「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

平成で生まれた動画クリエイターという仕事、令和ではどのように活躍していくのか――。エキサイトニュースではこの度、UUUMに所属するクリエーターたちにインタビューを実施。人気動画クリエイターが誕生した経緯と、「好きなことで、生きていく」を追求する熱い想いに迫る。

第4回目はチャンネル登録者数約130万人を有する、動画クリエイター歴6年を迎えたクリエーター・タケヤキ翔。2019年より本格的に音楽活動も開始した彼に、YouTubeを舞台にクリエーターとして、アーティストとして、これまで、そしてこれからの両立活動と並行して双ブレイクへの覚悟と決意を訊いた。

取材・文/池田スカオ和宏 撮影/稲澤朝博
ヘアメイク/akie kure 編集/日野綾(エキサイトニュース)

「やっていて楽しい、たくさんの人に喜んでもらえて嬉しい」で始めた動画投稿



「元々、人前に出て何かをやるのが好きなタイプだったんです。合わせて音楽も好きなので、アーティストとしても成功したい想いも強くあって。ゆくゆくはたくさんの人たちの前でライブもしたいし。それをYouTubeでの活動と両立させ、同時進行でやっていきたいんです。あくまでもYouTubeという発信媒体にこだわりながら……」と語るのは、YouTubeやTikTokで活動しつつ作曲編曲、演奏までこなすクリエイター、マイキとのボーカル×ドラムデュオ・ラトゥラトゥを始動させたタケヤキ翔だ。

「最初はただ純粋に動画制作自体が楽しくて、さらにそれでたくさんの人に喜んでもらえて。そしたらいつの間にかそこにお金もついてきてくれて、今では自分の仕事として、胸を張って言えるようになりました」

タケヤキ翔が動画クリエイターとして活動し始めたのは6年程前。大学生の頃だ。当時はまだ動画クリエイターという言葉もなく、“動画投稿系男子”と称されていた。その頃は商品紹介やコント等は存在していたものの、バラエティ的なコンテンツも少なかった。そんな中、「インターネットでこんなに面白おかしく、しかも自分たち主導で発信できるものがあるんだ! これなら自分一人でも出来そうだし、やってみたい!」と思いたち、動画投稿を始める。
「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

直感的に動くタイプのタケヤキ翔。全く知識もノウハウも無いなか、その初期衝動を満たすべく、即行動に移す。

「家電量販店に買いに走り、店員さんと相談をしながら即購入。そこから一人で始めました。当時はそこまでの予算も無く、商品紹介や心霊スポット、珍スポット等に実際に行ったり、あとは一人二役のコントもやってましたね」

その頃は会社勤務の傍ら、動画クリエイターとしての活動を行っていたタケヤキ。動画クリエイター一本に絞るにも将来への不安もあったことだろう。

「仕事を辞める岐路がある意味、僕にとっての決意や決心でした。周りからも『もう仕事を辞めて動画クリエイター一本に絞ってもいいんじゃないか?』的なアドバイスをもらったり、自身でもその実感はありましたが、なかなか踏ん切りがつかず。意外と堅実で慎重派なもので(笑)。一人暮らしを始め、自立したタイミングで以前の仕事は辞め、動画クリエイターを生業にしました。それ以降は、根性も座り、責任も含め全て覚悟と決意の上に動けるようになった気はします」

10倍忙しくなった分、100倍楽しくお仕事させてもらっています!


「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

人気コンテンツとしてアミューズメントパークへの訪問や商品紹介、大食い、女装等を配信するタケヤキ。なかでも女装シリーズやそれを使った実験は独自のコンテンツと言える。

「特に女装が好きだったり、趣味としてやっていたわけではありません(笑)。偶然、思いついて始めたら周りから好評で。しかも周りでやっている人もいない。これは僕のひとつの武器として今後も定期的にアップ出来たらなと。やはり動画クリエイターは、ほかの誰もやっていないことをどれだけやれるか? かなと思いました」

一方で、「自分の納得のいくものを自分の納得のいくペースでアップしています。この6年間は目標に対して概ね順調です。途中しんどい時や挫折しそうな時もありましたが……」と、苦い過去も振り返る。彼は数年前、人気動画クリエイターも多く所属する大手MCNから現在の所属事務所UUUMに移籍したのだ。

「全てが変わりました。改めて自分もだけど、周りの人たちと一緒に作り上げていく大切さを学びました。以前の事務所では、お互い意思疎通があまりうまく出来ていなかった部分が大きくて、今は毎日コミュニケーションを取っていて、動画制作も音楽活動も10倍忙しくなった分、100倍楽しくお仕事させてもらっています!」

ここ最近目立って取りざたされる炎上や揶揄はどのように受け止めているのだろうか。

「人が見て不快に感じることはしないよう心がけてはいます。ただそれが、100人が100人納得のいくものにするのは難しいですが、自分のなかでのボーダーラインを作り、そのなかで最大限の人に満足してもらえるものを作りたいですね。自分では炎上しないラインを常に出し続けているつもりですが、たまにはギリギリもあえて攻めてる時もあるかもですが(笑)」
「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

最近はYouTubeのアップロードの規定も変わり、誹謗中傷や炎上に際するコンプライアンスの縛りもさらに厳しくなった。

「全体的にはちょっと悲しさや寂しさもあります。やはり世の中にはヒール役(悪役)も必要だし、物申す系の人たちの動画も個人的に好きで、よく見させていただいてます。これからも自分で責任が取れる範囲内での面白いものをアップし続けていきたいと思います」
「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

音楽活動も本格的にスタート 夢はUSJのジェットコースター


そんなタケヤキ翔が、今年から音楽ユニット「ラトゥラトゥ」を始動。初のMusic Video「神様の言うとおりに」が話題だ。作詞・作曲から全プロデュースを2人で手がけた同曲は、ONE OK ROCKやUVERworldを手がけたスタッフをMIXに迎えて制作された、ラウドロックをサウンドの基調に、和なテイストを交えたメロディや歌も印象的。MVの撮影場所や演出にも相当凝られ、人気コンテンツの女装の姿も見られる。

「ネット出身という強みは活かしつつ、邦ロックバンドの強めのサウンドを基本に楽曲制作をしています。一発目は和のテイストを全面に出しましたが、2曲目はネット系の象徴であるボカロの世界観とロックサウンドに少し和テイストを残した楽曲に。音楽性を限定させずに最初は都度やりたいことをフレキシブルにやっていきつつ、活動の主はやはり動画で、どんどん音楽コンテンツを配信していくために、MVをはじめとした動画制作活動に毎日明け暮れてます。最終的には動画クリエイターがやっている音楽としてではなく、ラトゥラトゥ単体で評価してもらえる、そこが理想ですけどね!」

目標は「大きな会場でのライブ、いつかはドームクラスの会場でやってみたい」と語るタケヤキ。加え、各人の目標も別にあると続ける。
「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

「マイキの目標は映画の主題歌。エンドロールで自分たちの音楽が流れるシーンって確かに感慨深いですよね。僕の夢は、活動の拠点でもある地元大阪にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)の、『ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド』に曲を起用してもらうこと。音楽を聴きながら乗るジェットコースターなので、自分たちの音楽が流れたら感動しちゃいますね」

動画クリエイターにとって最も難しいのは“持続すること”



彼の動画クリエイター的な活動に話題を戻そう。果たして彼の動画クリエイターに際してのモチベーションや原動力はどこから来るのだろう?

「やはり動画をアップした際の視聴者の方々のリアクションですね。自分でも日々精進したり、進歩させて動画を作っているつもりなので、自分がこだわった細かいところに、何の説明もなしに気づいてくれて言及して下さったり、様々な感想をもらえるのはやはり活力になります」

加えて動画クリエイターとして大切だと感じることも尋ねてみた。

「持続していくことが最も難しいかもしれません。それぞれ続けていくにも事情もあって大変だし、辞めたり、辞めざるをえない環境も増えていますし、自身に置き換えると持続していくのが一番難しいと痛感します。そこを僕自身頑張っていかなくちゃと戒めてます」

最後に今後、動画クリエイターを目指す者へのメッセージを訊いた。

「今、誰もやっていないことを見つけて、それを始めることですかね。まだ誰もやっていないコンテンツを探し出してやってみよう! と僕は今でも試行錯誤してます」

まさにこの言葉にこそ、彼がここまで駆け上がってこれた秘訣が隠されていたように響いた。

タケヤキ翔さん直筆サイン+音声入りポラを2名様にプレゼント!


エキサイトニュース×UUUMのインタビュー連載を記念して、タケヤキ翔さん直筆サイン+音声入りポラを抽選で2名様にプレゼントいたします。QRコードを読み込むと音声が再生できます(※再生可能期間は約1年間です)。

応募方法は下記の通り。
(1)エキサイトニュース(@ExciteJapan)の公式ツイッターをフォロー
(2)下記ツイートをリツイート
応募受付期間:2019年9月4日(水)~9月18日(水)18:00まで

<注意事項>
※非公開(鍵付き)アカウントに関しては対象外となりますので予めご了承ください。
※当選者様へは、エキサイトニュースアカウント(@ExciteJapan)からダイレクトメッセージをお送りいたします。その際、専用フォームから送付先に関する情報をご入力いただきます。
※当選した方に入力いただく情報はエキサイト株式会社がプレゼント発送に使用するものです。また、提供された個人情報は、同社サービスに関する連絡に限定して利用されます。
※DMでお伝えした期日までに返信をいただけなかった場合は、当選無効とさせていただきます。
※一部の地域では配達が遅れてしまう場合がございます。予めご了承ください。

皆さんのご応募をお待ちしております!
(エキサイトニュース編集部)

リリース情報


「持続していくのが一番難しい」タケヤキ翔が語るYouTubeの現状

1st Single「神様の言うとおりに/絶命ロック」
2019.9.4(水)発売
価格:¥1,296(税込)
収録曲:1.神様の言うとおりに 2.絶命ロック 3. 神様の言うとおりに(Instrumental) 4. 絶命ロック(Instrumental)

<プロフィール>
兄弟で奏でるデスクトップロックユニット「ラトゥラトゥ」
YouTubeやTikTokで人気を誇る2人組のサイバープロジェクト。
タケヤキ翔、マイキのボーカル×ドラムデュオ。2013年より大阪を拠点に活動しているトップ動画クリエイタータケヤキ翔とVJやギター・ベース、MIXまでこなすオールマイティーな音楽クリエイターマイキ。YouTubeやTikTokにカバー楽曲のマッシュアップ動画を投稿しながら、楽曲・映像制作を行い、ついに作詞作曲から全プロデュースを本人たちで手がけた渾身作1st SG「神様の言うとおりに/絶命ロック」で9月4日(水)にCDデビュー。ネット出身の彼らを象徴するようなデジタルミュージックとバキバキのロックチューンをを織り交ぜた強烈なサウンドに注目。

▼ネットサイン会
タケヤキ翔YouTubeチャンネルで生配信予定
2019年9月4日(水) 19:00~
※CD予約、詳細は下記をチェック
https://rw-point.com/muvus/cmdtyList.php?cat=SqzfE5Q0zko5

▼特典ハイタッチ会
2019年9月6日(金)19:00~
【大阪】HMV&BOOKS 心斎橋
https://www.hmv.co.jp/en/store/event/39187/

タケヤキ翔 official link


▼YouTube公式チャンネル
https://www.youtube.com/user/takeyakisan
▼Twitter公式アカウント
https://twitter.com/takeyakii