BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス

BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス
撮影/田中聖太郎写真事務所

BUCK-TICKが今年3月にリリースしたアルバム『No.0』を携えた全国ツアー『BUCK-TICK 2018 TOUR No.0』の追加公演、事実上のツアーファイナル公演を7月26日(金)、東京・国際フォーラム ホールAで開催した。

誕生と終焉、創造と破壊、愛と死を描いた『No.0』が、このツアーを経て到達したのは、極上のカタルシスだった。メンバー自身が制作段階から“映像的”だと評していた『No.0』の世界を、スチームパンクをテーマにしたステージセットの中、重厚かつシリアスなメンバーのパフォーマンスと、それをよりドラマティックに演出する映像とライティングとで、雄弁に物語っていた。

そして、そこで綴られた別離の哀しみも、日常の不条理も、争いの悲劇も、すべてを浄化するエンディングへと導かれ、思わず涙した人も多かったはずだ。その感覚は、このツアーを体感した者にしか分からないものかもしれないが、このレポートを通して少しでも感じてもらいたい。デビュー31年目に突入するBUCK-TICKが、この史上最高のツアーを経て、前人未到のステージへとまた一歩、歩を進めたということを。
BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス
撮影/田中聖太郎写真事務所

BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス
撮影/田中聖太郎写真事務所

SEと共にスクリーンに映し出されたのは、一つずつ組み上がっていく金属のパーツ。“創造”を感じさせる映像の後、ステージ上の4つの白い紗幕にメンバーのシルエットが浮かんでは消滅する。そしてシルエットのままスタートする「零式13型「愛」」。その1音目は、宇宙の誕生・ビッグバンを思わすほどの爆音だった。やがて紗幕が開くと今井寿(Gt)、星野英彦(Gt)、樋口豊(Ba)、ヤガミ・トール(Dr)の姿が顕になり、センター後方からゆっくりと櫻井敦司(Vo)が登場。ヤガミが打ち鳴らすバスドラの音が鼓動とシンクロする。この力強く、ドラマティックなオープニングに自然と胸が高鳴った。

甘美なエロスを放つ「美醜LOVE」では、今井と星野がセットの外を飛び出し花道へと繰り出す。激情の「サロメ -femme fatale-」では真っ赤なライトが会場を染め、一転して「Ophelia」ではグリーンの照明とミレー作の絵画が悲劇の女性を映し出す。櫻井は時に激しく、時に儚くたおやかに、この対照的な二人の女性を歌い演じた。
BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス

ポップなインダストリアルチューン「光の帝国」からは、壮大なサウンドで非日常へとトリップさせてくれた。今井が放つノイズ音の中、「私たち人間は闇から来ている。闇へ消えていく。私たち人間は闇になる」と即興の詩を読む櫻井。それに続いたのは「ノスタルジア -ヰタメカニカリス-」。シアトリカルなメンバーのパフォーマンスを食い入るように見つめるオーディエンス。ヤガミの迫力あるドラミングが熱気を誘う「IGNITER」では、さらにそれを煽るように灼熱の炎が上がった。

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「BUCK-TICK 『No.0』ツアー完結 ツアーを経てアルバムが到達したのは、極上のカタルシス」の みんなの反応 1
  • 匿名さん 通報

    派手に取り上げられないけど、ツアーや武道館公演してファンも大勢入ってるし。なぜ、こんなに長続きするんだ? 日本で一番すごいバンドは、X-japanなんかじゃなくて、BUCK-TICKなんじゃないのか。

    8
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