
9月15日の放送が最終回となるドラマ『ブラックペアン シーズン2』(TBS系)で主演を務めている二宮和也。今作の主人公・天城雪彦と前作の主人公・渡海征司郎の1人2役となっており、その演じ分けが話題を呼んでいる。
2018年に放送されたシーズン1では、天才的な縫合技術を持つ外科医・渡海征司郎役を演じ、高い縫合技術を再現する滑らかな手さばきが高く評価された二宮。その続編となる今作では、患者に財産の半分を賭けさせ、運試しに勝った人のみ手術を行うという、人も金をももてあそぶ世界的天才外科医・天城雪彦という新たな役で登場。同じ俳優が別の主人公として再度主演を務める異色の形式となった。さらに第8話では、2人は双子の兄弟であり、幼い頃に心臓を患っていた渡海に移植するための血管を提供したのが天城だと明かされたほか、倒れてしまった天城の手術中に渡海が現れるという衝撃展開が描かれた。
さらに視聴者を驚かせたのは、渡海と天城という2人のキャラクターの演じ分けではないだろうか。どこか気だるげにゆったりと喋る渡海と、明るくテンポよく喋る天城。対照的な話し方から、ちょっとした表情、姿勢にいたるまで細部を徹底して“違う人物”として演じられており、「同じ顔なのに全然違う人」「渡海先生と天城先生の演じ分けすごい」「全然違う雰囲気なのに両方完璧」とSNSでも反響を呼んだ。その一方で、二宮は渡海が登場した第8話の放送後に、自身のX(旧Twitter)で、「腕の組み方、双子なんで一緒にしてます」と、血の繋がりを意識して、天城と渡海の仕草をあえて同じにしていることを明かしており、こうした彼のこだわりも“顔が瓜二つの双子”という設定への説得力に繋がっていると言えそうだ。
なお、先日放送の第9話で特に反響を呼んだのが、前作で渡海の助手として奔走し、シーズン2では天城から“ジュノ(青二才)”と呼ばれながらもアシスタントを務めている外科医・世良雅志(竹内涼真)と2人のやりとりだ。難しいオペを成功させ、天城の命を救った渡海だが、世良から、「渡海先生、また教えてください」と声をかけられると、久しぶりの再会にも感傷に浸ることなく、「ここまで来て(天城を)殺すなよ、おまえ」と言い残してオペ室を出て行ってしまう。また、世良が病室で目覚めた天城に、渡海によって命を救われたと明かす場面では、「なんて言ったらいいか…」と言葉を詰まらせる世良に、「何も言わなくていい。
最終話となる第10話の放送を前に、SNSでは天城と渡海の邂逅を期待する声もあがっており、『ブラックペアン シーズン2』がどのようなエンディングを迎えるのか、視聴者の期待も大いに高まっているのではないだろうか。ドラマのフィナーレを見届けると共に、1人2役という難役に挑戦した二宮の今後の活躍にもぜひ注目したい。