新井貴浩の引退表明で「辛いです」ツイート相次ぐ 地元広島では緊急特番
広島東洋カープの本拠地・Mazda Zoom-Zoom スタジアム広島

広島東洋カープの新井貴浩内野手が5日、今シーズン限りでの引退を表明した。現在41歳、プロ20年目の節目でバットを置く。
5日12時ごろNHKニュースなどが速報を伝えると、Twitterでは「辛いです」とツイートする人が相次いだ。


FA表明時に発した言葉が発端


新井選手は1999年にドラフト6位でカープに入団。2005年に本塁打王となるなど活躍した後、2008年に阪神に移籍したが、2015年から古巣・カープに復帰。2016年には2000本安打を達成、同年のリーグ優勝に貢献しベストナイン、MVPに選出されるなど、黒田博樹さん(2016年引退)や石原慶幸捕手らとともにベテランとしてチームをけん引していた。

Twitterでは
「引退するなんて辛いです」
「辛いです…新井さんが好きだから…」
「アライさんの引退が辛すぎて仕事手につかない…辛いです」
といったつぶやきが見受けられる。








なぜ「辛いです」とつぶやく人が相次いだのか。

「辛いです」とは、もともと新井選手が2007年12月にフリーエージェント権を行使することを表明した会見での発言だ。
カープを出ていくにもかかわらず、「辛いです……。カープが好きだから」と涙ながらに語る姿を見た一部のファンは、辛いならばなぜ出ていくのかと反発。この発言はネットでも反響を呼び、名前にかけて「辛いさん」というネットスラングが生まれた。ネタとして使われ続けるうちに定着し、ついには自身が慕う金本知憲さん(現・阪神監督)にまで「辛いさん」と揶揄されたこともある。
また、「辛いさん」から派生して新井選手の併殺打(ゲッツー)を指す「ツラゲ」というネットスラングも生まれている。

しかし、練習に熱心に取り組む姿勢や親しみやすい人柄から、先輩・後輩を問わず愛されている。2008年から2012年までプロ野球選手会会長を務めるなどリーダーシップも発揮。
阪神を自由契約になり2015年にカープへ復帰した際には、広島ファンから温かい声援で迎えられていた。


広島の放送局はこぞって緊急特番を放送


新井貴浩の引退表明で「辛いです」ツイート相次ぐ 地元広島では緊急特番
新井選手の引退表明に関するワードが広島でTwitterトレンド入りしている(画像は5日14時ごろのスクリーンショット)

新井選手の引退表明を受けて、地元・広島では「新井さん」「広島の新井」「現役引退表明」などがTwitterトレンド入り。広島の放送局はこぞって緊急特番の放送を決定。各局の公式Twitterアカウントで告知した。
また、NHK広島のTwitterアカウントも「【この後、詳しく!】 12:40~[NHK総合・広島県向け]、13:11~[NHK総合・中国地方向け]に 詳しくお伝えします。」とニュース番組内で取り上げることをツイートした。

・RCCテレビ「新井貴浩 引退表明 緊急特番」14時05分~
・広島テレビ「テレビ派【緊急SP!新井貴浩選手引退へ…】15時48分~
・広島ホームテレビ「カープ 新井貴浩引退表明特番 ~ファンに愛された男~」13時55分~
・テレビ新広島「緊急特番 スポラバSP カープ新井選手引退表明会見」14時50分~









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