【JO1メンバー分析・川尻蓮】『PRODUCE 101 JAPAN』の絶対的王者 満足しない男
(c)LAPONE ENTERTAINMENT

SMAP、山下智久などのバックダンサーを経て、JO1に加入

オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』から、国民プロデューサーと名付けられた視聴者の投票により101人の練習生の中から選抜された11人により誕生したグローバルアイドルグループ、JO1(ジェイオーワン)。3月4日にリリースしたデビューシングル『PROTOSTAR』のリード曲「無限大 (INFINITY)」のMV再生数は、デビューから5ヶ月経った8月7日に1,000万回再生を超えたという。

8月26日にリリースされる2ndシングル『STARGAZER』は、自身の存在意義を探すために葛藤する10代の頃の自分に、「未来では成長を通して輝く自分に出会えるよ」というメッセージと「僕らがそばにいるよ、一緒に進もう」と伝える作品。


リード曲となる「OH-EH-OH」では、川尻蓮(かわしりれん)がセンターポジションに! MVでは、JO1学園のダンス部センターとJO1学園を潰そうとする悪の軍団のリーダーという、キーマン2役を演じている。

『PRODUCE 101 JAPAN』最終順位2位でJO1入りを果たした川尻蓮には、「川尻蓮=ダンス」という印象がある。これは、『PRODUCE 101 JAPAN』放送に先駆けてお披露目された番組テーマ曲「ツカメ~It's Coming〜」の初代センターに選出されたときから、切っても切れない関係だ。

川尻蓮は、福岡県出身の23歳。小学生からダンスを始め、高校卒業後に上京。ダンスインストラクターをしながらSMAP、山下智久、Wanna One、PENTAGONなどJ-POP、K-POPのそうそうたるアーティストのバックダンサーを務めてきた。


101人の練習生の中でもそのダンススキルは圧倒的で、公開初日に100万回再生を達成するほどの注目を集めた「ツカメ~It's Coming~」でも抜群の存在感をアピールし、多くのファンを獲得して本放送に臨んだ。

『PRODUCE 101 JAPAN』に参加したのは、「バックダンサーでは終わりたくない!」という思いから。同じバックダンサー経験者の大平祥生(JO1)らと「UN Backers」というチームで初回のクラス分けテストに臨むと、別格なダンススキルと華やかさで他者を圧倒。最上位のAクラスでスタートを切ると、ファイナルこそ豆原一成に1位を譲ることとなったが、2位より下位になったことがないという『PRODUCE 101 JAPAN』の絶対的王者として君臨した。


オーディション中は練習生たちの精神的支柱に

常に沈着冷静、どこにいても目立つシルバーの髪。ステージでの刺すような眼差しと指先まで神経がいきわたったダンスとカリスマ性で、練習生の誰もが一目置く存在に。
しかしその実力におごることなく、自分の練習時間を削ってまでチームメイトにダンスを教えるリーダーシップで、オーディション中は練習生たちの精神的主柱として慕われてきた。

デビュー前からすでに「完成形」ともいえる川尻だが、「〇〇くんのダンスはスゴイ」、「〇〇くんは僕にないものを持っているから、吸収したい」と、常に貪欲な姿勢を見せていた。そう、川尻蓮は、満足しない男なのだ。もちろん「デビュー」を目標にしていたのは間違いないが、彼はデビューの「その先」、「その上」を見ていた。それは、デビューした今も変わっていない気がする。これから日本を超えてグローバルグループを目指すJO1には、川尻蓮の存在は必要不可欠だ。


その存在のすべてが完璧に見える川尻だが、しゃべり口はとても柔らかく、素顔はほわほわしている印象。パンツはクロップド丈で、白靴下を履くこだわりを持ち、卵、かぼちゃ、豆腐、牛乳、抹茶や和菓子系が苦手で、チョコやフルーツなどの甘いものが好きというかわいらしい一面もある。ステージ上との素顔のギャップが大きいのも彼の魅力だろう。

【JO1メンバー分析・川尻蓮】『PRODUCE 101 JAPAN』の絶対的王者 満足しない男
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冒頭で「バックダンサー経験あり」と記したが、新曲「OH-EH-OH」は、川尻が日本公演でバックダンサーを務めていたK-POPグループ、PENTAGONのリーダー、フイが手掛けた楽曲だ。フイは、同じく川尻がバックダンサーをした本国『PRODUCE 101』から誕生したWanna Oneのデビュー曲「ENERGETIC」の作者でもあり、この楽曲でセンターを務めるのは、彼自身にもひとしおの想いがあったのではないだろうか。

“『PRODUCE 101 JAPAN』の顔”ともいえる川尻だが、JO1ではリーダーの座を最年長の與那城奨に譲り、ダンスリーダーとして11人のパフォーマンスをまとめている。
ダンスの印象が強い川尻であるが、一方ではオーディション前から始めたというボイストレーニングの効果か、歌の評価も高く、サブボーカルとして重要な歌パートを任されていることも多い。「OH-EH-OH」でもサビで素晴らしい声を聴かせているので、ボーカリストとしての川尻にも注目してほしい。
(坂本ゆかり)

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Profile

JO1(ジェイオーワン)


I.O.I、Wanna One、IZ*ONE、X1らを輩出してきた韓国のサバイバルオーディション番組『PRODUCE 101』の日本版『PRODUCE 101 JAPAN』から誕生した、豆原一成、川尻蓮、川西拓実、大平祥生、鶴房汐恩、白岩瑠姫、佐藤景瑚、木全翔也、河野純喜、金城碧海、與那城奨の11人からなるボーイズグループ。

2020年3月4日にリリースしたデビューシングル『PROTOSTAR』が発売初週に32.7万枚を売り上げ、「オリコン週間シングルランキング」(3/16付)で初登場1位を獲得。iTunes総合チャートでは香港や台湾など5カ国で1位を総なめにするなど、一躍スターダムにのし上がった。


8月26日には2ndシングル『STARGAZER』を発表する。

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