28日、前日の嵐の活動休止の報を受けて、TOKIOの国分太一が自身が司会を務めるTBS『ビビット』(月曜~金曜 あさ8時)でコメントした。

国分は、二宮が、大野がメンバーを集めたのは自分の誕生日を祝ってくれるのかと勘違いしたというエピソードの場面や、記者から「自由に生活がしたいとのことだが、これまでも釣りをしたり絵を描いたり、自由にやってきたのでは?」と切り出されたシーンでは笑顔を見せながらも、終始、会見VTRを真剣なまなざしで食い入るように見つめていた。


国分太一コメント


昨日、嵐が活動休止について約80分、会見を開き、メンバー一人ひとりがいろいろな思いを伝えました。

会見ではかなり笑顔が出ていましたが、2020年までの活動休止が決まって、意見も気持ちもまとまった時に、最後まで笑っていこうとみんなで話したんだと思います。

嵐は10代の頃から知っている後輩です。まぁ~大人になったなぁという感想。10代の頃から夢を追い求めてきたメンバーだからこそ、大人になって複雑な気持ちになるというのは、同じグループを持っている先輩としてもわかる気がしました。

(今回の件はいつ頃知ったのかという質問に対して)
発表が17時にあったと思うんですけど、それよりは早い、午後1時くらいに二宮から電話があって、ちょうど僕その時、プライベートで畑に行ってたんですけど(笑)、そこに連絡があったので、忙しいから待ってくれと言って、畑を耕した後に電話して。飯の誘いだろうなと思ったんですけど、「じつはこういうことで発表させてもらいます。情報番組をやっている先輩としてご迷惑をおかけするところもあると思いますが、よろしくお願いします」という報告をもらいました。そうなの!?という驚きというよりは、自分もグループを持っているからだとは思うんですけど、不思議な感覚でした。

(予感はあったのかという質問に対して)
全く気がつかなかったです。毎年、TOKIOと嵐が一緒にやる番組があるので、年末に必ず会うんですけど、それはまったく感じなかったです。まぁそれがプロなんでしょうね。
先輩にそれがばれてしまうようであれば、ファンの方にもわかってしまうわけで。

(大野の「一度、何事にも縛られない、自由な生活がしたい」というコメントを受けて)
ニュアンスは違っても、僕らジャニーズ事務所のメンバーの中でもそう思っている人はいるんじゃないかな。でも実際にその勇気がなかったり、プロフェッショナルとしてもっと追及したいという気持ちが勝って、ここまで来れているメンバーもいると思うんです。ただ大野の場合は、一度違う景色も見てみたい、嵐としては成長したけども、一人の男としてはどうなんだろうとか、そういう疑問もたくさん沸いてきたんじゃないかなと、そう感じるところはありますね。

メンバーたちはまずデビューという目標に向かって全力で走ったと思うんですよね。そしてデビューという目標を達成したときに、また新たな目標を見つける。CDで1位をとる、東京ドームをいっぱいにする、国立競技場をいっぱいにする。たくさんの目標があって、またそこに向かって全力で走る。それはみんなが同じスピードで走っているからこそ達成できるわけですが、でもじつは微妙に遅れてくるやつもいると思うんですよね。

僕らの仕事っていうのはアウトプットが多い分だけ、自分ってどんな人間なんだろうっていうことに気づかされる時もあると思うし、立ち止まってインプットすることも悪いことではないと思うし、それで彼の魅力が出てきたらいいなと思います。

大野自体はすごく勇気のいることだったと思います。それで嵐が立ち止まってしまうこと、それもわかっていながら、勇気をもって今の自分の現状を話して。
でも、(その大野の意見に)驚きはしたけど、反対するメンバーはいなかったって言ってましたよね。違うやり方もあるんじゃないのかって考えたっていう。その気持ちは非常にわかります。櫻井の、他のメンバーの思いで大野を止めることはできないっていうのも本当によくわかるし。

これはグループという不思議な関係性だからですかね、仕事の同僚でもない、家族でもない、なんかこう新しいカテゴリーなんですよね、グループって。友達でもない。だからこそ、(大野の意見に)感じるものがあって、話し合って決めようって。そして話し合った結果、あれだけ明るい会見になったんだなという。

(グループのリーダーが休むことを言い出すのは大変なことではないかとの質問に対して)
グループのリーダーって、あだ名みたいなところもあるので。うちのリーダーの場合、完全にあだ名……リーゼントリーダーですから(笑)。TOKIOの場合は、バラエティ番組でこういう感じで作っていこうって言うのはリーダーであって、でも音楽活動に関しては長瀬がリーダーになったり、リーダーって変わっていくものだと思いますからね。

僕らは今音楽活動はしていないですし、どうやって活動していくのがいいのかっていうのを話し合いながら決めているんですけど、20年グループを続けるって難しいことなんですよ。
ホント、THE ALFEEってすごいんだなって尊敬します。なので、どういう感じなんだろうって思った方はぜひグループを20年作ってもらいたい(笑)。そうすれば、グループの難しさや楽しさがわかると思う。

活動休止って言っているので、今後見えてくるものが変わってくる可能性もありますしね。気づくもの、嵐がどれだけ大切かってこともメンバーそれぞれが(休止期間に)わかるかもしれませんからね。

(大野が2009年にグループ活動10周年を終えて燃え尽き症候群みたいになってやめようと思ったことがあったという話が出て)
グループの難しさもあると思いますし、メンバーによって目標をどこに置くかっていうのはバラバラだと思うんですよね。大野くんの場合、目の前の目標をクリアしていって、クリアしたら達成感を感じて、燃え尽き症候群みたいになるというのはあると思うんですよね。

それでも10年続けられたっていうのは他のメンバーとの話し合いだったり、今後どこに目標を置くかっていうのが明確にわかってきたからこそ進めたと思うんですよね。

10代の頃から後輩として一緒に仕事してきましたけど、当時とは比べものにならないほど大人になっているし、自分の仕事に対してプライドを持ちながら、全力で進んでいて、先輩でも尊敬できた部分はたくさんありましたね。

2020年12月31日まで活動するって発表したのは、その間、ファンの皆さんの気持ちを整理する時間を作ってくれたんじゃないかなと思うし、責任を果たしているように思う。今も嵐はすごいグループではあるんですけど、これだけ話し合ったからこそ絆が太くなったって言っていて、この2年の間にすごいことをやっちゃいそうですよね。

嵐だから見れた景色があったって櫻井が言ってましたけど、まさにその通りで、ファンの子たちがいなければこういった景色は見れなかったと思います。
嵐5人と言いながらも、裏で頑張ってくれているスタッフは何百人といる。そのチームが素晴らしいからこそ、嵐はここまで来たんだなと思います。その景色をこの2年の間でもっともっと素晴らしい景色に変えてもらいたいと思いますし、嵐には付いてきてくれたファンの方への感謝を胸に、2年間、悔いのないように活動していってもらいたいなと思います。

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番組では、嵐のこれまでの活動を振り返りながら、国分が思いを告げる形で、1時間を超える特集を組んだ。国分は放送開始直後こそ固い表情ではあったが、TOKIOを引き合いに出して笑わせたり、嵐を身近で見てきた先輩として、嵐の明るい未来を信じながらコメントしていた。
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