ボカロP・40mPが認めた“新世代の歌い手”miri、歌に込める想いと見据える未来

ボカロP・40mPが認めた“新世代の歌い手”miri、歌に込...の画像はこちら >>



ライブ配信アプリ・17LIVE内で昨年開催された「ボカロP 40mPプロデュース 新世代歌い手オーディション」は、「恋愛裁判」などの名曲で知られるボカロPの40mPさんが、新世代の歌い手を発掘するオーディションです。

このオーディションで見事グランプリに選出されたのが、2022年からTiktokをベースにカバー曲の投稿をスタートしたばかりのmiriさんでした。



miriさんは、オーディション特典として40mPさん本人の作詞作曲による楽曲提供を受け、昨年11月30日にデビュー曲「レイラ」をリリース。現在も精力的な活動を続けています。

今回は、そんなmiriさんに、これまでの歩みや、デビュー曲「レイラ」について、また今後の目標などを話していただきました。また、40mPさんからもmiriさんをオーディションで選出した際のことや、楽曲についてなど、お話を伺いました!
 



◆歌い手としての武器は“人の心を響かせる”声「涙してくださる方も多い」

ーーまずはmiri さんにお伺いします。miriさんは2022年よりTikTokをベースにカバー曲の投稿をスタートしたということですが、歌を好きになったきっかけは何ですか?
 
miriさん:(以下:miri):歌を好きになったのは、小学生の頃に友達とよく色んな歌をミュージカル調にアレンジして遊びで歌っていた事が大きいかなと思います。J-POP、アイドル、K-POP、ボーカロイド…いろんな曲を知るようになったきっかけはそこからでした。



中学生の時、初カラオケで98点をとって「上手なのかも!!」と思ったことも、歌うことが好きになった理由の大きなひとつです。



ただ、そこからはずっと歌は好きだけど、歌手や歌い手さんなどは別世界の方々だと思って生きていました。自分から行動しようと思ったこともなかったですし、周りもそういう環境ではなかったので…。



なので、17LIVEは本当にたまたま始めたという感じなんです。
今では17LIVEの存在に心から感謝していますね。17LIVEがなければ今の私はないんですから。


 
ーー影響を受けた歌手・アーティストはいますか?
 
miri:最初に影響を受けたのは、たくさんのアイドルの方たちです。



昔からアイドルがすごく好きで、実はアイドルになりたいと思っていたんです!そういう道を目指すことが出来るような環境であれば、本気で挑戦していたかもしれないですね。



そして、次はボカロが好きになりました。「東京テディベア」や「六兆年」「一夜物語」は今でも大好きな曲たちで、初めて聴いた時には衝撃を受けました。今、自分で歌詞を書こうとすると“闇”の方へ行ってしまうのは、この頃の影響を受けすぎてしまっているかもしれません。反省します(笑)。



あとは、少し意味は違ってくるのかもしれないのですが、年齢とともにバラード曲の良さに気づき、歌で泣けたり、感情移入する事を知りました。誰かを思って泣いたり、誰かの曲をこんなにも好きになったりすることはすごい事だなといつも思っているんです。なので、今は私もその“誰か”になるために、頑張りたいなとも思っています。
 
ーー歌う時に工夫していることや意識していることはありますか?
 
miri:意識しているのは、自分の思ったままに歌詞やメロディを聴いて、感じたままに歌うことです。



感情移入して歌うことが何よりも大事だと思っているので、失恋ソングを歌うといつもリスナーさんに「何かあったのだろうか?」と思われるんですよね(笑)。



“そのぐらいの感情を歌声で伝える”。

それを日々目標にしています。それと、変な癖を出さないようにすることも意識しています。
 
ーーご自身の歌で武器だと感じていることや“ここは誰にも負けない”と自信を持っていることはありますか?
 
miri:歌に感情移入して歌い、それを聴いた人の心に響かせるというところです。



悲しい歌に限られてしまいますが、歌声が泣きそうな声だと言っていただけることが多く、歌を聴いて涙してくださる方も多いので、そういうところは大きな武器だと思っています。



◆提供楽曲『レイラ』の世界観やメッセージに感動「歌詞に心打たれました」

ボカロP・40mPが認めた“新世代の歌い手”miri、歌に込める想いと見据える未来



ーーmiriさんはボカロPの40mPさんが審査員を務めた「新世代歌い手オーディション」でグランプリを受賞されましたが、1位に輝いた時は、どんな心境でしたか?
 
miri:まずは純粋に嬉しかったのと驚きがすごくて…。受賞の連絡が来ても本当に私がグランプリなのかと疑っていました(笑)。



たくさんのライバーさんがこのイベントに参戦されていて、どのライバーさんもものすごい熱量でした。結果、ランキングは7位に終わってしまったのですが、審査でグランプリに選んでいただけて本当に嬉しかったです!



それと同時に、参加されていた他のライバーさんの気持ちも考えましたし、選んでくださった40mPさんの楽曲を素敵な作品にするため頑張ろう!とも思いました。
 
ーー1位になった後の反響や、身の周りの変化はありましたか?
 
miri:反響はすごかったです。



とても嬉しい反面、期待に添えなかったらどうしようとネガティヴになっていたこともありました。



実際にミーティングなどをすると、全然話せなくなってしまい「どうしよう、どうしよう」と思っていましたが、最終的には「こんなにすごい方に選んでいただけたからには、全力を出せるようにレコーディング頑張ろう!」と思えたので良かったです。



今後はもっと自分に自信を持てるように努力していきたいと思いました。


 
ーー今回、40mPさんが書き下ろしたオリジナル楽曲「レイラ」がmiriさんに送られました。この楽曲のどんなところに魅力を感じますか?
 
miri:レイラという仮想の人物に対して描いていて、アニメやSFを思わせながらも、歌詞としては「ワンルーム」「アラーム」「寝癖」「鍵をかけて部屋を出る」という日常を表現している、そのギャップがとてもいいなと思いました。



それに、私自身の出来事や心情と重なる部分があって。特に「世界が狂い出してまともな人などどこにもいないバケモノだらけ救いの手も希望の詩も信じるのをやめたもうこれ以上騙されたくないから」この歌詞に心打たれました。



40mPさんの世界観を感じ取ること、読み取ることがとても楽しく、切なくて…。感情移入しながら「レイラ」を探している主人公になりきって歌い上げることが出来たと思います。



細かいポイントをあげると、AメロからBメロと、どんどん期待感を高めて、サビに行く展開がとても好きで。Cメロの囁きからラスサビに向かう展開は、完成した楽曲を聞いてもなお、鳥肌が立ちますね。
 
ーーこの楽曲のMVは、40mPさんのYouTubeチャンネルで公開されていますが、MVのお気に入りポイントはありますか?
 
miri:レイラという女の子を描いている曲ですが、そのレイラ自身は1番・2番、どちらのサビにも前面に出てこない。ようやく最後の大サビで登場することで、ここが曲として一番大切な部分だと言うことが映像でも分かりやすく表現されていると思います。



また、画面比率も工夫されていますよね。全体としてアニメ映画のような雰囲気が出ていてとてもいいなと思っています。サビの部分は、16:9の画面全体を使うことで迫力が演出されているんですが、そこが特にお気に入りのポイントですね。
 



◆歌を通して表現できるようになった“自分の感情”「大きな喜びでしたね」

ーーmiriさんは各SNSやYouTubeも積極的に更新されていますが、やりたい企画や挑戦したいことはありますか?
 
miri:私はこれまで1人だけでやれることをやってきたので、まだ誰ともコラボの経験がないんです。なので、誰かとコラボした作品を撮ってみたいですね。



あとは、作詞・作曲、MV、プロモーションなど、自分がまだやったことがないことに挑戦したいです。一から自分の思い描くことを形にできた時の喜びはどんなものなのかとても気になりますし、その過程を自分で体感して今後の様々な物事に活かしていきたいんです。
 
ーー歌い手として活動していて良かったなと思ったことはありますか?
 
miri:私は口下手な方で、気持ちを言葉にして伝えることが難しいと感じて生きてきたのですが、歌を通して自分の感情を表現することが出来るようになりました。それに感動してもらえたり、共感してもらえたりしたのが、まずは大きな喜びでしたね。



あとは、今回こうして40mPさんの楽曲に選んでいただけたり、作曲家さんの目にとまり自分の歌声をたくさんの方に聞いてもらえることは、歌い手として活動していなければ難しかったでしょうし、何より自分の声が作品として形になって残り、誰かの心を救えているのではないかと思えることが嬉しいです。
 
ーー今後叶えたい夢や目標は何ですか?
 
miri:今後の目標は、自分の歌う楽曲をTVや映画、アニメなどの主題歌やエンディング、挿入歌に選んでいただけるようなボーカリストになることです。



知識も経験も、人より遅れを取っていることが多いですが、これから様々な経験や、人一倍努力をして色々なことを学びたいです。そして、いつか自分の楽曲を誰もが“知っている”と言ってくれるようになるために、これから頑張っていこうと思います。
 
ーー応援してくれているファンの方へのメッセージをお願いします。
 
miri:応援して下さる皆様、日頃の歌投稿やSNSの投稿など、いつもたくさんの応援メッセージを頂けて、頑張ろうと思う活力になっています。本当にありがとうございます。



今回の「レイラ」リリースにあたり、たくさんの方が嬉しいお言葉を下さったり、歌声を褒めていただいたりして、とても嬉しかったです。まだまだ挑戦出来ていないことも多く、リスナーの皆様と関われる機会が少ない中で、こうして応援してもらえてる事を誇りに思います。



今後も歌声や様々な活動を通して、応援したくなる人間で居続けられるよう、日々前進していきたいです。皆様の日常生活の中に、私の歌声が当たり前に存在出来るようになるため、より一層頑張ります。これからもよろしくお願い致します!



◆悩んだグランプリの“決め手”とは?「第一印象でもっとも歌声に感動した」

ボカロP・40mPが認めた“新世代の歌い手”miri、歌に込める想いと見据える未来



ーー続けて、40mPさんに伺います。40mPさんが審査員を務めた「新世代歌い手オーディション」でグランプリに輝いたのがmiriさんですが、miriさんを選んだ決め手は何だったのでしょうか?
 
40mPさん(以下:40mP):実力派の方々や熱意のある方々からたくさん応募いただき、審査はとても悩みましたが、最終的には第一印象でもっとも歌声に感動したmiriさんに決めさせていただきました。



消え入るようなウィスパーボイスと力強いハイトーンボイスのコントラストがとても美しく、ドラマチックなバラードが似合いそうだなと感じたんです。
 
ーーmiriさんにはオリジナル楽曲「レイラ」を書き下ろされていますが、この楽曲に込めた思いや、制作秘話などあれば教えてください。
 
40mP:miriさんの儚さと力強さを合わせ持った歌声で、主人公の心情の変化を表現するようなストーリー性のある楽曲にしようと思いました。



大切な人を失い、まるで世界が退廃したかのように絶望する主人公が、その現実を受け入れて生きていくという少し影のあるお話です。miriさんの歌声から、影の中にわずかに光が射すような情景が浮かんだので、その印象を追ってメロや歌詞を探るような制作でしたね。



楽曲制作で一番悩んだのはキーの設定でした。



BmかB♭mか。ほんの半音の違いですが歌声の印象が大きく変わるので悩ましかったです。miriさんに事前に歌ってもらったプリプロ音源を何度も聴いて、より気持ちが伝わってくると感じたBmに決めました。
 
ーーmiriさんに対するメッセージやコメントをお願いします。
 
40mP:この度は制作をご一緒させていただきありがとうございました。



プリプロから本番のレコーディングまで、色々と要望ばかりお伝えしてしまったかもしれませんが、おかげで自分としてはとても納得のいく作品が生み出せたと思っています。



バラードだけでなくテンポ感のあるロックなどもきっとハマると思うので次にコラボさせていただく機会があればぜひ色んな曲調に挑戦させてください。



これからのご活躍楽しみにしております!