10-FEET・TAKUMA、豪雨被災地にボランティアへ 

京都府出身のロックバンド、10-FEETのTAKUMAさん(Vo, Gt)が西日本豪雨による被災地、岡山県倉敷市真備町にボランティアとして駆けつけたことを自身のブログで報告した。

TAKUMAさんは7月18日に『岡山県倉敷市の真備での事。
』というタイトルでブログを更新。真備町は最も被害の大きかった地域であり、TAKUMAさんは訪れた際に「災害区域の広さと実際の被害、京都に住んでて報道で見た時の印象を持ったまま現地入りした僕にはその違いがすぐに分かりました」と心境を明かした。さらに、「まだまだ人手が要ります。特に平日は全然足りません」とボランティアの人手不足の深刻さについて説明し、「報道されていない他県や市では被害区域が真備程広く無くとも、さらにもっと人手が不足していると言われています。まだまだ皆さんの力が必要だと思います」と記した。

なお、ブログ内にはボランティア活動をする際の注意点を細かく明記。以下、一部を掲載する。

バリバリのベテランや手練れは一旦置いといて今後の為に、感じた事を長短ありますが箇条書きにします。災害の質、現場によって変わりますが、初心者が多く参加する今回の人道支援としては

・水害の片付けの特徴、ダンボールを持ち上げたら底が抜けて水と中身がドシャアーっと足元に落ちる。時にはちょっと怪我する可能性もある。

・本や衣類、持てそうなモノも水を含んでたら持てない。

・ガラスの器なんかはバンバン割れまくるのでゴム手袋は基本。


・防腐剤、防虫剤、乾燥剤、マジック、塗料、洗剤、それらを泥や水を含み、硫黄の様なちょっとした腐敗臭を伴い自分の服や身体にかかる。場合によっては肌が荒れる人も居ると思うので長袖や防水性の高い(耐水性や速乾性でなく防水性)手袋をなるべく選ぶ。

・重い物や崩れそうな物を渡す時、受け取る時「離します!」とか「貰いました!」とか小まめに声を掛け合う。重い物を運んでいる時や、運んでいる人の後ろを通る時に「後ろ通ります!」と声を掛け合う。これらは怪我や事故防止でもあり、全体の士気も上がり、出会ったばかりの人と共同作業をしていく中でそこに必要な最低限のコミュニケーションも取れる。

・初心者は最初からずっと飛ばして頑張り過ぎてバテたり周りが見えなくなったりもする事も多いので経験者やリーダーがちょいちょい小休憩を入れる。これは作業を円滑に継続する為でもあり、それ以降もまたいつの日か人道支援に来て貰う為にも、そして体験談として拡げていって貰う為にも大切な事だなと思いました。勿論休み過ぎもあれですが。

・片付けで物を運ぶ時のルートにつまずく様なモノを置かない。

・あとは軽トラやトラック、ダンプなどの支援は本当に助かります。今回の現場では幡ヶ谷再生大学を通じて軽トラなどの支援を募集しております。支援の後に自分で持って帰って貰う様な段取りではありますが、その支援にとても大きな力を貰った現場でした。
詳しく他の項目も幡ヶ谷再生大学のホームページなどで詳細を見て頂ければと思います。


また、10-FEETが主催する野外ロックフェス『京都大作戦』も、京都府立山城総合運動公園にて7月7日、8日の2日間にわたって開催される予定だったが、今回の豪雨の影響により全日程中止に。京都大作戦としての取り組みは物資の支援のほか、払い戻しされるチケットのレプリカカードの販売が発表されたが、その売上の一部が支援金として岡山県、広島県、愛媛県に寄託される事が発表されている。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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