これは、アルバム特設サイトに応募した100組以上から当選した家族を招待してミニライブを行なうもので、この日は20組約80名が参加した。
登壇後、「先週5月5日がこどもの日、そして週末の5月13日が母の日ということで、そのあいだにちょっとでも絆のコンサートができればいいなと思って、今日開催することができました。ハグハグの皆さんにも感謝しております、ありがとうございます。今日は子育てで忙しくてコンサートにもなかなか来られないというお母さま、お父さまもいらっしゃると思うので、どうか楽しんでいただきたいですし、子どもが泣き叫んでも、『わぁっ』って言っちゃってもいいです! そして今日は、いつものコンサートとは違うのは、お子さまのために若干音を小さくしています。皆さんのお子さまの耳の将来がかかっておりますので、優しい音で今日はお送りしたいと思います」との言葉で「おひさま~大切なあなたへ」からライブは始まった。
2011年NHK連続テレビ小説『おひさま』の主題歌でもあり、本人もMCで「実は最初はタイトルが違って、『おひさま~すべての母より』というタイトルだったので、実はお母さんの歌でもあるんです」と明かした歌が歌われると、早くも涙を流しながら聴き入る母親の姿が見られた。
続いて、NHK『ダーウィンが来た』テーマ曲としても馴染みのある「スマイル スマイル」が歌われると、小躍りする子どもの姿も見られ始めた。さらにアルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』に収録されている自身作詞作曲による新曲「Smile Song」では、小気味良いリズムに手拍子も起き、子どもたちはピョンピョンと飛び跳ねて楽しんだ。そして同アルバムにも収録されるデビュー曲「Jupiter」を披露、そのふくよかな歌声に圧倒される母子がいる一方で、遊具で自由に遊び始める子どももいて、この日のコンセプトならではの光景が見られた。
最後に、「この曲は15周年を迎えた平原綾香としての“これから”の気持ちも込めているんですけど、これから結婚される二人のことを歌う歌でもあるし、親と子の絆を描いた作品になっています」との言葉を添えて、アルバム『Dear Music ~15th Anniversary Album~』に収録される、いきものがかりの水野良樹を作詞・作曲、編曲に亀田誠治を迎えて制作された新曲「これから」を披露した。ここでもやはり涙を流しながら聴き入る母親の姿が印象的だった。
全5曲という短い時間ではあったが、小さな子供が居るとなかなかコンサートには足を運べないママ、ご家族にとっては普段体感することができない、ひと足早い母の日のプレゼントとなったに違いない。