“我慢の味”じゃなくて、“私の味”で生きていく。
誰の舌にも支配されず、誰の顔色も伺わず。
やっと、食卓が私のものに戻ってきた。


目の前のごはんが、こんなにも優しいなんて。
湯気の香り、出汁の香り、白いごはんの甘さ。
派手さはない。刺激もない。
でも心が「嬉しい」と叫んでいた。
“誰かのため”じゃない、“自分のため”の食事。

私は、ようやく味方ができた気がした。
それは、他人じゃない。“私自身”だった。

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