ゲーム実況に加え、音楽活動でも人気のM.S.S Project。2月11日の市川市文化会館を皮切りに、全10ヶ所の冬ツアー『PANZER - The Ultimate Four -』をスタートさせた。
ネット配信で多くのフォロワーを持つ彼らだが、ファンミーティングやライブツアーなど、リアルにファンと接する機会も大事にしているのが強み。ライブの面白さにも定評があり、これまでにも日本武道館や横浜アリーナなど、大規模な会場をソールドアウトさせてきた実績を持つ。その圧倒的支持の秘密とは何か?――というわけで、ツアー2日目となる2月13日、NHKホール公演に足を運んでみた。
開演前の会場には、好きなメンバーのイメージカラーを取り入れたファッションに身を包んだファンが大集合。友達同士から親子づれ、さらには男性のグループまで、幅広い層に愛されているのがよくわかる。この日も満員御礼で客席はビッシリ。
開演を待ち構えるファンの期待が渦巻く中、ものものしいSEをキッカケにライブがスタートした。まずは、メンバーの FB777、KIKKUN-MK-・、あろまほっと、eoheohをフィーチャーした映像が流れる。ツアータイトルの“PANZER=戦車”が示すように戦場ドラマといった内容。なかなかのスケールで展開するドラマにグイグイ引き込まれていく(とはいえ、しっかりお笑いを入れてくるところも彼ららしい)。
メンバーの絆を描いた感動のエンディングに拍手が起きたところで、ステージに4人が登場。演奏パートに進む前に、グループの代名詞であるリアルゲーム実況タイムが繰り広げられた。
すっかり盛り上がったところで、いよいよ演奏パートの時間に突入した。観客は全員総立ちになり、カラフルなペンライトを手に声援を送る。1曲目には何と新曲が用意されていた。
その後も新曲を披露し、最新型のサウンドをアピール。もちろん、人気の鉄板曲も惜しみなくプレイして、ファンを喜ばせた。彼らの曲はメタル要素もありつつ、メロディーはキャッチー。
粋だったのは本編ラストを新曲で締めたこと。2019年の活動を予感させる内容で、グループとしての意気込みを見せつけた。
アンコールでは、きっくんが“今の大切さ”を実感するMCで、珍しく心情を吐露。それだけに「自分が好きだと思ったものには、どんどん気持ちをぶつけていくのが大事なんだなと。だから俺達もずっと走り続けていこうかと思ってます。
アンコールの選曲は、ファンに人気の楽曲がズラリ。ひたすら上がっていくボルテージが頂点に達したのはラストの「We are MSSP!」。
まるでツアーファイナルかと思うような盛り上がりだったが、まだまだ2本目。ライブツアーはまだまだ続いていく。地方戦の最後は3月24日の神戸国際会館こくさいホールだが、各地で磨かれていく新曲達の進化も楽しみなところ。さらに、彼らがグランドファイナル公演に選んだのはグループ史上、最大キャパである4月29日のさいたまスーパーアリーナ。
今年で10周年! そしてM.S.S Projectとしては平成最後のライブとなるだけに、どんな仕掛けで挑んでくるのだろうか。予測不能のパフォーマンスに期待したい。
(取材・文/海江敦士)
ライブ情報
【M.S.S Project Tour 2019 PANZER -The Ultimate Four-】
2019年2月23日(土)神奈川・相模女子大学グリーンホール
2019年3月1日(金)大阪・国際会議場(グランキューブ)メインホール
2019年3月3日(日)名古屋・日本特殊陶業市民会館
2019年3月10日(日)福岡・アルモニーサンク北九州ソレイユホール
2019年3月17日(日)北海道・苫小牧市民会館・大ホール
2019年3月21日(木・祝)宮城・東京エレクトロンホール宮城
2019年3月24日(日)兵庫・神戸国際会館こくさいホール
【M.S.S Project Tour 2019 PANZER -The Ultimate Four- FINAL at SAITAMA SUPER ARENA】
2019年4月29日(月・祝)埼玉・さいたまスーパーアリーナ
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