その日、宅配便が届いた。

特に注文した覚えもない。
小さな段ボールに、無記名の送り主。宛名だけが、くっきりと印字されていた。


まだ離婚していない私は、法律上その名前のままだ。
でも、それを知っているのは、限られた“過去の人たち”だけ。

手が、わずかに震えた。

名前は間違っていない。
一体何が届いたんだろう…