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「ダイナマイト・キッドはジ・エンドだ」爆弾小僧がプロレス界に訴え続けたメッセージは実を結んだ

「ダイナマイト・キッドはジ・エンドだ」爆弾小僧がプロレス界に訴え続けたメッセージは実を結んだ
『爆弾小僧 ダイナマイト・キッド DVD−BOX(4枚組)』(TCエンタテインメント)
未だ、喪失感が晴れない。ダイナマイト・キッドとの別れを悲しむのは二度目である。一度目は、1991年末。その年の全日本プロレス「世界最強タッグ決定リーグ戦」最終戦(日本武道館)第3試合が始まる直前、何の予兆もなく場内にアナウンスが流れた。
「次の試合に登場するダイナマイト・キッド選手は、本日この試合をもって、現役生活を引退することになりました。これが最後のファイトになります。より一層のご声援をお願いします」
キッドがジャイアント馬場に引退を申し出たのは、この3日前だったという。

キッド引退を報じる週刊プロレス(NO.469)に、当時編集長のターザン山本はこんな文を載せている。
「とにかく“気配”で、勝負してくるレスラーだった。誰と勝負しているかというと、もちろん、ボクたち観客とである」
「昭和55年1月、新日本プロレスに初登場した時、キッドは『観客に甘い顔をみせるな』と叩き込まれた。ファンがいると、オフタイムでも、絶対に笑顔をみせない。サイン色紙を突き出されると、それを奪い取り、破って地面に叩きつけたこともある。ファンはそれをみて、怒るどころか、恍惚の表情をしていた。プロレスファンの“ファン心理”とはそういうものである。ファンと気楽に接したり、甘い顔を見せると、夢がなくなり、尊敬の念も薄れてしまう。その意味でキッドは、最後まで夢を守り続けたレスラーだった」

何人のレスラーから「キッドに憧れていた」という言葉を聞いてきたことか。とても数え切れない。代表的な選手をパッと挙げると、高田延彦、獣神サンダーライガー、棚橋弘至、菊地毅、中野龍雄、クリス・ベノワ etc……. もっともっと、メチャメチャいたはずだ。みんな一度はキッドのコピーになり、亜流では敵わないと気付いて自らのスタイルを探し始めることになる。中にはかなりいい“コピー”もいたが、当然ながら誰も本家には敵わなかった。本家並みの試合をしていたら、体が壊れてしまう。

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