
TBS系で現在放送中の日曜劇場『19番目のカルテ』。同作の主演は松本潤が務めているが、各話には仲里依紗や津田健次郎、倉科カナといった豪華俳優陣が登場しており、その熱演がSNSでも反響を呼んでいる。
『19番目のカルテ』は、病気を診るだけでなく、心や生活背景をもとに患者にとっての最善を見つけ出し、生き方そのものに手を差し伸べる総合診療医を描いた新しいヒューマン医療エンターテインメント。物語の舞台となる総合診療科は、患者の訴えを一つひとつ丁寧にすくい取り、その人の暮らしや家庭環境、心の状態までも含めてその名の通り“総合的に”診察を行う科であり、松本演じる総合診療医・徳重晃による患者への問診が物語の大きな鍵を握っている。
そんな同作で特に注目を集めているのがゲスト俳優たちの熱演だ。第1話では、原因不明の全身の痛みを訴える黒岩百々が、症状に苦しみながらも検査で異常が見つからず追い詰められていく様子を、仲が迫真の演技で体現。徳重から“線維筋痛症”という診断を受けたことでようやく安心し、堰を切ったように涙する名演には、SNSからも、「すごく感情移入できる」「心に刺さった」「演技上手くて感動」と絶賛の声が相次ぎ、同作の注目度を一気に高めるきっかけとなった。
第3話には、声優でもあり、近年では俳優としても存在感を増している津田が登場。下咽頭がんが発覚した人気アナウンサー・堀田義和という、声優として“声”を生業とする自身と親和性の高い役柄を演じると、声が元に戻らない可能性のある手術が最善の選択と言われ、葛藤に揺れる姿を熱演。「この声で、家族を守ってきたんです。先生、怖いです」と切実に訴える芝居は、多くの視聴者の涙を誘った。声を武器に多くの人々を魅了してきた津田だからこそ、役の苦悩にリアリティが宿ったのだろう。
さらに第4話では、倉科が糖尿病患者の安城耕太(浜野謙太)の妻・安城早智を演じて注目を集めた。
実力派ゲスト俳優らの存在感が、患者1人1人と向き合う総合診療科というテーマをより際立たせている『19番目のカルテ』。8月24日放送の第6話には、ベテラン俳優の石橋蓮司が肺がんステージ4と診断された患者役で出演することがアナウンスされており、その重厚な演技が物語にどのような深みを加えるのか注目だ。