ボーカル&ギターの水上えみりと、ギター&コーラスの岡田安未の2人で結成した東京出身の「なきごと」。結成直後に新曲「メトロポリタン」のMusic Videoを自主制作で公開し3万5,000 回再生を記録、さらにSUPER BEAVERやsumika、マカロニえんぴつなどが所属するmurffin discs主催の「murffin discsAUDITION 2018」にて、結成からわずか1ヶ月という異例のスピードで、総勢600 組以上の応募の中から準グランプリを獲得した。
そんな実力をもつ「なきごと」がmurffin discs 内に発足した「murffin Lab.」から、4月17日に自身初となる全国流通シングル「nakigao」のリリースを迎える。発売にあたり、2人に話を訊いた。
――まずは2人の出会いから聞かせいただけますか。
水上えみり(以下、水上):元々バンドをやっていたんですけど、自分のバンドでギターが脱退した際に代わりの人を探していて、地元のライブハウスの店長さんに紹介されたのが岡田だったんです。そこで出会いました。高校も大学も別だったので、店長さんがいなかったら出会ってなかったですね。
岡田安未(以下、岡田):店長に助けられたよね。
水上:うん、前進バンドが解散することになって、新たに結成したのがこの2人です。
――そもそもバンドを始めたきっかけはなんだったのでしょうか?
水上:高校の軽音部でバンドを組んだのがきっかけですね。それまでバンドができる環境がなくて、一人で弾き語りをしていました。当時からSEKAI NO OWARIやRADWIMPS、OVER THE DOGSが好きでよく聴いていました。今の音楽はスピッツの影響が大きいですね。両親の影響もあったり、TVで流れていたのをきっかけに聴くようになりました。
岡田:中学生時代の先輩が部活の休み時間中にアコースティックギターでyuiさんを弾いていて、その姿に憧れてギターを始めました。音楽は親の影響もあって、Mr.Childrenを聴いていたり、あとはえみりと一緒でSEKAI NO OWARIやRADWIMPS、ONE OK ROCKとかを聴いていましたね。
――「なきごと」の由来は?
水上:バンドが解散するときに弾き語りのシングルを出そうと思っていて、そのとき考えていたタイトルが“なきごと”だったんです。日常生活で泣き言が言えないことって多いなと感じていて。「疲れた」と言っても、「みんなも頑張っているから君も頑張れ!」なんて言いくるめられてしまうのが嫌だなと思って。泣きたくなるような気持ちになったときに、寄り添って「なんか頑張れそう」って活力を与えられるような、聞く人の日常に寄り添う音楽をやっていきたいと思って、この名前をつけました。
――大人になればなるほど、言いづらいことではありますよね。だからこそ、なきごとの楽曲はそんな緊張をほぐしてくれるような癒しがあります。4月17日(水)には1stシングル「nakigao」発売されますが、どんなシングルに仕上がっていますか?
水上:1曲1曲が違った楽曲になっているので、初めて聞く方もいろんななきごとの表情を見れる1枚となっていると思います。やっぱり、自分たちの力で収録した音源とクオリティが全然違うので、完成された1枚ができたなと。まだまだこれからですが、今ある力を最大限尽くして作れた作品です。
岡田:完成したときはもう、嬉しくて嬉しくて。レコーディングが終わってすぐ、音源をもらったんですけど、帰り道何度も聴いて帰りました。
――今回のシングルに収録されている「メトロポリタン」は結成当初にMVを自主制作されたとこのことですが、どのような制作過程があったのでしょうか。
水上:元々、MV制作を依頼していた方に急きょ断れてしまって、1週間以内に見付けなければならないと探していたときに、今回の監督さんにお会いして。かなりの低予算で作ってもらったんです、花火とかの実費だけで作ってもらったMVですね。
――ええ! そんな風に見えないです。制作にあたって、監督にどんなイメージを伝えられたんですか?
水上:この楽曲は総理大臣を3連休で暗殺する曲なので、当初は“セーラー服と機関銃”みたいなイメージを持っていたんですよ。そんなストーリーを立てていたんですけど、撮影日まで1週間しかないっていうことだったので、逆にストーリーつけるとグダグダして終わるので、これにしようと監督が全部決めてくれました(笑)。
――そうだったんですね、たしかに同MVは歌詞よりもメロディーのイメージが近いのかなと思いました。それとは対照的に、テンポが速い楽曲「忘却炉」。この曲についても少しお聞きしたいです。
水上:これは少し攻撃的な歌詞で、裏切られたときの心情を描いています。思い出ばかりにすがっていて、今を大切にできていない、そんなコンセプトが背景にあります。これは私自身の“泣き言”ですね。
――このシングルを通してリスナーに伝えたいことはありますか?
水上:まずは、1曲目の「Oyasumi Tokyo」で“泣いてもいいんだよ”って伝えたいです。今のままで十分だよってメッセージ性がこもっているので、疲れたとき、一息ついたときに聴いてほしいです。残り2曲もまた違った“泣き言”を歌詞に込めているので、聴いてくれた人に寄り添い、少しだけ前向きに気持ちになってもらえたらいいなと思っています。
リリース情報
「nakigao」
01.Oyasumi Tokyo
02.メトロポリタン
03.忘却炉
発売日:2019年4月17日(水)
品番:MDLB-0002
価格:800円(税別)
発売元:murffin Lab. / murffin discs
販売元:Japan Music System
イベント情報
『なきごと「nakigao」Release Tour 2019』
2019年5月26日(日)東京・下北沢SHELTER【自主企画イベント / ツアー初日】
GUEST:TETORA / 3markets[]
OPEN / START 18:30 / 19:00
前売 / 当日 ¥2,000 / ¥2,500 (ドリンク代別)
『osage 「ニュートラル e.p」RELEASE TOUR 2019』&『なきごと「nakigao」Release Tour 2019』
2019年6月15日(土)愛知・名古屋CLUB ROCK'N'ROLL
w)osage / and more..
OPEN / START 17:30 / 18:00
前売 / 当日 ¥2,000 / ¥2,500 (ドリンク代別)
2019年6月16日(日)大阪・心斎橋 Live House Pangea
w)osage / and more..
OPEN / START 17:30 / 18:00
前売 / 当日 ¥2,000 / ¥2,500 (ドリンク代別)
2019年7月14日(日)東京・shibuya eggman
w)osage 【2マン / ツアーファイナル】
OPEN / START 17:30 / 18:00
前売 / 当日 ¥2,000 / ¥2,500 (ドリンク代別)