「コストコ」も買い物代行honestbee(オネストビー)ってどんなサービス?
(c)honestbee

必要なときに人のモノや時間などを利用するシェアリングサービスで注目されているものの一つに、買い物代行の「honestbee(オネストビー)」がある。会員制の大型スーパー「コストコ」の商品も購入・配達してもらえるという。
どのようなサービスなのか同社に聞いてみた。

最短1時間以内に自宅まで配送


いま、流行りの代行サービスの中でも「買い物代行」は、買い物の時間と労力をシェアできるというもの。その一つである「honestbee」は、自宅から半径5キロ圏内の提携店を選んで、ほしい商品を注文すると、代わりにスタッフが提携店に足を運んで購入し、バイク便、もしくは専用車で最短1時間以内に自宅まで届けてくれる。

もともとシンガポール発のサービスで、現在はアジア8カ国に展開。日本へは2017年7月に東京都港区に初進出した。現在では東京23区、埼玉県の一部、川崎市・横浜市の一部にサービスを提供している。さらにできたて料理のデリバリーにまで手を広げている。働く側としては、買い物代行する「ショッパーBee」、デリバリー担当の「デリバリーBee」として登録すれば、ちょっとした小遣い稼ぎになるという側面もある。

「コストコ」も買い物代行honestbee(オネストビー)ってどんなサービス?
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利用者側にとっては、買い物代行してくれるというメリットに加え、会員制大型スーパー「コストコ」の商品を、会員になる必要もなく買えるというお得さも。先日のジャパンネット銀行の調査では、ミレニアル世代がシェアリングサービスを経済的、合理的だと評価していることが分かったが、まさにそうしたシェアリングサービスの一つといえる。

そこでhonestbeeの担当者に、シェアリングサービスの特徴である「経済的」「合理的」な側面を聞いてみた。

「お客様視点の経済的、合理的な側面は2つあります。
一つめは、買い物に行く時間を短縮しながらもネットショッピングとは異なり、“リアル”店舗で購入するのと同様に買い物ができることです。二つめは、配達手数料が従来の配送業者よりも圧倒的安価であることです。
例えば、雨の日にコストコまで行かずとも、自宅でコストコ商品を購入でき、都内からコストコまで行く時間の削減、2万円以上の購入の場合は送料無料と、時間的にも経済的にも抑えられます」

「働き手視点では、人それぞれの意向に合った職種や働き方の選択肢があることです。買い物担当と配達員という2つの職種があり、買い物担当は目利きコンシェルジュとして質の良い商品をお客様のために買い物し、配達員は自転車・バイク・車のいずれかの手段で配達をします。買い物担当は生鮮食料品に詳しくなれますし、配達員は体を動かすのが好きな方や運転を好きな方が多く在籍しております。また、シフトは2時間から働けるので、まとまった時間がとれず、隙間時間に働きたい学生や主婦も効率よく働けます。配達員にはフリーランスのシステムを導入しているため、弊社専用アプリを使うことにより、働きたいときに働くことも可能です」



「コストコ」も買い物代行honestbee(オネストビー)ってどんなサービス?
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実際、買い物代行を依頼する人、買い物代行をするスタッフにとって、シェアリングはどんな体験を生み出しているのか。honestbeeの担当者は次の2つを教えてくれた。

1.バースデー用花束の色を臨機応変に提案
「あるお客様が、友達の誕生日プレゼント用にhonestbeeで花束とケーキをご注文。誕生日パーティーのお時間にご指定され、お届けしました。ご注文の中に、桃色の花束をご指定でしたが、店に行ったら在庫がなく『幸せの黄色はいかがですか?』とお客様にご提案をしたところ承諾が得られ、お届けしたところ、とっても喜んでいただけました」

2.「働く意味」を見直すきっかけに
「平日は会社員としてしっかりと働いている人が、副業として弊社で配達Beeとして土日・祝日に働いています。その理由は、BtoBの事業をしている関係で、お客様に本当に喜ばれているかわからないということからでした。
このスタッフがあるときコストコの商品をお客様宅へお届けしたときに、あまりに重たい商品だったため、お客様のご要望で家のリビングまでお持ちすると『こんな重たいものをありがとう』と感謝のお言葉をいただき、働く意味を見直すきっかけになったそうです」

取材協力
honestbee

(石原亜香利)
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