朝は誰よりも早く起き、子どもたちの支度にお弁当作り、保育園の準備…
文字通り“戦場”のような毎日。
でもそのすぐ横では、夫がソファに寝転び、スマホを片手にのんびり。
子供が泣いているのに見向きもしない
同じ家で、同じ時間を過ごしているはずなのに――
なぜこんなに、見えている景色が違うんだろう。
それが、夫婦のすれ違いの始まりでした。

朝6時。目覚ましよりも早く、子どもたちの泣き声で目が覚めた。
上の子の保育園の着替えを準備をし
冷蔵庫から昨晩の残り物を取り出し、レンジで温めながら卵を焼く。
“時間がない”という焦りと、“今日もワンオペか…”という諦めが、胸の中で重なっていく。
リビングでは、夫がスマホをいじっていた。
ソファに寝転がり、SNSをスクロールしている。
ふと目が合っても、彼は何も言わない。いや、“気づかないフリ”なのかもしれない。
「お弁当、また同じ感じでいい?」
そう声をかけても、返ってくるのは「うん、ありがと〜」と気の抜けた返事だけ。
“ありがとう”と言われても、なんだか空っぽな感じがした。
まるで、私の“努力”も“疲れ”も、全部無視されているような…。
それでも、保育園の連絡帳を書きながら、私は自分に言い聞かせる。
「もう少し落ち着いたら、きっとちゃんと向き合えるはず…」
でも、それが何カ月も続いている。
もしかして、私は“都合のいい人”になっているだけなのかもしれない。