床も見えない実家。
もう、母一人では片付けられないのは明らかだった。
だから私は、勝手に始めた。
でも、それは“地雷”だった。
朝、早起きして台所へ。

冷蔵庫の扉を開けた瞬間、
鼻を突く異臭が部屋中に広がった。

中には、液状化した野菜、変色したハム、
底に黒い液体が溜まったタッパー
「うわっ……これ全部…腐ってる」
流しの下を開けると、
そこにはカビだらけの未開封豆腐、
賞味期限2011年の缶詰。

「もう無理。捨てよう。これは“生活”じゃない」
そう思って、ゴミ袋を広げたその瞬間
後ろから叫び声が飛んできた。