今年デビュー15周年を迎えた平原綾香が、34歳を迎える自身の誕生日であり、また11枚目のオリジナル・アルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』の発売日でもある今日5月9日(水)に京王線多摩動物公園駅前「京王あそびの森 HUGHUG(ハグハグ)」にて、そのアルバムの発売を記念したプレミアムイベントを開催した。

これは、アルバム特設サイトに応募した100組以上から当選した家族を招待してミニライブを行なうもので、この日は20組約80名が参加した。
京王あそびの森ハグハグは今年3月13日にオープンしたばかりで、日本最大級の高さ約12mのネット(網)遊具をはじめ館内約200mをぐるりと走るSLなど森の中を探検するように多彩な遊びが充実、「木育」「体育」「知育」をコンセプトとした、国内では有数の全天候型の大型遊戯施設。授乳室やキッズトイレも完備されたスペースで、あえて小さな子供の泣き声もOKとして、また、子供の耳にも優しい通常より控えめにした音量で、アコースティック形態を中心としたミニライブを、親子・家族でくつろぎながら、自由に聴いていただきたいというコンセプトで行なった。

登壇後、「先週5月5日がこどもの日、そして週末の5月13日が母の日ということで、そのあいだにちょっとでも絆のコンサートができればいいなと思って、今日開催することができました。ハグハグの皆さんにも感謝しております、ありがとうございます。今日は子育てで忙しくてコンサートにもなかなか来られないというお母さま、お父さまもいらっしゃると思うので、どうか楽しんでいただきたいですし、子どもが泣き叫んでも、『わぁっ』って言っちゃってもいいです! そして今日は、いつものコンサートとは違うのは、お子さまのために若干音を小さくしています。皆さんのお子さまの耳の将来がかかっておりますので、優しい音で今日はお送りしたいと思います」との言葉で「おひさま~大切なあなたへ」からライブは始まった。

2011年NHK連続テレビ小説『おひさま』の主題歌でもあり、本人もMCで「実は最初はタイトルが違って、『おひさま~すべての母より』というタイトルだったので、実はお母さんの歌でもあるんです」と明かした歌が歌われると、早くも涙を流しながら聴き入る母親の姿が見られた。

続いて、NHK『ダーウィンが来た』テーマ曲としても馴染みのある「スマイル スマイル」が歌われると、小躍りする子どもの姿も見られ始めた。さらにアルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』に収録されている自身作詞作曲による新曲「Smile Song」では、小気味良いリズムに手拍子も起き、子どもたちはピョンピョンと飛び跳ねて楽しんだ。そして同アルバムにも収録されるデビュー曲「Jupiter」を披露、そのふくよかな歌声に圧倒される母子がいる一方で、遊具で自由に遊び始める子どももいて、この日のコンセプトならではの光景が見られた。

最後に、「この曲は15周年を迎えた平原綾香としての“これから”の気持ちも込めているんですけど、これから結婚される二人のことを歌う歌でもあるし、親と子の絆を描いた作品になっています」との言葉を添えて、アルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』に収録される、いきものがかりの水野良樹を作詞・作曲、編曲に亀田誠治を迎えて制作された新曲「これから」を披露した。ここでもやはり涙を流しながら聴き入る母親の姿が印象的だった。
最後には家族の皆さんとの記念写真と、小さな子供たちと小さめのハイタッチなどで触れ合いを交わしてステージを去った。

全5曲という短い時間ではあったが、小さな子供が居るとなかなかコンサートには足を運べないママ、ご家族にとっては普段体感することができない、ひと足早い母の日のプレゼントとなったに違いない。
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