場した十四松の彼女は、自殺するほど追い詰められていた。
どん底に落ちた彼女の心を救ったのは、ひたすらに笑わせる十四松のテンションの高さだ。
今回の栄太郎は、学校で友達がいなくてひとりぼっちだった。
彼は十四松から「人を笑わせる方法」を学んで、友達ができた。
もっとも十四松は、自分を過大に見せるために、子供に嘘を平気でつくダメ人間なのは事実。
決して聖人ではない。自分も楽しみたいのだ。
お母さんと十四松
栄太郎が元気になるために、十四松を起用したお母さん。
ラストは、母親のほうが十四松に弟子入りするほどハマってしまった。
さすがにこれには一松・トド松も絶句。視聴者もタイムラインで「ええ……」。
十四松は、あんだけめちゃくちゃやっておいて、嫌われたことがほぼない。
関わる人は、だいたい彼を好きになる。あと物語もなんとなくいい話になる。
会話は成立しないけど、ハートでつながるのが十四松だ。
今回十四松を見ていたのが、人との接触を持たない一松と、外面のテクニックで人との縁を作るトド松なのも面白い。対人関係の構え方は、どちらも十四松とは真逆だ。
「十四松みたいになりたい」と言っていた栄太郎は、十四松のようにみんなを笑わせる子になれた。
「あこがれる対象完全に間違えちゃったでしょ」とトド松は言っていたが、栄太郎親子があこがれたのは、周囲を笑わせ自分も幸せになれる人間の姿だ。
ともだち
十四松と栄太郎の友達観は、今回の「トト子とニャー」「返すダス」と比較できる構造になっている。
トト子とニャーは今までの続きで、めちゃくちゃ仲の悪い地下アイドル二人の争いを描いたもの。
チビ太の店で愚痴るトト子、それを聞くニャー。
ニャー「言ってよ! 私ってそんな大したこと言えないかもしれないけど、でもいつもこうやって二人で飲んでるわけだし」
たまたまじゃないのにはびっくり。チビ太もこの展開には驚愕。
その後屋台をぶっ壊すレベルの乱闘になる。
本気で殴れるのは、十分認めている存在だからだ。
二人のグーパンチ、体重乗ってたねー。
ダヨーンとデカパンの話は、1期7話の「北へ」同様、ナンセンス回。
ダヨーンが一度パンツを返そうとした時、ガチギレしたデカパンは無視。その後また追いかけてくる。
十分に二人の関係は、成立している。見ている側が理解できないだけで。
栄太郎は学校でギャグを披露したことで、友達がめちゃくちゃできた。彼女もできた。よかった。
しかし殴り合える友人はまだいない。
後に再び十四松に弟子入りに来ている。十四松は、栄太郎が友人としての関係をも自分に求めてきているのが、わかっているんだろう。
栄太郎を突き放す十四松の心理は、嫉妬だけではなさそうだ。
(たまごまご)