だいたひかる、現在の仕事は文房具デザイナーが中心 夫の支えもあり乳がんから復帰
画像はYahoo!ブログ「だいたひかるの気まぐれ日記」のスクリーンショット

「R-1ぐらんぷり2018」でほぼ全盲の濱田祐太郎さんが優勝を勝ち取ったのは記憶に新しいところだが、「ピン芸日本一」を決めるこの大会の第1回(2002年)の覇者はだいたひかるさんだ。その後、『エンタの神様』(日本テレビ系)への出演でブレイク。
2010年3月にレギュラー放送が終了したあたりから、テレビで姿を見かけることが少なくなっていった。そんな彼女は6年前から文房具デザイナーとしての活動を開始。現在の仕事の比率は芸人が1、文具が9となっているという。

だいたさんが考案し商品化にまで至った文房具の例としては、「ショルダーペンケース」がある。机の上ではペン立てに、外ではショルダーポーチになる女性向けの大きめな筆箱。これひとつで電子辞書、ペン類、化粧品などさまざまな小物を持ち運ぶことができるお役立ちグッズだ。


R-1優勝でブレイクするも治療のため入院


1998年にデビューした、だいたさんの経歴を簡単に振り返ってみよう。R-1優勝をきっかけによしもとクリエイティブ・エージェンシーに所属し、「ルミネ the よしもと」などの劇場に出演するように。直後に「エンタの神様」(日本テレビ系)がスタートするなど、当時の芸人ブームにも乗って一気にブレイク。
「冗談を言います。聞いてください」と始まり、「カブトムシみたいな味がする。カブトムシ食ったことあるのかよ? という一連の流れ」を「どうでもいいですよ」と切って捨てるなど、シニカルな視点から終始ローテンションで話すネタが好評を博した。2004年には珠玉のネタを集めた書籍『ほやほやの冗談』を刊行し、『5時に夢中!』(TOKYO MX)では約4年間にわたってマツコ・デラックスや美保純などとコメンテーターを務めた。


ところが、34歳のときにかかった帯状疱疹が影響して顔面神経麻痺になり、肝心なしゃべりが思うようにできなくなってしまう。治療に専念するため入院した結果、表舞台に出る機会が激減したのだ。
だいたひかる、現在の仕事は文房具デザイナーが中心 夫の支えもあり乳がんから復帰
画像出典:Amazon.co.jp「ほやほやの冗談


文房具イベントを開催 夫との出会いも


そんななか、たまたま足を運んだ本のイベントで文房具関係者に出会う。小さなころから文房具が好きだっただいたさんは意気投合し、文具メーカーと文具愛好家が交流する「文具祭り!」を立ち上げた。同イベントは2018年4月時点で、すでに24回も開催している。ちなみに放送作家の前夫と2007年に離婚していただいたさんは、このイベントで知り合った現在の夫と2014年に再婚した。

妊活と主婦業に専念するため、テレビの仕事をセーブしていたが、2016年1月、今度は早期の乳がんが発覚。翌2月に右乳房の全摘出手術を受け、4月から半年間、抗がん治療を行った。昨年8月にイベントに出席した際には、夫の献身的な支えがあったことを明かしている。9月ごろから芸能活動を再開。現在は体の様子を見ながら徐々に仕事を増やしているという。

また、だいたさんがデビュー間もないころに出演した、フォークデュオ「ブリーフ&トランクス」の楽曲「コンビニ」の20周年バージョンがYouTubeで公開されたばかりだ。
ブリトラの伊藤多賀之さんも厚生労働省指定の難病であるクローン病を発症し、芸能活動を休止していたことがある。当時、同じ事務所に所属していた両者は20年の時を経て、再びの共演を果たした。そんなたまらない邂逅をみなさんもチェックしてほしい。
(小島研一)
編集部おすすめ