さだまさし、35億円借金返済までの道のりを明かす。「お客様が返してくれたようなもの」

8日放送のテレビ朝日系「所&林修&米倉も絶賛!人生で大事なことは○○から学んだ」で、歌手のさだまさしが35億円という莫大な借金を背負っていた過去と、完済までの道のりについて語った。



番組では成功を収めた著名人たちに、人生で大事なことを何から学んだのか、本人から語ってもらい、さだは「借金35億円から学んだ」という見出しで登場した。



司会の所ジョージに借金の理由を聞かれると、さだは「映画作っちゃっいましたね」と簡潔に答えた。さだはデビューから6年でシングル、アルバム合わせて650万枚を売り上げ、その印税を元に映画「長江」を作ることを決意。このとき、さだは28歳だった。



「長江」はその名の通り、アジア最長の中国を流れる川、長江を舞台にしたドキュメンタリー映画。撮影を開始した1980年は、日中国交正常化をしてわずか8年で、日本人が中国に入ることさえ難しい時代だったため許可や申請が難航し、撮影は1年半にもおよんだ。その間の人件費や機材費などで、借金は金利を含め35億円に膨れ上がってしまったのだそう。



そのときさだは、事務所のスタッフに「倒産をした方が楽」とアドバイスを受けたがこれを拒否し、借金返済の道を歩んだ。



さだは年間180回ものコンサートを行った。喉を休ませるためにトークを増やしたところ、これがコンサート名物になったのだという。6年前の58歳のとき、30年かけて借金を返済したさだは、VTRが終わると「お客様が返してくれたようなもの」と、さだを支え続けてくれたファンに感謝をした。



最後にさだは一番大事なこととして「過去は変えられる」として「(失敗した)事実は変えられないけれど、未来っていうのは今の悔しさを良いことに変えるためにある」のだと語ったが、そもそも「絶対借金をしちゃダメ!」とも強調した。



さだは、11月9日にアルバム「永縁~さだまさし 永六輔を歌う~」をリリース。

今年7月に亡くなった永六輔氏の作品が《自身の楽曲のルーツ》であると語る彼が、永六輔氏作品を歌うことで、敬愛する気持ちを伝えたいという強い想いから誕生した一枚だ。

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